箕面市議会 > 2011-03-28 >
03月28日-04号

  • "箕面森町地域整備特別委員会経過報告"(/)
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  1. 箕面市議会 2011-03-28
    03月28日-04号


    取得元: 箕面市議会公式サイト
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    平成23年  2月 定例会(第1回)          第1回箕面市議会定例会継続会会議録3月28日(月曜日)◯出席議員    1番  稲野一三君          14番  増田京子君    2番  中井博幸君          15番  名手宏樹君    3番  森岡秀幸君          16番  斉藤 亨君    4番  尾上輝美君          17番  二石博昭君    5番  北川慎二君          18番  松本 悟君    6番  神田隆生君          19番  上田春雄君    7番  羽藤 隆君          20番  牧野芳治君    8番  中嶋三四郎君         21番  印藤文雄君    9番  川上加津子君         22番  内海辰郷君   10番  神代繁近君          23番  牧原 繁君   12番  北川照子君          24番  田代初枝君   13番  中西智子君          25番  西田隆一君◯欠席議員   11番  永田義和君◯説明のため出席した者の職氏名  市長       倉田哲郎君    教育長      森田雅彦君  副市長      奥山 勉君    上下水道企業管理者                             埋橋伸夫君  副市長      伊藤哲夫君    病院事業管理者  重松 剛君  市長政策室長   具田利男君    監査委員事務局長 坂本 茂君  総務部長     井上清希君    農業委員会事務局長                             岡山静男君  競艇事業部長   出水善博君    選挙管理委員会事務局長                             林  清君  市民部長     能勢芳樹君    教育次長(兼務)子ども部長                             中井勝次君  地域創造部長   小泉正己君    教育推進部長   森井國央君  健康福祉部長   小野啓輔君    生涯学習部長(併任)人権文化部長                             浅井晃夫君  みどりまちづくり部長        消防長      三上照男君           山田 学君  会計管理者    清水朋子君    上下水道局長   島谷都夫君◯出席事務局職員  事務局長     中腰勇雄君    議事課主査    須山純次君  議事課長     清水宏志君    議事課主査    山根貴之君  議事課長補佐   三浦 竜君◯議事日程(第4号)  平成23年3月28日 午前10時開議  日程第1 会議録署名議員の指名  日程第2 第16号議案 平成23年4月に支給する市長の給与に関する特別措置条例制定の件  日程第3 第17号議案 箕面市特別会計条例改正の件  日程第4 第18号議案 箕面市行政評価・改革推進委員会条例改正の件  日程第5 第19号議案 箕面市情報公開条例改正の件  日程第6 第20号議案 箕面市用品調達基金条例廃止の件  日程第7 第21号議案 箕面市営競艇災害等対応基金条例制定の件  日程第8 第22号議案 箕面市営競艇業務設備基金条例制定の件  日程第9 第41号議案 箕面市報酬及び費用弁償条例改正の件  日程第10 第42号議案 箕面市職員の育児休業等に関する条例改正の件       (総務常任委員長報告)  日程第11 第23号議案 市立学校屋内運動場等設備の使用に関する条例改正の件  日程第12 第24号議案 箕面市通園通学区域審議会条例改正の件  日程第13 第25号議案 箕面市奨学資金貸付基金条例改正の件  日程第14 第26号議案 箕面市私立幼稚園児の保護者補助金の交付に関する条例改正の件  日程第15 第27号議案 箕面市学童保育に関する条例改正の件  日程第16 第28号議案 箕面市立保育所民営化法人選定委員会条例改正の件  日程第17 第29号議案 箕面市立箕面文化・交流センター条例改正の件       (文教常任委員長報告)  日程第18 第12号議案 指定管理者の指定の件(箕面市立医療保健センター)  日程第19 第13号議案 豊中市箕面市養護老人ホーム組合規約の変更に関する協議の件  日程第20 第14号議案 豊中市箕面市養護老人ホーム組合の解散に関する協議の件  日程第21 第30号議案 箕面市老人医療費の助成に関する条例改正の件  日程第22 第31号議案 箕面市国民健康保険条例改正の件  日程第23 第32号議案 箕面市ひとり親家庭医療費の助成に関する条例改正の件  日程第24 第33号議案 箕面市が設置する一般廃棄物処理施設に係る生活環境影響調査結果の縦覧等の手続に関する条例改正の件  日程第25 第34号議案 箕面市立多世代交流センター条例制定の件  日程第26 第35号議案 箕面市病院看護師等修学資金貸与条例制定の件  日程第27 第36号議案 箕面市病院企業職員定数条例改正の件       (民生常任委員長報告)  日程第28 第15号議案 市道路線の認定及び廃止の件  日程第29 第37号議案 北部大阪都市計画水と緑の健康都市地区地区計画の区域内における建築物の制限に関する条例改正の件  日程第30 第38号議案 箕面市ため池改修整備事業資金貸付基金条例廃止の件  日程第31 第39号議案 箕面市水道事業及び公共下水道事業の設置等に関する条例改正の件  日程第32 第40号議案 箕面市水道事業給水条例改正の件  日程第33 第56号議案 損害賠償請求に関する和解及び損害賠償の額を定める件       (建設水道常任委員長報告)  日程第34 第43号議案 平成22年度箕面市一般会計補正予算(第9号)  日程第35 第44号議案 平成22年度箕面市特別会計競艇事業費補正予算(第1号)  日程第36 第45号議案 平成22年度箕面市特別会計国民健康保険事業費補正予算(第4号)  日程第37 第46号議案 平成22年度箕面市特別会計老人保健医療事業費補正予算(第2号)  日程第38 第47号議案 平成22年度箕面市特別会計介護保険事業費補正予算(第3号)  日程第39 第48号議案 平成22年度箕面市特別会計後期高齢者医療事業費補正予算(第2号)  日程第40 第49号議案 平成22年度箕面市病院事業会計補正予算(第3号)  日程第41 第50号議案 平成22年度箕面市特別会計牧落住宅団地事業費補正予算(第2号)  日程第42 第51号議案 平成22年度箕面市特別会計小野原西土地区画整理事業費補正予算(第2号)  日程第43 第53号議案 平成22年度箕面市水道事業会計補正予算(第4号)  日程第44 第55号議案 平成22年度箕面市公共下水道事業会計補正予算(第3号)       (総務常任委員長報告)       (文教常任委員長報告)       (民生常任委員長報告)       (建設水道常任委員長報告)  日程第45 第1号議案 平成23年度箕面市一般会計予算  日程第46 第2号議案 平成23年度箕面市特別会計財産区事業費予算  日程第47 第3号議案 平成23年度箕面市特別会計競艇事業費予算  日程第48 第4号議案 平成23年度箕面市特別会計国民健康保険事業費予算  日程第49 第5号議案 平成23年度箕面市特別会計介護保険事業費予算  日程第50 第6号議案 平成23年度箕面市特別会計後期高齢者医療事業費予算  日程第51 第7号議案 平成23年度箕面市病院事業会計予算  日程第52 第8号議案 平成23年度箕面市特別会計牧落住宅団地事業費予算  日程第53 第9号議案 平成23年度箕面市特別会計公共用地先行取得事業費予算  日程第54 第10号議案 平成23年度箕面市水道事業会計予算  日程第55 第11号議案 平成23年度箕面市公共下水道事業会計予算       (総務常任委員長報告)       (文教常任委員長報告)       (民生常任委員長報告)       (建設水道常任委員長報告)  日程第56 交通対策特別委員会経過報告の件       (交通対策特別委員長報告)  日程第57 彩都・箕面森町地域整備特別委員会経過報告の件       (彩都・箕面森町地域整備特別委員長報告)  日程第58 報告第2号 専決処分の報告の件  日程第59 第57号議案 平成23年度箕面市一般会計補正予算(第1号)  日程第60 議員提出議案第1号 公共交通機関のバリアフリー化の更なる推進を求める意見書  日程第61 議員提出議案第2号 離島振興法の抜本改正及び総合的な離島振興策の推進を求める意見書  日程第62 議員提出議案第3号 大阪府に学校警備員補助の継続を求める意見書  日程第63 議員提出議案第4号 東北地方太平洋沖地震対策に関する緊急決議  日程第64 常任委員会の所管事項に関する事務調査の件  日程第65 一般質問-----------------------------------     (午前10時 継続開議) ○議長(上田春雄君) ただいまより平成23年第1回箕面市議会定例会継続会を開議いたします。 会議に先立ちまして、去る3月11日に発生いたしました東北地方太平洋沖地震においてお亡くなりになられた多くの方々のご冥福をお祈り申し上げるために、ただいまから黙祷を捧げたいと存じます。ご起立をお願いいたします。   (全員起立) ◎事務局長(中腰勇雄君) 黙祷。   (黙祷) 黙祷を終わります。 ○議長(上田春雄君) どうもありがとうございました。ご着席願います。   (全員着席) また、被災者の皆さまにも心からお見舞いを申し上げます。 これより本日の会議を開きます。 この際、諸般の報告をさせます。事務局長 中腰勇雄君 ◎事務局長(中腰勇雄君) まず、議員の出席状況をご報告申し上げます。 本日は11番 永田義和議員より欠席の申し出が参っております。したがいまして、本日の出席議員は24名で、地方自治法第113条の規定により会議は成立いたしました。 次に、本定例市議会に付議される事件の説明員をご報告申し上げます。   (以下報告) ○議長(上田春雄君) 次に、日程第1、「会議録署名議員の指名」を行います。 本日の会議録署名議員は、会議規則第118条の規定により、議長において1番 稲野一三君及び25番 西田隆一君を指名いたします。 次に、日程第2、第16号議案「平成23年4月に支給する市長の給与に関する特別措置条例制定の件」から日程第10、第42号議案「箕面市職員の育児休業等に関する条例改正の件」まで、以上9件を一括議題といたします。 以上9件に関し、委員長の報告を求めます。総務常任委員長 斉藤 亨君 ◆総務常任委員長(斉藤亨君) さきの本会議におきまして、当総務常任委員会に付託されました条例案件9件について、審査いたしました経過の概要とその結果をご報告申し上げます。 なお、議案の審査につきましては、去る3月15日午前10時から当委員会を開催し、慎重に審査いたしたところであります。 まず、第16号議案「平成23年4月に支給する市長の給与に関する特別措置条例制定の件」につきましては、箕面都市開発株式会社の経営に関して、 о同社への指導不足など問題点の把握と今後の対応策 о議会に対する今後の情報提供のあり方 などについて、質疑がありました。 本議案につきましては、一部委員から、箕面都市開発株式会社が指定管理者を失注したときも、緊張感がなかった点を市は反省すべきである。この条例は、今後の取り組みや責任の重大さを肝に銘じるため、反対はしないとの意見。 市長として箕面都市開発株式会社への貸付金と出資金の全額回収に向けて取り組むための意気込みであることを評価し、賛成するとの意見。 何事も二度と同じことを繰り返さないための改善策がない限りは、ただの謝罪となる。これからのあり方を見ていくため反対はしないとの意見が提出された後、異議なく、原案どおり可決すべきものと決しました。 次に、第17号議案「箕面市特別会計条例改正の件」につきましては、 о小野原西土地区画整理事業における最終的な決算の見通し について質疑がありましたが、本議案につきましては、異議なく、原案どおり可決すべきものと決しました。 次に、第18号議案「箕面市行政評価・改革推進委員会条例改正の件」につきましては、異議なく、原案どおり可決すべきものと決しました。 次に、第19号議案「箕面市情報公開条例改正の件」につきましては、 о情報開示審査会での審査経過及び議事録への議論内容掲載の有無 о地域単位で集計された情報と人権侵害事象発生との関連性 などについて、種々質疑がありました。 本議案につきましては、一部委員から、非開示条項を加えることにより、非開示とされる部分が多くなることを危惧する。まだ、十分納得ができないので、さらに検証するため保留するとの意見が提出されましたが、異議なく、原案どおり可決すべきものと決しました。 次に、第20号議案「箕面市用品調達基金条例廃止の件」につきましては、 о集中購買廃止に伴う安定供給の確保及びコスト削減の手法並びに支払い手続への影響の有無 оグリーン購入に対する考え方と全庁的な取り組み状況 について、質疑、要望がありましたが、本議案につきましては、異議なく、原案どおり可決すべきものと決しました。 次に、第21号議案「箕面市営競艇災害等対応基金条例制定の件」及び第22号議案「箕面市営競艇業務設備基金条例制定の件」につきましては、相関連する議案であるため、一括して審査いたしましたところ、 о条例に規定する「災害等」の解釈及び想定される事象 などについて質疑がありましたが、第21号議案及び第22号議案、以上2件につきましては、いずれも異議なく、原案どおり可決すべきものと決しました。 次に、第41号議案「箕面市報酬及び費用弁償条例改正の件」につきましては、 о日額報酬に変更する各行政委員の業務量及び報酬額の妥当性 о今回改正されなかった行政委員等への日額制の検討状況及び現状維持の理由なり妥当性 などについて、種々質疑、要望がありました。 本議案につきましては、一部委員から、議案を提出時に十分な資料を提示し、議論ができるような対応を要望し、賛成するとの意見が提出された後、異議なく、原案どおり可決すべきものと決しました。 次に、第42号議案「箕面市職員の育児休業等に関する条例改正の件」につきましては、異議なく、原案どおり可決すべきものと決しました。 以上、まことに簡略ではありますが、当総務常任委員会に付託されました条例案件9件につきまして、審査いたしました経過の概要とその結果についてのご報告といたします。 ○議長(上田春雄君) これより委員長報告に対する質疑に入ります。質疑はありませんか。   (“なし”の声あり) ○議長(上田春雄君) ないようでございますので、これにて質疑を終了いたします。 ただいま議題となっております9件のうち、日程第2、第16号議案、日程第3、第17号議案、日程第6、第20号議案、日程第7、第21号議案、日程第8、第22号議案、日程第9、第41号議案及び日程第10、第42号議案、以上7件について、これより一括して討論に入ります。討論はありませんか。   (“なし”の声あり) ○議長(上田春雄君) ないようでございますので、これにて討論を終了いたします。 よってこれより第16号議案「平成23年4月に支給する市長の給与に関する特別措置条例制定の件」、第17号議案「箕面市特別会計条例改正の件」、第20号議案「箕面市用品調達基金条例廃止の件」、第21号議案「箕面市営競艇災害等対応基金条例制定の件」、第22号議案「箕面市営競艇業務設備基金条例制定の件」、第41号議案「箕面市報酬及び費用弁償条例改正の件」及び第42号議案「箕面市職員の育児休業等に関する条例改正の件」、以上7件を一括採決いたします。 以上7件に対する委員長の報告はいずれも可決であります。以上7件をそれぞれ委員長報告どおり決することに異議ありませんか。   (“異議なし”の声あり) ○議長(上田春雄君) 異議なしと認めます。 よって以上7件はそれぞれ委員長報告どおり可決されました。 次に、日程第4、第18号議案について、これより討論に入ります。討論の通告がありますので、発言を許します。6番 神田隆生君 ◆6番(神田隆生君) 日本共産党の神田隆生です。 私は、第18号議案「箕面市行政評価・改革推進委員会条例改正の件」に反対し、以下、その理由を簡潔に述べます。 この条例は、梶田市長時代の平成16年4月に施行され、今月末をもって期限切れを迎えますが、これをさらに3年間延長しようとするのが本議案です。梶田市長、藤沢市長、そして倉田市長は、行政改革と称して市民サービスをばっさり削る施策を遠慮なしに打ってきました。その施策の成果なるものを外部の識者に評価してもらい、行政改革をさらに加速させるための委員会を3年間延長するのですから、市民にとってはたまったものではありません。地方公共団体を企業の経営感覚で運営するやり方がまるで当たり前のようになっている昨今、住民の命と暮らし、福祉を守る自治体をめざす方向に転換していただきたいことを申し添えて、反対討論といたします。 ○議長(上田春雄君) 以上で通告による討論は終わりました。ほかに討論はありませんか。   (“なし”の声あり) ○議長(上田春雄君) ないようでございますので、これにて討論を終了いたします。 よってこれより第18号議案「箕面市行政評価・改革推進委員会条例改正の件」を採決いたします。 本案に対する委員長の報告は可決であります。本案を委員長報告どおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。   (賛成者起立) ○議長(上田春雄君) 起立者多数であります。 よって本案は委員長報告どおり可決されました。 次に、日程第5、第19号議案について、これより討論に入ります。討論の通告がありますので、発言を許します。6番 神田隆生君 ◆6番(神田隆生君) 日本共産党の神田隆生です。 私は、第19号議案「箕面市情報公開条例改正の件」に反対し、以下、その理由を簡潔に述べます。 箕面市は、以前、旧同和地域に多額の税金を投入したにもかかわらず、地区指定の範囲を非公開にしていました。また、箕面市内の全校児童・生徒を対象にした学力調査を実施する際、ひそかに同和地区児童・生徒に印をつけていました。このように、箕面市自身が市民に隠れて同和地区住民や子どもたちを特別扱いした一方で、市民が同和地区の名を口にするだけで差別糾弾の対象になるのを市は放置し、容認していたという過去の苦い経験があります。しかるに、本議案の条例改正で当該集団または地域に対する偏見や差別意識を助長し、当該集団または地域の構成員の権利利益を害するおそれがあるものを非公開とすることを条例に明文化することは、過去の反省もなく、同和地区の存在を実質的に温存するものであり、国民融合と部落差別の解消に逆行するものであります。よって、反対するものです。 ○議長(上田春雄君) 以上で通告による討論は終わりました。ほかに討論はありませんか。14番 増田京子君 ◆14番(増田京子君) 無所属の増田京子です。 ただいまの第19号議案「箕面市情報公開条例改正の件」について討論させていただきます。 総務常任委員会で保留し、その後も調査検討してまいりました。また、いろんな方にもご意見をお聞きしてきましたけれども、結果として現段階では反対といたします。 その理由は、先ほど神田議員の討論にもありましたけれども、私は観点を少し変えて討論させていただきたいと思います。 7条第2号に納得する理由が見受けられなかったのが一番です。逐条解説には、開示請求者に当該情報を公にすることにより、集団または地域に対する偏見や差別意識が助長され、当該集団や地域の構成員の権利利益を害するおそれがあると判断した根拠を具体的に示さなければならないとあるのですが、今あるこの情報を出せば権利利益を害しますという具体的な例示は全く示されませんでした。また、解釈運用に、集団または地域に関する情報について次のようなものが考えられるとあり、その2に、被差別部落の地域を示す資料などが含まれた情報で、当該情報を公にすることにより、当該集団や地域の構成員の権利利益を害するおそれがあるものと認められるものとありますが、行政でそのような資料が本当にあるのでしょうか。公にされております箕面市発行の部落史には、地域と歴史とともに人権問題として取り組んできたことが細かく書かれております。しかし、過去にあったとしても現在大きく変わってきています。行政が持つ資料とリンクすることで新たな差別が生まれ、権利利益が阻害されるということだと思いますが、どの地域がそういう対象になるのでしょうか。校区や自治会単位などの狭い範囲で集計されたものがその対象になるとのことですが、過去に被差別部落があった地域の情報は特別よくないとでもいうのでしょうか。常任委員会のとき、各種保険料等の督促状の地区別の発送件数や生活保護率云々とありましたが、決してそうではないと思いますし、そうであったのなら、市の取り組み、施策にも問題があるのではないでしょうか。 ここで少し述べたいのですが、常任委員会の議論中、私が過去同和推進校であった萱野小学校校区に住み、子どもを産み育て、萱野小学校、二中に通わせたことについて発言しましたが、それにつきまして職員の方からクレームが来たと議会事務局から話がありました。議事録に載るものだから配慮が足りないのではないかということなのかもしれませんが、何に対して配慮が足りないのか全く理解できません。私はこの地区で子どもを育てたことを誇りに思いこそすれ、その事実について発言したことにクレームを言われる筋合いはありません。この地区でいろいろと人権について議論をすることができましたし、一方、また当時では女性問題についておくれているということも激しく意見交換をしてきました。その中で、お互いが育つことができたと思っております。越えなければいけない問題も多々あり、そしてまた差別事象があることも残念ながら理解しております。ですが、委員会での発言にクレームが来るようなこと、これは過剰反応ではないでしょうか。この現状を見るにつけ、非開示範囲が広がるものではないと言われても、この点についても甚だ疑問になりました。 そして、先ほどの逐条解説の解釈と運用にはさらに、権利利益を害するおそれの有無の判断は、情報の内容、性質及び集団や地域の性格、規模等を総合的に勘案した上で、個別具体的に検討する必要がある。また、集団や地域に対する偏見や差別意識は時間の経過、社会情勢や国民意識の変化、その他の要因に伴って変化するものであるから、ある具体的な情報が本号所定の非開示情報に該当するかの判断には、先例にとらわれることなく、開示請求のあった都度慎重に行うことを要すると書かれてあります。こういう具体的ではなくそのときの状況で判断するものは、慎重に慎重を期さなければいけません。私は委員会で、どこが判断するのかと聞いたときには、まずそれぞれの担当が判断するとありました。それを聞いてなおさら、第三者が入って行わなければ、行政のありようによっては非常に大きく開示決定が左右されると危惧を感じました。私は条例にできるだけ条項を掲載することは必要と考えておりますが、非開示条項は慎重になるべきです。確かに審査会で時間をかけて議論をされてきましたが、開示決定にしてもこういうセンシティブな問題はきっちり第三者が入り、だれが見てもこの情報開示は問題であるという仕組みをつくっておかなければ、市民の知る権利が侵されかねないのです。今、その仕組みがない中で、また現在の箕面市の情報開示のあり方もまだまだ不十分と思える中では、非開示範囲が広がるものではないと言われても、その確証を得ることができません。 私は、あらゆる差別をなくすことに今後も取り組んでいくことを申し添え、以上、反対討論といたします。 ○議長(上田春雄君) ほかに。2番 中井博幸君 ◆2番(中井博幸君) 自民党市民クラブの中井博幸でございます。 通告外ではございますが、議長のお許しをいただきまして、第19号議案「箕面市情報公開条例改正の件」に賛成の立場で討論に参加をさせていただきます。 当議案は、箕面市情報公開条例の運営に当たり、市が保有する情報の中で、取り扱いがあいまいであった、個人が識別されないが、集団や地域に関する情報を開示することで、集団や地域の人たちへの偏見や差別意識の助長につながるおそれのある情報を非開示とする旨を明示することで、人権侵害事例を防止しようというものであり、幾ら市政の透明化を図るとの御旗のもとであっても、このような情報の開示を行うことは、人権への配慮からも許されるべきものではないと思います。 今回の改正は、この条例が制定された趣旨や、市が堅持してきた人権に対する配慮に沿ったもので、現行の条例の趣旨からしても、本来非開示とすべき情報について、非開示情報として明確に規定していくものであり、改正により非開示情報の範囲を広げるものでないことを、法律にたけた情報開示審査委員による8回にわたる審議を重ね、なされた答申に基づくものであり、また改正内容は市民へのパブリックコメントも実施して広く市民の声を聞くなど、数々の配慮がなされた上での改正であることなどから、第19号議案「箕面市情報公開条例改正の件」を賛成といたします。
    ○議長(上田春雄君) ほかに討論ありませんか。   (“なし”の声あり) ○議長(上田春雄君) ないようでございますので、これにて討論を終了いたします。 よってこれより第19号議案「箕面市情報公開条例改正の件」を採決いたします。 本案に対する委員長の報告は可決であります。本案を委員長報告どおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。   (賛成者起立) ○議長(上田春雄君) 起立者多数であります。 よって本案は委員長報告どおり可決されました。 次に、日程第11、第23号議案「市立学校屋内運動場等設備の使用に関する条例改正の件」から日程第17、第29号議案「箕面市立箕面文化・交流センター条例改正の件」まで、以上7件を一括議題といたします。 以上7件に関し、委員長の報告を求めます。文教常任委員長 牧野芳治君 ◆文教常任委員長(牧野芳治君) さきの本会議におきまして、当文教常任委員会に付託されました条例案件7件について、審査いたしました経過の概要とその結果をご報告申し上げます。 なお、議案の審査につきましては、去る3月9日午前10時から当委員会を開催し、慎重に審査いたしたところであります。 まず、第23号議案「市立学校屋内運動場等設備の使用に関する条例改正の件」につきましては、異議なく、原案どおり可決すべきものと決しました。 次に、第24号議案「箕面市通園通学区域審議会条例改正の件」につきましては、 о幼稚園区廃止による幼稚園統廃合の可能性並びに園区の流動化に対する見解 について、質疑がありました。 本議案につきましては、一部委員から、引き続き議論を進めていくという意味でも、現時点で審議会の対象から園区を外す必要はなく、長期的に見れば幼稚園の格差が広がる可能性があり、反対するとの意見。 幼稚園区廃止の議論が将来審議会で行われることを想定し、保留することもできるため反対するとの意見が提出されましたので、採決いたしました結果、賛成多数で原案どおり可決すべきものと決しました。 次に、第25号議案「箕面市奨学資金貸付基金条例改正の件」につきましては、 о追加募集や授業料以外の諸経費への利用などの改正点の周知方策 о貸与のみに変更した後の応募状況並びに大学生への奨学金制度の復活に対する考え方 などについて、種々質疑、要望がありましたが、本議案につきましては、異議なく、原案どおり可決すべきものと決しました。 次に、第26号議案「箕面市私立幼稚園児の保護者補助金の交付に関する条例改正の件」につきましては、 о補助金制度の改正に伴う保護者負担の変化と効果 о公立幼稚園での保育を3歳児から行う可能性 о長時間保育に対する私立幼稚園の反応 о子育て支援の新展開に関する考え方 などについて、種々質疑、要望がありました。 本議案につきましては、一部委員から、幼稚園に通わせている子育て世代にとっては負担の軽減となるため賛成するとの意見。 3歳から入園でき、これまで以上に市が補助することで就労の選択肢が広がるため賛成するとの意見が提出された後、異議なく、原案どおり可決すべきものと決しました。 次に、第27号議案「箕面市学童保育に関する条例改正の件」につきましては、 о春休みの試行実施の予定及び対象児童 о小学4年生を対象とするまでの経緯 などについて、質疑、要望がありました。 本議案につきましては、一部委員から、4年生になっても家に一人で置いておくのは不安だという保護者の声を聞いており、条例改正はよいことであり、賛成するとの意見が提出された後、異議なく、原案どおり可決すべきものと決しました。 次に、第28号議案「箕面市立保育所民営化法人選定委員会条例改正の件」につきましては、 о稲保育所の民営化の目的及び民営化対象を稲保育所に決定した理由 о民営化した保育所に対する市の指導なり関与のあり方 о残された公立保育所の今後の位置づけ などについて、質疑、要望、指摘がありました。 本議案につきましては、一部委員から、財源圧縮が目的であること、民営化した保育所の経営は自主性に任せることで公的な保育を市が放棄していく流れであることから反対するとの意見が提出されましたので、採決いたしました結果、賛成多数で原案どおり可決すべきものと決しました。 次に、第29号議案「箕面市立箕面文化・交流センター条例改正の件」につきましては、 о休館日の廃止は赤字を発生させる提案であるが、指定管理者の損益が赤字から黒字に転化される見通し について、質疑がありました。 本議案につきましては、一部委員から、木曜日開館しても、これまでの投資が回収不能となるという印象が強いため反対するとの意見が提出されましたので、採決いたしました結果、賛成多数で原案どおり可決すべきものと決しました。 以上、まことに簡略でありますが、当文教常任委員会に付託されました条例案件7件につきまして、審査いたしました経過の概要とその結果についてのご報告といたします。 ○議長(上田春雄君) これより委員長報告に対する質疑に入ります。質疑はありませんか。   (“なし”の声あり) ○議長(上田春雄君) ないようでございますので、これにて質疑を終了いたします。 ただいま議題となっております7件のうち、日程第11、第23号議案及び日程第15、第27号議案、以上2件について、これより一括して討論に入ります。討論はありませんか。   (“なし”の声あり) ○議長(上田春雄君) ないようでございますので、これにて討論を終了いたします。 よってこれより第23号議案「市立学校屋内運動場等設備の使用に関する条例改正の件」及び第27号議案「箕面市学童保育に関する条例改正の件」、以上2件を一括採決いたします。 以上2件に対する委員長の報告はいずれも可決であります。以上2件をそれぞれ委員長報告どおり決することに異議ありませんか。   (“異議なし”の声あり) ○議長(上田春雄君) 異議なしと認めます。 よって以上2件はそれぞれ委員長報告どおり可決されました。 次に、日程第12、第24号議案について、これより討論に入ります。討論の通告がありますので、順次発言を許します。15番 名手宏樹君 ◆15番(名手宏樹君) 日本共産党の名手宏樹でございます。 第24号議案「箕面市通園通学区域審議会条例改正の件」に反対し、以下、その理由を述べます。 本条例改正案は、これまで設置されてきた公立幼稚園の通園区を廃止し、今後、審議会の審議の対象から外そうとするものです。これによってすべての市内からどこの公立幼稚園にも通えるようになります。しかし、一方で保護者が車で送り迎えをすることを禁止するとし、またその一方で、自転車やバスでの送り迎えは認めると極めて矛盾した対応になっています。また、園区に格差が生まれるのではないか、公立幼稚園の特色ある幼稚園教育が強調され、子どもを集める園とそうでない園がつくられ、園児が集まらない園はやがて廃園にされていくのではとの懸念があると質問すれば、今後もこれまでの園区の小学校区との連携を進めると、これまでの園区を積極的に守るかのような答弁も強調されました。こうした懸念は既に園区の廃止について審議した通園通学区域審議会の場でも保護者や公立幼稚園、関係者から少なからず繰り返し意見や懸念が述べられてきたことです。答申では、園区は廃止することが望ましいと答申を出していますが、答申書は反対や懸念の声が随所に反映され、両論併記的な記述になっているのです。そのことがさきの審議会結果に反映されているのです。 条例改正案の説明では、市立とどろみ幼稚園を廃止し、彩都の園区を指定する必要が出てきたので、園区自体を廃止することを議論したと言いますが、私たちは37年にわたって地域の子どもたちを育て、送り出してきたとどろみ幼稚園の廃止にも反対してきましたし、止々呂美地域に公立幼稚園を指定するならば、かやのやせいなん幼稚園に園区をすればいいのです。彩都区域では、ひがしやとよかわみなみ幼稚園の通学園区にすればいいのです。現在もそうホームページで示されています。園区を廃止する必要はありません。 しかし、昨年の11月10日更新の箕面市のホームページでは、既に平成23年4月1日から通園区域が廃止されますとなっています。今回の議決によって園区が廃止されるのではないのですか。園区の廃止は、幼稚園関係者や保護者から懸念が出ていたように、長期的には園の幼稚園教育の格差を広げることにつながり、ひいては園の統廃合を促進することにもつながりかねません。今後の公立幼稚園そのものの地域に果たす役割も箕面市として明確に示し得ていません。こうしたことから、今直ちに園区の廃止は必要ありませんし、通学通園区域審議会が幼稚園の園区を審議の対象から外す必要もありません。少なくとも今後も審議の対象とし、審議する場を保障し、審議は継続すべきです。 以上、反対討論といたします。 ○議長(上田春雄君) 9番 川上加津子君 ◆9番(川上加津子君) 民主党の川上加津子です。 第24号議案「箕面市通園通学区域審議会条例改正の件」について、賛成の立場を表明し、討論を行います。 この議案は、箕面市通園通学区域審議会の答申、箕面市立幼稚園の通園区域を廃止することが適当であるを受けての条例改正です。 審議会は、4、5歳児の約8割が通園する私立幼稚園や保育所は通園区域にかかわりなく選択できる状況にあるのに対し、市立幼稚園は小学校区を単位とした通園区域の定めがあることで選びにくい、また止々呂美、森町地区はとどろみ幼稚園がこの3月で廃園になり、彩都地区ではこの春まち開きが行われますが、この2つの地域は位置的に園区を指定することの必要性が認められないなどという主な理由から、通園区域を廃止することが適当であるという結論を出されました。 通園区域を廃止することで幼稚園の格差が広がる可能性があるという反対意見ですが、通園区域を廃止することは利用者の利便性を確保し、市立幼稚園を選びやすくするということです。また、各幼稚園で行われる教育内容は、通園区域のあるなしに関係なくどこも内容豊かで良質なものでなければいけないはずです。 最後に、各幼稚園がこれまで以上に小学校との連携を深めることをお願い申し上げて、賛成討論とします。 ○議長(上田春雄君) 以上で通告による討論は終わりました。ほかに討論ありませんか。   (“なし”の声あり) ○議長(上田春雄君) ないようでございますので、これにて討論を終了いたします。 よってこれより第24号議案「箕面市通園通学区域審議会条例改正の件」を採決いたします。 本案に対する委員長の報告は可決であります。本案を委員長報告どおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。   (賛成者起立) ○議長(上田春雄君) 起立者多数であります。 よって本案は委員長報告どおり可決されました。 次に、日程第13、第25号議案について、これより討論に入ります。討論の通告がありますので、発言を許します。24番 田代初枝君 ◆24番(田代初枝君) 私は、第25号議案「箕面市奨学資金貸付基金条例改正の件」について、賛成討論を行います。 今条例改正案は、奨学金を受けようとする者が、募集人数を下回った場合において、随時奨学生を決定して奨学金を貸与できるようにするとともに、奨学資金の貸与額の上限を定めるために本条例の改正内容の3点に関して改正しようとするものであります。 これまでの箕面市奨学資金貸付基金については、貸与数が毎年度募集人員に達していないということで、この条例の改正が行われたものです。今回、国のほうでは公立高校につきましては授業料無料化、そしてまた大阪府におきましては私立高校への授業料支援補助があり、その内容は所得制限がありますが、610万円未満の世帯に対し授業料の無償、生徒の70%、年収800万円未満世帯では保護者負担が10万円までおさまるように私立高校生等授業料支援補助金を大幅に拡充するとなっています。箕面市奨学資金貸付基金条例改正の件につきましては、授業料だけではなく、入学金及び入学の際の準備などの対応ができるという内容となっています。 これまでの市の奨学資金貸付基金は毎年度の募集人員に応募数が達していないことから、保護者のほうからは必要なときに応募しようと思っても、定められた市の応募期間内に応募しなければ審査対象から外れ、申請ができないということで非常に使い勝手が悪いという声が出されてきました。こうした市民の声を受け、今回見直しがなされたものであり、私は3点の改正内容については、市民の声におこたえできるものであると考えております。 1点目の選考方法の変更については、応募数が募集数を上回った場合には選考委員会を開催し、応募数が募集数を下回った場合には選考委員会は開催せず、選考要件に基づいて市教育委員会のほうで随時奨学生を決定していくというものであります。 次に、2点目の貸与方法の変更については、これまで年4回口座振込が実際に必要とする時期に貸与することができないということから、そこで現実に学校に納入しなければならない期限に合わせて貸与できるようにしていくというものであります。 次に、3点目の貸与金額の変更については、公立高校につきましては年間15万円、私立高校については年間30万円の貸与をしていきますが、高校授業料の無償化に伴い、箕面市の奨学金は授業料以外の必要な経費に充てられることとなっています。 以上3点、この条例改正案は保護者の方々が非常に利用しやすい制度改正となっております。さらにあわせて、利用されようとする市民の方に対し周知することが今後重要だと考えております。したがって、より多くの市民の皆さまへスピーディーに情報提供の周知徹底されるよう申し添えて、賛成討論といたします。 ○議長(上田春雄君) 以上で通告による討論は終わりました。ほかに討論はありませんか。   (“なし”の声あり) ○議長(上田春雄君) ないようでございますので、これにて討論を終了いたします。 よってこれより第25号議案「箕面市奨学資金貸付基金条例改正の件」を採決いたします。 本案に対する委員長の報告は可決であります。本案を委員長報告どおり決することに異議ありませんか。   (“異議なし”の声あり) ○議長(上田春雄君) 異議なしと認めます。 よって本案は委員長報告どおり可決されました。 次に、日程第14、第26号議案について、これより討論に入ります。討論の通告がありますので、発言を許します。9番 川上加津子君 ◆9番(川上加津子君) 民主党の川上加津子です。 第26号議案「箕面市私立幼稚園児の保護者補助金の交付に関する条例改正の件」について、賛成の立場を表明し、討論を行います。 この議案は、私立幼稚園児保護者補助金の交付を増額し、対象を3歳児まで拡大するために条例改正するものです。 この春新設された保育所が2園開園します。それでも待機児童解消にならないという実態があります。一方で、年間1人当たりの市税の支出額を見ると、市立保育所は私立の幼稚園の補助額と比べて約12倍の経費が使われています。私立幼稚園に保育所並みの長時間保育や支援教育を実施していただくことで、補助金を確保し、私立幼稚園児保護者補助金をさらに拡大することは、就労する保護者にとって、保育所だけではなく私立幼稚園も選択できることになり、待機児童解消につながるものでもあります。そして、市立保育所を新設するより、10年後には年間2億円から3億円程度の圧縮が可能になると見込まれてもいます。 以上の理由により賛成といたします。 ○議長(上田春雄君) 以上で通告による討論は終わりました。ほかに討論ありませんか。3番 森岡秀幸君 ◆3番(森岡秀幸君) 市民派ネットの森岡です。 通告外ですが、第26号議案の条例改正に反対の討論をさせていただきます。 委員会では反対しませんでしたが、その後の調査により、この条例改正により富裕層となる保護者への補助につながるもので、一定の所得制限を設けることは現実的であり、とりわけ所得格差が広がっている現時点での条例改正は適切でないと考えます。よって、この条例に反対させていただきたいと思います。 ○議長(上田春雄君) ほかに討論はございませんか。   (“なし”の声あり) ○議長(上田春雄君) ないようでございますので、これにて討論を終了いたします。 よってこれより第26号議案「箕面市私立幼稚園児の保護者補助金の交付に関する条例改正の件」を採決いたします。 本案に対する委員長の報告は可決であります。本案を委員長報告どおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。   (賛成者起立) ○議長(上田春雄君) 起立者多数であります。 よって本案は委員長報告どおり可決されました。 次に、日程第16、第28号議案について、これより討論に入ります。討論の通告がありますので、発言を許します。15番 名手宏樹君 ◆15番(名手宏樹君) 日本共産党の名手宏樹でございます。 第28号議案「箕面市立保育所民営化法人選定委員会条例改正の件」に反対し、以下、その理由を述べます。 箕面市の公立保育所では、既に瀬川保育所、桜保育所が民営化され、箕面保育所を民営化する方針を進め、これまで既に民営化法人選定委員会の条例に組み入れていたものを、さらに本条例改正案では新たに稲保育所を民営化法人選定委員会条例に組み入れ、これによって事実上、稲保育所の民営化を決定しようとするものです。 私たち日本共産党市会議員団は、公立保育所の民営化は箕面市の公立保育への責任を放棄していくものとして一貫して反対してきました。 その理由の第1は、民営化推進は市民的な議論で賛同を得ていないだけでなく、民営化の方針が否定されてきた点です。保育所民営化を進める前の平成15年、市民参加で1年間保育所の公民の役割を箕面市保健医療福祉総合審議会の児童福祉部会で議論されてきましたが、答申を出すに当たって原案にあった「民営化を視野に入れて」という文言は、当時の複数の委員の反対意見と会長の判断で盛り込まないことになりました。審議会は総意として反対したのに、当時の梶田市政は、当時のアウトソーシング計画として公立保育所3園の民営化方針を決定し、続く藤沢市政になってその方針をそのままにし、瀬川、桜保育所の民営化を保護者、市民の反対の声を押し切り実行してきました。 第2は、財政の効率の観点から保育所の民営化を進めようとしている点です。働く人々の収入が減り、家計のために働く母親がふえ、保育所の需要は高まったのに、国の税制改悪など、自治体は財政が厳しく、保育所がつくれず待機児がふえています。そもそも公立保育所の民営化は、少子化で将来利用が減りそうな施設として民間へ移して移管してしまえば、安価に保育所をふやせて、子どもが減ったときにその保育所が廃園になるだけで、民間団体が廃業するだけで済むという財政的な視点から、行政の子どもへの保育の公的責任を放棄する方向で発想されてきたものです。 今回の民営化推進の理由でも、倉田市政が打ち出した緊急プランの保育料の大幅な値上げに保護者が反対し、値上げ幅がプランどおり進められず、保育料収入が思うように入らなくなったから、その分、財政削減のために公立保育所の民営化を進めることにしたと答弁しました。子どもたちに最善の利益を保障するとした、子どものためにどんな保育をどうつくるのかという観点がありません。公立保育所はコストがかかる、効率性、柔軟性の観点から民間活力への導入は避けて通れないという主張は、ずばり民営化は保育の安上がりをねらったものにほかなりません。保育所の費用が安くなっても保育の質が落ちることがないということが成り立つでしょうか。保育によるコスト削減が優先されれば人員が減らされ、単価の安い保育士やパートばかりになる。保育の質が低下する可能性が広がります。保育や介護などの事業の運営費の大半は80%以上が人件費です。人件費は経験、勤続年数によって上がっていきます。運営費を下げるなら、勤続年数の長い人をやめさせ、ベテラン保育士がいなくなり、新人も長く働かせない、勤続年数を長くさせない、などが行われます。保育所は就労を保障するための施設なのに、そこで働く職員が働き続けられない。そんな職場を市が拡大するのでしょうか。保育や介護は経験が重視される職業であり、やる気と熱意だけではその質は維持できないのです。 また、保護者には保育料の引き上げや備品等購入費などの親の負担がふやされていきます。箕面市でも既に保育料の値上げが行われ、民営化された保育所ではお泊まり保育、そり遊び、キャンプなどさまざまな保育所行事で参加費、卒業アルバムなどの保育料以外の保護者負担がふえていっています。しかもこれまでは保育所は行政か社会福祉法人に運営主体が限られていましたが、たび重なる保育制度改悪で株式会社にも門戸が開かれ、営利企業による運営が進められています。保育や介護や福祉は営利目的ではその目的は達成できません。本日限りで閉鎖するという事態も各地で起きています。市町村の保育の義務をなくし、保育サービスの実施を市場任せにする国の新しい保育システムへの改変の動きは、その流れを一気に進めるものです。 第3は、民営化の推進は公立保育所の存在を軽んじているということです。行政の直営施設である公立保育所は、行政が子どもや家庭の状況を直接把握するためのアンテナともなる機関です。さまざまな子ども施策を進めるときの手足ともなっています。また、民間事業者では対応できない事業環境やニーズの発生があったときには、公が引き受け手となって子どもを守ってきたのです。箕面市でも看護師を配置した公立保育所での障害児保育の推進はその例です。公の直営の保育所が存在し、行政が保育サービスを提供し、直接責任を負ってきたからこそ、民間事業者も公的事業の担い手としての認識を堅持してこられましたし、民間事業者に適切な援助をするためにも、直営施設を堅持し、有効に活用することが必要なのです。 現在の保育は、市町村の保育実施の責任、最低基準の遵守、国、自治体の財政保障という公的保育制度が守られています。全国すべての認可保育所は公私問わずこの制度によって、一定の保育条件と保育の質が保たれてきました。ところが、構造改革や官から民へという流れの中で、今この公的保育制度のなし崩しが行われようとしています。とにかく国が出している保育予算を限りなくゼロにしたいということです。その1番に民営化、次に私立へのお金を削減する、3番に私立と企業立保育所との競争、そして最後は児童福祉法を改悪し、直接入所方式の導入、保育料の自由設定、保育保険の創設などが考えられています。国や自治体の保育に対する責任を投げ捨て、保育を市場任せにしようとする改革は、地域によって、親の経済力によって子どもの保育に格差が生じることになるのです。どんな地域、どんな家庭に生まれてもすべての子どもは健やかに育つ権利があります。民営化を進めることは、これまで築いてきた保育の制度をみずから崩すことになるのです。 国の制度をそのまま市町村に導入すれば、箕面の保育水準、保育基準も下がることは明らかです。今すべきことは民営化ではなく、国に公的保育制度の堅持と保育予算増額を求めることです。少子化対策が課題だといいながら予算もふやさず保育をお金で買わせようとすることが問題なのです。保育の安上がり化を目的とした民営化路線は、保育の効率化の名によって、公立・私立を問わず全般的に保育条件、保育内容を引き下げる方向に向かってしまいます。今求められているのは、国や市の公的保育の責任を堅持して、公立・私立とも保育条件を充実していくことです。 以上、反対討論といたします。 ○議長(上田春雄君) 以上で通告による討論は終わりました。ほかに討論はありませんか。24番 田代初枝君 ◆24番(田代初枝君) 通告外ではありますが、議長さんのお許しを得ましたので、私は第28号議案「箕面市立保育所民営化法人選定委員会条例改正の件」について、賛成の立場で討論を行います。 本条例改正案は、箕面市立保育所の民営化に当たり、これまでに対象となった箕面市立桜保育所、箕面市立箕面保育所及び箕面市立瀬川保育所に加え、新たに箕面市立稲保育所も民営化の対象とするために、本条例の一部を改正しようとするものであります。 改正の内容といたしましては、1点目に箕面市立保育所民営化法人選定委員会が調査、審議し答申する民営化の対象保育所に、箕面市立稲保育所を加えるものであります。次に、2点目に招集の特例として、委員長及び委員長職務代理者が不在の場合における委員会の会議の招集は市長が行うことに改めるというものであります。 この件に関しては、さきの文教常任委員会の議論の中で、保育所の民営化は公的な保育を放棄していく流れであるということで反対意見がありましたが、本条例改正の妥当性について、平成17年度においては3所民営化という方針が決まっておりました。しかし、今回改めて稲保育所を加えて提案しているその趣旨は、平成17年度において公立4カ所を継続的に公立として運営するという方針となっていましたが、その後、非常に保育所の待機児童の問題が拡大してきているという現状の中で、平成21年10月に箕面市待機児童ゼロプランを策定されております。 そこで、今後4年間で新たに300名の保育所定員を確保するという必要性が生じてきており、そのために保育所経費の増大に対応するという必要性があったと認識をしております。さらに経費の圧縮を図るという目的において、保育所の民営化を促進する必要があると考えます。あわせて保育所の保育料の確保ということにも限界があり、ゼロ試案の中でも保育料の値上げがうたわれていましたが、保育料の値上げに関して市民の合意には限界があるように認識をいたします。 そういう中で、十分な財源の新たな確保が見込まれないということで、今回改めて稲保育所を民営化の対象として、より効率的な保育所の運営を図ろうとするものであると認識をいたします。財政的に財源の圧縮ということの目的は、本市の緊縮財政からは必要な課題であり、先ほどの待機児童ゼロプランに従って、今後約300名の定員増加の中で保育を行う財源として、年間1億7,200万円の一般財源からの歳出を行わなければなりません。この財源をどう捻出して賄っていくか、これは非常に大きな課題であり、そのために今回の稲保育所の民営化は妥当性があると考えます。したがって、稲保育所を民営化することによって見込まれる一般財源の削減効果金額は1億7,200万円となるというものです。さらに、民営化された保育所の監査機能は、今回大阪府のほうから保育所の権限が移譲され、市が保育所の監査主体ということになり、そういった観点からも民営化保育所監査に入りチェックを行っていけるという状況になると認識をいたします。よって、民営化されることは、市民にとって決して悪い結果を招くわけではなく、むしろ民営化によってこれまで以上に保護者の立場に立った保育運営が図られるものと考えらます。 さらに、民営化によって市の歳出削減の効果がもたらされ、より一層福祉向上への市民サービスが図られることも可能となり、私は今条例改正に賛成といたすものです。 以上です。 ○議長(上田春雄君) ほかに討論はありませんか。   (“なし”の声あり) ○議長(上田春雄君) ないようでございますので、これにて討論を終了いたします。 よってこれより第28号議案「箕面市立保育所民営化法人選定委員会条例改正の件」を採決いたします。 本案に対する委員長の報告は可決であります。本案を委員長報告どおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。   (賛成者起立) ○議長(上田春雄君) 起立者多数であります。 よって本案は委員長報告どおり可決されました。 次に、日程第17、第29号議案について、これより討論に入ります。討論の通告がありますので、発言を許します。3番 森岡秀幸君 ◆3番(森岡秀幸君) 市民派ネットの森岡秀幸です。 私は、第29号議案「箕面市立箕面文化・交流センター条例改正の件」に反対の立場で討論させていただきます。 本議案は、箕面市立箕面文化・交流センター条例の第8条第2項に定める定休日を変更するもので、今まで木曜日を定休日としていたものを変更し、年末年始を除く年中無休としようとするもので、今回の指定管理者が特別提案として提案した定休日の変更に対応しようとするものです。 指定管理者の応募書類である事業計画書・特別提案には、年中無休営業することにより人件費等の経費が予測される収入を上回り、年間140万円の赤字になるとしております。文教常任委員会での確認の際は、数年かけて収支を改善するから赤字自体は問題にならない旨の答弁を受けましたが、その後も具体の計画は示されておりません。条例を改正することにより、赤字体質の運営が定常化することが予想され、以下の問題があると認識し、本条例の改正に反対いたします。 1、箕面市に対して特定調停を申し出るような経営状態の事業者が赤字運営の提案をしてきたものを受け入れ、条例改正によりこれを固定化しようとし、指定管理者及び箕面市双方にとって不利益になる可能性が高い。 2、指定管理者の応募案で本体事業の赤字運営を認めることは、いわばダンピングにつながりかねない行為で、良質なサービスが提供されない危険性を持ち、本来評価されるべきでない提案を受けての条例改正であり、今後の指定管理者募集にも悪い先例となる危険性が高く、認めがたい。 よって、本条例に対して反対といたします。 ○議長(上田春雄君) 以上で通告による討論は終わりました。ほかに討論はありませんか。21番 印藤文雄君 ◆21番(印藤文雄君) 自民党市民クラブの印藤文雄です。 議長の許可をいただきましたので、通告外ではありますが、第29号議案「箕面市立箕面文化・交流センター条例改正の件」について、賛成の立場で討論に参加いたします。 現在の箕面文化・交流センターは、昭和54年4月に箕面駅前再開発ビルである通称サンプラザ1号館内に箕面文化センターとして設置され、多くの市民に親しまれ、利用されてきました。その後、平成18年6月のリニューアルオープンに伴い、現在の施設名称に改めると同時に、箕面都市開発株式会社が指定管理者として管理運営を行ってきました。 今回、2期目の指定管理者として10年間の管理運営を行うに当たり、木曜日の休館日をなくし、年末年始を除き無休開館とすることにつきましては、本施設が駅前という利便性もあり非常に稼働率の高い施設であること、さらに現在、商業公共機能が集積した箕面の玄関口にふさわしい駅前広場及び滝道の再整備が進められ、観光客の商業地域への回遊性など駅周辺の活性化が図られていること、加えてサンプラザ1号館内の店舗の約4割が木曜日も営業しております。館内店舗をはじめ地域商店等へも相乗効果、波及効果が見込まれるものと考えます。 以上のような理由から、木曜日の休館日を削除することは市民の利便性向上並びに地域活性化につながる条例改正であることを申し上げて、賛成討論といたします。 ○議長(上田春雄君) ほかに討論はありませんか。   (“なし”の声あり) ○議長(上田春雄君) ないようでございますので、これにて討論を終了いたします。 よってこれより第29号議案「箕面市立箕面文化・交流センター条例改正の件」を採決いたします。 本案に対する委員長の報告は可決であります。本案を委員長報告どおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。   (賛成者起立) ○議長(上田春雄君) 起立者多数であります。 よって本案は委員長報告どおり可決されました。 次に、日程第18、第12号議案「指定管理者の指定の件」から日程第27、第36号議案「箕面市病院企業職員定数条例改正の件」まで、以上10件を一括議題といたします。 以上10件に関し、委員長の報告を求めます。民生常任委員長 北川照子君 ◆民生常任委員長(北川照子君) さきの本会議におきまして、当民生常任委員会に付託されました条例案件7件、その他3件について、審査いたしました経過の概要とその結果をご報告申し上げます。 なお、議案の審査につきましては、去る3月10日午前10時から当委員会を開催し、慎重に審査いたしたところであります。 まず、第12号議案「指定管理者の指定の件」につきましては、指定方法に関して、 о事業運営に対するチェック体制及び評価方法 о指定期間を10年間とし、非公募とした理由 財団法人箕面市医療保険センターの経営状況に関して、 о経営努力の必要性 о赤字要因と経営改革計画の内容とその実行性 о非常勤職員の増加に伴う労働条件のあり方 о同センターの果たすべき役割と市民への情報発信の必要性 さらに、豊能広域こども急病センターに関して、 о赤字を前提とした経営計画の是非並びに医師への人件費の削減方策 などについて、種々質疑、要望がありました。 本議案につきましては、医療保健センターの健診部分の運営状況から、指定期間を10年とするのは長過ぎるため反対するとの意見が提出されました。 一方、医療保健センターの課題や問題点はあるが、今後10年間、経営改革計画をしっかりと実行していただくことを期待し、賛成するとの意見。 市民サービスを低下させず、医療保健センターの役割を十分果たし、かつ職場環境と待遇への配慮を望んで賛成するとの意見。 経営改革計画の推進に向けた体制の整備を評価する。指定管理者の指定期間は5年であろうと10年であろうと、安定的なサービスの提供の観点からは変わらないので、賛成するとの意見が提出されましたので、採決いたしました結果、賛成多数で原案どおり可決すべきものと決しました。 次に、第13号議案「豊中市箕面市養護老人ホーム組合規約の変更に関する協議の件」につきましては、 о規約変更をこの時期に提出する理由 о組合解散に関する豊中市との協議経過 について、質疑がありました。 本議案につきましては、一部委員から、民設置民運営化につながる規約変更のため反対するとの意見。 民設置民運営に賛成するものではないので反対するとの意見が提出されました。 一方、利用者にとってよくなる方向に進むと判断し賛成する。 入所者に不安を与えないよう丁寧な説明と対応を要望し、賛成するとの意見が提出されましたので、採決いたしました結果、可否同数でありましたので、箕面市議会委員会条例第14条の規定に基づき、委員長において原案どおり可決すべきものと決した次第であります。 次に、第14号議案「豊中市箕面市養護老人ホーム組合の解散に関する協議の件」につきましては、 о新永寿園の運営形態なり民設置民運営に対する考え方 о施設運営に関する指導・監督体制なり指導状況 о組合解散後のスケジュール о新永寿園における箕面市民優先枠の確保 などについて、種々質疑がありました。 本議案につきましては、新しい永寿園の民設置民運営につなげるための解散であり、反対するとの意見。 解散まで2年しかなく、解散後の方向が民設置民運営に結びつくので、反対するとの意見が提出されました。 一方、民設置民運営が行政責任の放棄になるのかについては、運営形態によってサービスの質が変わるわけではなく、民間の社会的役割を考慮し、賛成するとの意見。 永寿園の47年の歴史・伝統を受け継ぐよう要望し、賛成するとの意見がそれぞれ提出されましたので、採決いたしました結果、可否同数でありましたので、箕面市議会委員会条例第14条の規定に基づき、委員長において原案どおり可決すべきものと裁決した次第であります。 次に、第30号議案「箕面市老人医療費の助成に関する条例改正の件」、第31号議案「箕面市国民健康保険条例改正の件」、第32号議案「箕面市ひとり親家庭医療費の助成に関する条例改正の件」及び第33号議案「箕面市が設置する一般廃棄物処理施設に係る生活環境影響調査結果の縦覧等の手続に関する条例改正の件」につきましては、いずれも異議なく、原案どおり可決すべきものと決しました。 次に、第34号議案「箕面市立多世代交流センター条例制定の件」につきましては、第2条「事業」に関して、 о公設置民運営の指定管理者制度導入に至る経緯 о多世代交流事業の法的根拠並びに地域交流の仕掛け について問われたのをはじめ、第4条「指定管理者による管理」に関して、 о永寿園と松寿荘の連携事業の内容 о指定管理者の管理する事務事業の範囲 について質疑、要望がありました。 続いて、第9条「利用の許可等」に関して、 о利用者登録制度の内容 について、また、第14条「利用料金」に関して、 о利用料金を設ける理由並びに松寿荘及び子育て支援センターの利用料金 について、質疑、要望がありました。 続いて、附則第4項「初めて指定管理者を指定する場合の特例」に関して、 о特例を設けた理由並びに次回以降の指定方法 について、さらに、その他関連して、 о松寿荘の利用者協議会との協議・調整状況 о多世代交流センターの利用者・対象者 о永寿園の民設置民運営に関する考え方 などについて、種々質疑、要望がありました。 本議案につきましては、松寿荘、永寿園の建てかえには反対しないが、松寿荘、永寿園を一体的に管理し、民設置民運営で実施される永寿園を含む条例制定そのものには反対するとの意見。 指定管理者の指定期間が10年になること、その後の選定は公募しないこと、地域の参加の形が見えないことから、反対するとの意見が提出されました。 一方、松寿荘の老朽化、安全面、オレンジゆずるバスの乗り入れができないことなどから、建てかえすることに賛成するとの意見。 松寿荘、永寿園の安全やバス路線の改善などが反映され、地域の施設としてしっかりと運営されることを要望するとともに、民設置民運営の是非は、本来のあるべき姿に対する手法論であり、指定期間の問題も本論・本筋ではないことを含めて賛成するとの意見がそれぞれ提出されましたので、採決いたしました結果、可否同数でありましたので、箕面市議会委員会条例第14条の規定に基づき、委員長において原案どおり可決すべきものと裁決した次第であります。 次に、第35号議案「箕面市病院看護師等修学資金貸与条例制定の件」につきましては、 о認定看護師及び専門看護師などの資格内容と取得者状況 о資格取得ニーズ並びに資格取得による病院側及び資格取得者個人のメリット о資格取得中の取り扱いと給与保障 などについて質疑、要望がありました。 本議案につきましては、一部委員から、コスト縮減だけでなく、病院として人材に投資することは理にかなっており、賛成するとの意見。 看護師等の修学資金貸与制度でチャンスを与えることは重要だと考え賛成するとの意見が提出された後、異議なく、原案どおり可決すべきものと決しました。 次に、第36号議案「箕面市病院企業職員定数条例改正の件」につきましては、 о市立病院改革プランに基づく職員の増員計画の内容 о職員定数変更に伴う人件費増加の影響と人材投資と収益確保に対する考え などについて、質疑がありました。 本議案につきましては、一部委員から、これからも市民のために、より高度な医療、きめ細やかな医療を要望し、賛成するとの意見。 雇用などに関して機動力を持った経営体制のあり方も公営企業法の全部適用の意図するところであり、賛成するとの意見。 市立病院が地域医療拠点としての役割を担い、発展する上で医療スタッフの強化が求められており、経営改革の促進のために職員定数をふやす前向きな姿勢を評価し、賛成するとの意見が提出された後、異議なく、原案どおり可決すべきものと決しました。 以上、まことに簡略ではありますが、当民生常任委員会に付託されました条例案件7件、その他3件につきまして、審査いたしました経過の概要とその結果についてのご報告といたします。 ○議長(上田春雄君) これより委員長報告に対する質疑に入ります。質疑はありませんか。   (“なし”の声あり) ○議長(上田春雄君) ないようでございますので、これにて質疑を終了いたします。 ただいま議題となっております10件のうち、日程第18、第12号議案について、これより討論に入ります。討論の通告がありますので、発言を許します。8番 中嶋三四郎君 ◆8番(中嶋三四郎君) 民主党の中嶋三四郎です。 議長のお許しをいただきましたので、第12号議案「指定管理者の指定の件」について、賛成討論をさせていただきます。 本議案は、箕面市立医療保健センター及び豊能広域こども急病センターの指定管理者として、財団法人箕面市医療保健センターを指定しようとするものです。 本議案の賛否を考える上で、現在の運営状況については、正直に申し上げて大きな課題があると言わざるを得ません。この点は民生常任委員会でも議論をさせていただきましたが、両施設の役割を再認識しながら、この間見られなかった経営努力を要望せざるを得ない状況ですが、今回の指定に当たっては、経営体制の見直し強化を進め、経営改善計画を進めていくとのことですので、その改善を期待するところです。 一方、指定期間について反対の意見がありましたので、この点についての意見を申し述べて賛成討論とさせていただきます。 本議案に対して、指定期間10年が長いとの指摘、ご意見がありました。これは、この間の指定管理者制度全体にわたって議論がされている点で、指定期間が長いことで競争原理が働かないとの指摘意見もありましたが、そもそも指定管理者制度とは、その施設の持つ設置目的を達成するために、民間の持つノウハウやネットワークを活用する手法であり、そこに必要なのは競争原理ではなく、いかに目的を達成できるのかという費用対効果も含めた総合評価です。これは、対法人ではなく利用する市民の皆さんにとってどうかを考えることであり、その達成状況のチェックは毎年の中で行われ、見直されるもので、指定期間の間はほったらかしということではありません。 したがって、指定期間の長短はむしろ二次的なものであり、サービスが安定的に供給されるための配慮として、運営法人側に担保するものであることから、単に短いからいい、長いから悪いという考えに立つものではありません。まさに市民の皆さんにとってサービスが安定的に供給されるためにどうあるべきかを判断するものであり、公募、非公募についても同様であるというふうに考えます。 以上の点を十分に考慮していただくことをお願いして、賛成討論とさせていただきます。 ○議長(上田春雄君) 以上で通告による討論は終わりました。ほかに討論ありませんか。4番 尾上輝美君 ◆4番(尾上輝美君) 市民派ネットの尾上輝美です。 通告外ではありますが、第12号議案「指定管理者の指定の件」に、委員会後の調査により、反対するものではありませんが、一言意見を述べさせていただきます。 この議案は、箕面市立医療保健センター及び箕面市立医療保健センター分室を、財団法人箕面市医療保健センターを指定管理者として指定しようとするものです。 まず、指定管理者の選定は公募が原則です。指定管理者制度運用に係る指針によれば、公募によらず選定する合理的な理由がある場合は、選定委員会において選定するとあります。この箕面市立医療保健センターの選定に関しては、当初から公募によらない指定でした。理由として、豊能広域こども急病センター設置の際、運用する箕面市、池田市、豊中市、吹田市、豊能町、能勢町の4市2町間の協議で、外郭団体である財団法人箕面市医療保健センターが運営することを前提に、箕面市での設置について合意された経過があるので、今回の指定に当たっても、その経過などを踏まえ、公募方式によらないと説明されました。 選定会議議事録によれば、選定会議は平成23年(2011年)1月21日に開催され、その選定委員会のメンバーは、総務部次長、市立病院事務局次長、健康福祉部副部長の3名です。しかし、運用指針では、選定に当たっては選定委員会を設置し、専門性の高い学識委員など5名で審査するとあります。公募でなくても、いえ、公募でないからこそ、選定委員会を立ち上げる以上、このルールは守るべきではなかったでしょうか。また、財団法人箕面市医療保健センターの公募でない選定がやむを得ないとしても、条例第4条第2項の規定に基づき、事業計画などが条例などに示された管理基準などを満たしているかどうかについて審査をする大切な選定委員会は、最低5名ではなく、今回のように内部職員3名で審査することが、選定においての公平、公正、透明性を担保するものであるか疑問に思うものです。 また、財団法人箕面市医療保健センターは、平成18年から5年間の経営計画も課題が山積していた経過があります。これを見ると、10年間の指定管理を指定することは長過ぎると言えます。 しかし、今回はほかに管理できる団体がないこと、今後も毎年経営計画のチェックはしっかりやっていくことを委員会の中で確認させていただきましたので、反対はいたしませんが、今後は公募によらない指定管理者の選定委員会についても指針に沿った学識経験者や利用者の視点を持つ委員などを入れた選定委員会で審査するべきであると指摘して、賛成討論といたします。 ○議長(上田春雄君) ほかに討論はありませんか。   (“なし”の声あり) ○議長(上田春雄君) ないようでございますので、これにて討論を終了いたします。 よってこれより第12号議案「指定管理者の指定の件」を採決いたします。 本案に対する委員長の報告は可決であります。本案を委員長報告どおり決することに異議ありませんか。   (“異議なし”の声あり) ○議長(上田春雄君) 異議なしと認めます。 よって本案は委員長報告どおり可決されました。 次に、日程第19、第13号議案について、これより討論に入ります。討論の通告がありますので、順次発言を許します。7番 羽藤 隆君 ◆7番(羽藤隆君) 日本共産党の羽藤 隆です。 私は、第13号議案「豊中市箕面市養護老人ホーム組合規約の変更に関する協議の件」について、反対の立場から討論を行います。 本議案は、養護老人ホーム永寿園組合の解散に伴う事務の継承を追加するための永寿園組合規約を変更するものです。 私は、永寿園組合規約に事務の継承そのものに反対するものではありませんが、今回の規約変更は、箕面市と豊中市で運営している現在の永寿園を解散し、箕面市は新永寿園を民設民営化を進めるための規約改正につながるものであります。 養護老人ホーム永寿園は、市民のセーフティーネットを守る義務と役割があり、これらは本来自治体がすべきであります。市民の安全と生活を守る、それは基本的には行政がすべきであり、民設民営化は法的責任を放棄するものになります。 よって、本議案に反対するものであります。 ○議長(上田春雄君) 17番 二石博昭君 ◆17番(二石博昭君) 民主党の二石博昭です。 第13号議案「豊中市箕面市養護老人ホーム組合規約の変更に関する協議の件」に賛成の態度を表明し、意見を申し述べます。 豊中市箕面市養護老人ホーム組合規約は、箕面市白島三丁目に所在する養護老人ホーム永寿園の設置と管理運営に関する事項について規定されているものですが、組合の解散に関する規定がないことから、組合の解散に伴う事務の継承に関する条項を追加するものであります。 豊中市と箕面市は、昭和38年の老人福祉法の制定を契機に、同年12月に両市共同の養護老人ホーム組合を設立された後、翌年の昭和39年には養護老人ホーム永寿園を開園され、現在に至っています。養護老人ホーム永寿園は、施設開園から45年が経過していることから、施設も老朽化し、あわせて養護老人ホームを取り巻く環境も激変していることから、養護老人ホーム永寿園のあり方について、これまで時間をかけて豊中市と箕面市の両市で検討されてきたところであります。その結果、養護老人ホーム永寿園の居住環境の改善や介護ニーズへの対応、そして経営の効率化のためには、新施設の整備が必要であるとの考え方には両市とも一致しているのですが、新施設の整備と運営形態について意見が一致せず、結局、豊中市と箕面市のそれぞれが養護老人ホーム施設を個別に設置して運営するということで合意がなされたものであります。 このような経過を踏まえて、箕面市では養護老人ホーム永寿園と老人福祉センター松寿荘を移転、建てかえし、さらに子育て支援センターと民間事業者の特別養護老人ホームを併設した複合施設を箕面市立病院東側の旧清掃工場跡地に建設することとしています。箕面市は土地の提供と建設費の一部助成を行うことによって、社会福祉法人に施設建設と運営をゆだねる民設置民運営方式を導入しようと計画をしています。複合施設の建設から管理運営のすべてを1つの社会福祉法人に担わせる方式は、建設コストの縮減をはじめ、敷地の有効活用や設備の共用化が図れるとともに、それぞれの施設の利用者や職員の連携も密接となることから、良質な福祉サービスの提供へとつながるのでありますから、官尊民卑思考からそろそろ脱却すべきであると考えているところでございます。 そして、今後のスケジュールにつきましては、本年4月に施設の建設と運営を行う社会福祉法人を公募した後、来年1月には工事に着工し、平成25年3月には竣工させる計画となっています。 このような計画を策定された上で、箕面市は養護老人ホーム組合の解散に臨もうとされているのでありまして、老人ホーム組合の解散のための規約変更である本議案に賛成であるということを申し上げまして、討論を終わります。 ○議長(上田春雄君) 以上で通告による討論は終わりました。ほかに討論はありませんか。   (“なし”の声あり) ○議長(上田春雄君) ないようでございますので、これにて討論を終了いたします。 よってこれより第13号議案「豊中市箕面市養護老人ホーム組合規約の変更に関する協議の件」を採決いたします。 本案に対する委員長の報告は可決であります。本案を委員長報告どおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。   (賛成者起立) ○議長(上田春雄君) 起立者多数であります。 よって本案は委員長報告どおり可決されました。 次に、日程第20、第14号議案について、これより討論に入ります。討論の通告がありますので、発言を許します。7番 羽藤 隆君 ◆7番(羽藤隆君) 日本共産党の羽藤 隆です。 私は、第14号議案「豊中市箕面市養護老人ホーム組合の解散に関する協議の件」について、反対の立場から討論を行います。 この議案は、豊中市箕面市養護老人ホーム組合を平成25年3月31日をもって解散を定めるものであります。さきの第13号議案「豊中市箕面市養護老人ホーム組合規約の変更に関する協議の件」と連動するものであり、民設民営化を目的としたものです。 現在の永寿園が老朽化し、入居者のニーズに合わない部屋割りなど、早くから検討をなされていて、新しい永寿園の建設については何ら反対するものではありません。しかしながら、この新しい永寿園は民設民営化を目的としています。第13号議案でも永寿園の民設民営化の反対理由について述べましたが、養護老人ホームには生活苦や認知症、そして虐待を受け入れる役割も持っており、社会的に増加し、その役割が重要視されてきています。社会的問題であるこれらの事由に対して、どれだけ民間で対処でき、保障されるのでしょうか。緊急時における入所安全サービスなどについて、民間でも可能と言われているが、現実は収益性を伴う民間において経営が安定されている場合は保障されるが、悪化した場合に対し、どれだけ守られているのかが極めて不明です。 こういった生活と暮らし、命を守る役割を持つ施策こそ、採算性を第一としない行政直営が安心であり、求められるのではないでしょうか。財政が厳しく、いかに支出経費を削ろうとし、安全安心まで民間に任すことでよいのでしょうか。それこそ公的責任を放棄するものです。 以上の理由により反対といたします。 ○議長(上田春雄君) 17番 二石博昭君 ◆17番(二石博昭君) 民主党の二石博昭です。 第14号議案「豊中市箕面市養護老人ホーム組合の解散に関する協議の件」に賛成の態度を表明し、意見を申し述べます。 この議案は、先ほど可決いたしました第13号議案との関連議案で、豊中市箕面市養護老人ホーム組合を平成25年3月31日をもって解散することについて、豊中市と協議するというもので、実質的には豊中市箕面市養護老人ホーム組合の解散の是非を問う議案であります。養護老人ホーム組合の解散に至った経緯と解散後の箕面市の対応につきましては、先ほどの第13号議案の討論の場で申し上げましたとおりでありまして、養護老人ホーム組合を解散することによりまして、入所者はひとり部屋のきれいな部屋で生活できることとなり、そして介護サービスも受けられるようになる一方で、箕面市の費用負担も少なくなるのであります。このことは、養護老人ホーム永寿園への現在の入所者も、今後の入所者も、そして箕面市にとりましても好ましいことであり、大いに歓迎すべきものであります。 そして、養護老人ホーム組合の解散につきましては、既に豊中市と合意しているものでありますので、本議案につきましても賛成であるということを申し上げまして、討論を終わります。 ○議長(上田春雄君) 以上で通告による討論は終わりました。ほかに討論ありませんか。12番 北川照子君 ◆12番(北川照子君) 第14号議案について意見を述べさせていただきます。 この議案、それと第13号議案は解散の是非、そして規約変更を問う議案でありまして、民設民営とは分けて考えるべきと思います。そういった意味で、この議案には賛成といたします。 ○議長(上田春雄君) 10番 神代繁近君 ◆10番(神代繁近君) 通告外ではありますが、議長の許可をいただきましたので、ただいま議題となりました議案に対して賛成の立場で討論をいたします。 永寿園は昭和39年11月に開設され、以来47年間、入所者に愛される施設として運営されてきました。しかし、現代の流れとともに、数々の課題が出てきました。二人部屋であるためプライバシーが守られない点や、入所者の平均年齢は82歳、40%以上が要介護認定を受けられていて、介護サービスの提供が限界に来ている点、年間約2億円の運営赤字が出ている点等、その課題を克服するため、平成17年度から検討委員会を設置され、さまざまな議論がされてきました。その結果が解散に向けての協議であります。 ただ、一番に考えていただきたいのは入所者のことであります。入所者に不安を与えないよう丁寧な説明と対応をお願いして、賛成を表明いたします。 ○議長(上田春雄君) ほかに討論はありませんか。   (“なし”の声あり) ○議長(上田春雄君) ないようでございますので、これにて討論を終了いたします。 よってこれより第14号議案「豊中市箕面市養護老人ホーム組合の解散に関する協議の件」を採決いたします。 本案に対する委員長の報告は可決であります。本案を委員長報告どおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。   (賛成者起立) ○議長(上田春雄君) 起立者多数であります。 よって本案は委員長報告どおり可決されました。 次に、日程第21、第30号議案、日程第22、第31号議案、日程第23、第32号議案、日程第24、第33号議案及び日程第26、第35号議案、以上5件について、これより一括して討論に入ります。討論はありませんか。   (“なし”の声あり) ○議長(上田春雄君) ないようでございますので、これにて討論を終了いたします。 よってこれより第30号議案「箕面市老人医療費の助成に関する条例改正の件」、第31号議案「箕面市国民健康保険条例改正の件」、第32号議案「箕面市ひとり親家庭医療費の助成に関する条例改正の件」、第33号議案「箕面市が設置する一般廃棄物処理施設に係る生活環境影響調査結果の縦覧等の手続に関する条例改正の件」及び第35号議案「箕面市病院看護師等修学資金貸与条例制定の件」、以上5件を一括採決いたします。 以上5件に対する委員長の報告はいずれも可決であります。以上5件をそれぞれ委員長報告どおり決することに異議はありませんか。   (“異議なし”の声あり) ○議長(上田春雄君) 異議なしと認めます。 よって以上5件はそれぞれ委員長報告どおり可決されました。 次に、日程第25、第34号議案について、これより討論に入ります。討論の通告がありますので、順次発言を許します。7番 羽藤 隆君 ◆7番(羽藤隆君) 日本共産党の羽藤 隆です。 私は、第34号議案「箕面市立多世代交流センター条例制定の件」について、反対の立場から討論をさせていただきます。 本条例は、箕面市立多世代交流センターとして、高齢者福祉機能「松寿荘」と子育て支援機能「おひさま」を設置するに伴い、新たに条例を制定するものであります。 私は、多世代交流センター建設に反対するものではありません。しかしながら、本条例は、条例第4条において、指定管理者による管理を定めていますが、市はその指定管理者は当施設と同敷地内の施設をも一体管理することを求めています。この敷地内の他の施設には、養護老人ホーム「永寿園」なども設置されることになっており、その永寿園は民設・民営の施設であり、同一の事業者が管理することになっています。すなわち、本条例制定は、多世代交流センターと民設・民営化された永寿園等も同一事業者によって管理をゆだねることになっています。そのような流れとなっている条例制定には同意できません。よって、反対いたします。 ○議長(上田春雄君) 8番 中嶋三四郎君 ◆8番(中嶋三四郎君) 民主党の中嶋三四郎です。 議長のお許しをいただきましたので、第34号議案「箕面市立多世代交流センター条例制定の件」について、賛成の立場で討論に参加させていただきます。 本議案は、複数の政策課題を抱える公共施設の現状に対して、その機能や役割をシャッフルし、施設の移転新設を大胆に行う公共施設再編プロジェクトの1つとして、施設の老朽化や増改築を繰り返してきたことによる動線の複雑化、またバスの乗り入れ、年間6,000万円を超える運営経費など多くの課題を抱える松寿荘を、子育て支援センターを併設する多世代交流センターとして新設すべく、提案されたものです。 また、施設の建設に当たっては、松寿荘と同じく老朽化などの多くの課題があった永寿園の移転、新設をセットとし、国の補助金活用とあわせて民間資本による施設建設を行い、松寿荘部分を市が買い上げるPFI方式に近い形をとっています。これは、純粋なPFI方式では国の補助金が対象外となることからの手法ですが、このように厳しい財政状況にも十分勘案した計画となっています。 あわせて、多世代交流センターの運営には、施設を設置した法人を指定管理者として指定することで、運営面でも永寿園との一体的な管理が可能となり、コストの効率化だけでなく、サービスの向上にもつながることを期待するところです。 このように、本議案は箕面市として積年の課題に対する大胆かつ効果的な取り組みであることを考えれば、施設の利用者の方の安全、またその利用に対する不便をどう解消していくのか、ここに目を向けた議論をまずしなくてはいけないと考えます。 民設民営が行政責任の放棄であるとの意見もありましたが、福祉、介護の課題が普遍化するということは、サービスの担い手が多様化するということであり、そこでは公共、民間を問わず社会的な責任を問うのは当然のことであります。また、蓄積されたノウハウ、そこで働く人によってサービスの質が決まるのであって、公営か民営かでサービスの質が決まるわけではありません。 また、指定期間や公募、非公募についても、先ほどの第12号議案と同様の理由ですが、公募、非公募という表面的な見え方が大事なのではなく、またガイドラインや手法が大事なのではなく、設置目的の達成と市民サービスの向上を任せる法人をどう選ぶのか、その観点でしっかりと運営することが大事であると、市民の皆さんのためになるというふうに考えています。 以上のことを十分考慮していただくことをお願い申し上げまして、賛成討論とさせていただきます。 ○議長(上田春雄君) 3番 森岡秀幸君 ◆3番(森岡秀幸君) 市民派ネットの森岡です。 ただいま議題となりました第34号議案「箕面市立多世代交流センター条例制定の件」について、反対の立場で討論いたします。 本条例は、第1条において、高齢者の健康づくり、生きがいづくり及び仲間づくり並びに地域の子育てを支援し、高齢者から子どもまで世代を超えたふれあいの場を提供することを目的とするとしておりますが、第2条事業や第3条機能の内容からは、高齢者福祉機能「松寿荘」事業と子育て支援機能「おひさま」事業しか読みとることはできません。これでは多世代交流センターとは呼べないのではないでしょうか。多世代交流センターの機能が設置目的からは不明確であり、単に高齢者福祉施設と子育て施設を合体させたにすぎない施設としか思えません。 多世代交流センターの多くは、まさに世代を超えて交流し、高齢者、乳幼児、学童及び支援を要する障害者などによるさまざまな趣味活動、歴史文化クラブ活動、体操やおしゃべり等をしながら多世代の交流を図り、預かり・見守り・支援等を行う場として幅広い市民交流によるコミュニティ振興の促進を目的とするコミュニティ振興施設と位置づけられております。本施設はその点で不十分で、施設の設置目的等の再検討を要するものと思います。 次に、多世代交流センターの利用は原則無料と説明を受けておりますが、第14条に定めている利用料金については、その利用の範囲が不明で、これを明確にすべきと考えます。民営をめざす養護老人ホームとの一体運営をめざし、見かけの指定管理者制度が導入されていますが、民設民営の養護老人ホームの運営者を指定管理者に指定しようとしており、さらに2回目以降は非公募としており、実態としての指定管理者制度とは言えない手法で考えております。施設の維持管理については、一体的な運営による一定のメリットはあると考えますが、企画運営等の面では必ずしも一体である必然性はないと考えます。さらに、指定管理期間について、募集前から既に指定管理期間を10年を基本とする方針を明確にしており、「指定管理者制度の運用にかかる指針」に示す特別提案として期間延長を提案し、それが採用されたときに期間が延長できるとした方針に明らかに反するものです。また、このような進め方は選定委員会の存在すら否定するものでもあります。このようなやり方は、特別提案によるコスト削減を強要するもので、本来の目的である経済性、効率性とともにあるべき公益性における競争原理や質の高い市民サービスの提供などがおろそかにされる危険性が高いと考えます。 以上のような点を踏まえ、きちんと多世代交流の意義を受けとめ、市民交流を促進し、市民活動やコミュニティーづくりの支援にも役立つ施設として運営される多世代交流センターになるかどうか疑わしいものと考え、本条例制定に反対いたします。 ○議長(上田春雄君) 以上で通告による討論は終わりました。ほかに討論はありませんか。10番 神代繁近君 ◆10番(神代繁近君) 通告外ですが、議長の許可をいただきましたので、ただいま議題となっております議案に対し、賛成の立場で討論をいたします。 この議案は、多世代交流センターを設置するということの議案でありまして、特にその中の松寿荘に関して申し上げたいと思います。 松寿荘は現在でも6万人を超える年間の利用者があり、さまざまな意見が申し述べられております。特に利用者協議会の方からも要望書が出ております。今後もこの松寿荘に関しては、利用者の方と十分な協議を重ねていただいて、より利用者の皆さんに愛される施設として検討していただくことをお願いして、賛成討論といたします。 ○議長(上田春雄君) ほかに討論はございませんか。   (“なし”の声あり) ○議長(上田春雄君) ないようでございますので、これにて討論を終了いたします。 よってこれより第34号議案「箕面市立多世代交流センター条例制定の件」を採決いたします。 本案に対する委員長の報告は可決であります。本案を委員長報告どおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。   (賛成者起立) ○議長(上田春雄君) 起立者多数であります。 よって本案は委員長報告どおり可決されました。 次に、日程第27、第36号議案について、これより討論に入ります。討論の通告がありますので、発言を許します。8番 中嶋三四郎君 ◆8番(中嶋三四郎君) 民主党の中嶋三四郎です。 議長のお許しをいただきましたので、第36号議案「箕面市病院企業職員定数条例改正の件」について、賛成討論をさせていただきます。 本議案は、市立病院の職員定数の上限を引き上げようとするもので、数字だけを見れば、一見現状の厳しい財政状況の中で職員数をふやすことは疑問に映りますが、当然そうではなく、病院経営では人に対する投資こそがその収益の確保とサービスの向上に直結するものであるということとあわせて、今回職員数をふやすという段階に至ったのは、この間の病院改革が着実に実を結び、収支バランスの改善と医療の向上という成果があらわれているからであり、その結果としてさらなる改善策、充実策を展望するに至っていることを高く評価するところであります。 また、そうした病院改革の第一歩となったのが地方公営企業法の全部適用へと踏み出したことでした。地方公営企業法の全部適用を行った大きな要因として、事業管理者の権限によって職員採用等への迅速な対応が可能となることがありました。柔軟で迅速な病院運営が可能になる。この趣旨から考えても、病院事業における職員定数は増員のために改正するものではなく、将来の増員も見越したものを計画とし、迅速な対応が確保されたものでなくてはなりません。本議案については、この点もしっかりと確認をさせていただき、将来も見越した改正であるとのことから、さらなる病院改革と医療の充実を期待して、賛成討論とさせていただきます。 ○議長(上田春雄君) 10番 神代繁近君 ◆10番(神代繁近君) 議長の許可をいただきましたので、第36号議案「箕面市病院企業職員定数条例改正の件」について、賛成の立場で討論に参加させていただきます。 公務員の人員削減、人件費の削減が言われている中、箕面市でも職員数の削減に取り組み、成果を上げてきておられます。しかし、病院は事情が全く違い、同じように語ることはできません。ただいまの中嶋議員の討論にもありましたように、病院は人材こそが大切であります。人材がそろっていてこそ、市民にとって安全で安心な医療の提供ができるものと考えます。スタッフを確保してこそ、収支状況も安定するのが病院の経営です。 箕面市立病院は、昨年11月、地域医療支援病院として承認され、文字通り地域全体の医療を支え、開業医との連携を強化し、地域ネットワークを確立してきたと思います。先日も市民の方から「市立病院の対応めちゃくちゃようなったね」と言われました。その方によると、かかりつけ医から紹介され市立病院に行かれ、診療が終わってからもドクターが自宅にその後の経過のお尋ねの電話を何回もされてきたそうであります。 今回の条例改正は、市立病院が今後も市民にとって安全安心なものであり続けるために、現行定数419人を56人ふやし475人に増員するというものです。現在の常勤職員の実数は401人で、この間も医療スタッフの確保に努めておられ、現行定数のままでは今後の運営に支障を来す状況です。医師、看護師、リハビリスタッフ等の医療スタッフの適切な確保、317床の病院運営としての効果的な人材確保をする必要があります。施政方針にもありましたように、実質的な赤字を3年で5億円の改善をしてきている背景には、医療スタッフの人材確保など、医療水準の向上に資源投入し、診療報酬制度に規定されている診療体制を整えるなど、さまざまな取り組みの成果だと評価します。56人の増加分を一挙に採用するわけではなく、適切な時期に採用されるものと考えます。医師や看護師の確保は非常に困難である実情は理解しておりますが、それでもなおこれら医療スタッフの確保に努力していただき、安心安全な医療を提供する市立病院であり続けていただくこと、効果的な診療体制を構築し、経営的にも安定させていただくこと、そして何より市民の皆さまから愛される市立病院をめざしていただくことを期待し、賛成討論といたします。 ○議長(上田春雄君) 以上で通告による討論は終わりました。ほかに討論はありませんか。   (“なし”の声あり) ○議長(上田春雄君) ないようでございますので、これにて討論を終了いたします。 よってこれより第36号議案「箕面市病院企業職員定数条例改正の件」を採決いたします。 本案に対する委員長の報告は可決であります。本案を委員長報告どおり決することに異議ありませんか。   (“異議なし”の声あり) ○議長(上田春雄君) 異議なしと認めます。 よって本案は委員長報告どおり可決されました。 この際、暫時休憩いたします。     (午前11時59分 休憩)~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~     (午後1時 再開) ○議長(上田春雄君) これより休憩前に引き続き会議を開きます。 次に、日程第28、第15号議案「市道路線の認定及び廃止の件」から日程第33、第56号議案「損害賠償請求に関する和解及び損害賠償の額を定める件」まで、以上6件を一括議題といたします。 以上6件に関し委員長の報告を求めます。建設水道常任委員長 牧原 繁君 ◆建設水道常任委員長(牧原繁君) さきの本会議におきまして、当建設水道常任委員会に付託されました条例案件4件、その他2件について、審査いたしました経過の概要とその結果をご報告申し上げます。 なお、議案の審査につきましては、去る3月14日午前10時から当委員会を開催し、慎重に審査いたしたところであります。 まず、第15号議案「市道路線の認定及び廃止の件」につきましては、異議なく、原案どおり可決すべきものと決しました。 次に、第37号議案「北部大阪都市計画水と緑の健康都市地区地区計画の区域内における建築物の制限に関する条例改正の件」につきましては、 о地区計画における全体的なまちづくりのイメージ оスーパーマーケット等の生活利便施設誘致計画の進捗状況 о各地区における建築物制限の考え方 などについて質疑がありましたが、本議案につきましては、異議なく、原案どおり可決すべきものと決しました。 次に、第38号議案「箕面市ため池改修整備事業資金貸付基金条例廃止の件」につきましては、 оこれまでの条例の適用実績と条例制定時の時代背景 о条例廃止後のため池改修時の対応策 を問われたほか、関連して、 о時代に合わない条例の総点検作業の必要性 などについて質疑、要望がありましたが、本議案につきましては、異議なく、原案どおり可決すべきものと決しました。 次に、第39号議案「箕面市水道事業及び公共下水道事業の設置等に関する条例改正の件」につきましては、 о大阪府営水道水の給水開始時期並びに北部簡易水道施設の処分のあり方 などについて質疑がありましたが、本議案につきましては、異議なく、原案どおり可決すべきものと決しました。 次に、第40号議案「箕面市水道事業給水条例改正の件」につきましては、異議なく、原案どおり可決すべきものと決しました。 次に、第56号議案「損害賠償請求に関する和解及び損害賠償の額を定める件」につきましては、 о事故に対する認識と事故防止に向けての今後の取り組み о過失割合の算出根拠と損害賠償額の内訳 について、さらに関連して、 о道路課へのクレーム件数とその内容 оパトロール方法など道路管理のあり方 о青少年を守る会における危険箇所点検活動との連携の有無 などについて、種々質疑、要望がありましたが、本議案につきましては、異議なく、原案どおり可決すべきものと決しました。 以上、まことに簡略ではありますが、当建設水道常任委員会に付託されました条例案件4件、その他2件につきまして、審査いたしました経過の概要とその結果についてのご報告といたします。 ○議長(上田春雄君) これより委員長報告に対する質疑に入ります。質疑はありませんか。   (“なし”の声あり) ○議長(上田春雄君) ないようでございますので、これにて質疑を終了いたします。 これより一括して討論に入ります。討論はありませんか。   (“なし”の声あり) ○議長(上田春雄君) ないようでございますので、これにて討論を終了いたします。 よってこれより第15号議案「市道路線の認定及び廃止の件」、第37号議案「北部大阪都市計画水と緑の健康都市地区地区計画の区域内における建築物の制限に関する条例改正の件」、第38号議案「箕面市ため池改修整備事業資金貸付基金条例廃止の件」、第39号議案「箕面市水道事業及び公共下水道事業の設置等に関する条例改正の件」、第40号議案「箕面市水道事業給水条例改正の件」及び第56号議案「損害賠償請求に関する和解及び損害賠償の額を定める件」、以上6件を一括採決いたします。 以上6件に対する委員長の報告はいずれも可決であります。以上6件をそれぞれ委員長報告どおり決することに異議ありませんか。   (“異議なし”の声あり) ○議長(上田春雄君) 異議なしと認めます。 よって以上6件はそれぞれ委員長報告どおり可決されました。 次に、日程第34、第43号議案「平成22年度箕面市一般会計補正予算(第9号)」から日程第44、第55号議案「平成22年度箕面市公共下水道事業会計補正予算(第3号)」まで、以上11件を一括議題といたします。 以上11件に関し、各委員長の報告を求めます。まず、総務常任委員長 斉藤 亨君 ◆総務常任委員長(斉藤亨君) ただいま議題となりました補正予算のうち、当総務常任委員会に付託されました補正予算2件について、審査いたしました経過の概要とその結果をご報告申し上げます。 まず、第43号議案「平成22年度箕面市一般会計補正予算(第9号)」中、当委員会所管に係る予算につきましては、歳出中、第2款総務費、第1項総務管理費におきまして、「PCB廃棄物処理事業」に関して、 оPCB廃棄物の保管状況及び処理の見込み並びに早期処理に向けた取り組み について、また、「避難勧告等判断・伝達マニュアル作成事業」に関して、 оマニュアル作成の進捗状況及び今回の震災などに応じた見直し について、さらに、「住民情報システム管理運営事業」に関して、 оプログラムミスの再発防止に向けた対策の検討状況 について、質疑、要望がありました。 続いて、歳入において、 о個人市民税の減額補正の主たる理由 о公金管理運用方針策定までの経緯及び安全な公金運用に対する考え方並びに外郭団体への指導状況 о特定調停受諾後の箕面都市開発株式会社への貸付金の償還計画 などについて、質疑、要望がありましたが、本議案につきましては、異議なく、原案どおり可決すべきものと決しました。 次に、第44号議案「平成22年度箕面市特別会計競艇事業費補正予算(第1号)」につきましては、歳入中、第1款競艇事業収入、第1項勝舟投票券売上収入におきまして、 о海外からの観光客による売上向上策の検討状況 について質疑がありましたが、本議案につきましては、異議なく、原案どおり可決すべきものと決しました。 以上、まことに簡略ではありますが、当総務常任委員会に付託されました補正予算2件につきまして、審査いたしました経過の概要とその結果についてのご報告といたします。 ○議長(上田春雄君) 次に、文教常任委員長 牧野芳治君 ◆文教常任委員長(牧野芳治君) ただいま議題となりました補正予算のうち、当文教常任委員会に付託されました補正予算1件について、審査いたしました経過の概要とその結果をご報告申し上げます。 第43号議案「平成22年度箕面市一般会計補正予算(第9号)」中、当委員会所管に係る予算につきましては、第2款総務費、第1項総務管理費におきまして、「市民文化ホール改修等事業」に関して、 оホールの座席や備品の買いかえ予定 について、さらに、第3款民生費、第2項児童福祉費におきまして、「学童保育実施事業」に関して、 о大幅減額となった要因 について、質疑、要望がありました。 続いて、第10款教育費、第5項社会教育費におきまして、「知の地域拠点整備事業(光をそそぐ交付金分)」に関して、 о図書館蔵書へのICタグ導入のメリット及び今後のスケジュール оICタグ導入効果の調査の必要性 оICタグ導入と図書館8館構想との関連性 などについて、また、第6項保健教育費におきまして、「第二総合運動場プール解体(保育所用地整備)等事業」に関して、 о駐車場有料化に伴う施設利用者の無料化の実施方法 について、質疑、要望がありましたが、本議案につきましては、異議なく、原案どおり可決すべきものと決しました。 以上、まことに簡略ではありますが、当文教常任委員会に付託されました補正予算1件につきまして、審査いたしました経過の概要とその結果についてのご報告といたします。 ○議長(上田春雄君) 次に、民生常任委員長 北川照子君 ◆民生常任委員長(北川照子君) ただいま議題となりました補正予算のうち、当民生常任委員会に付託されました補正予算6件について、審査いたしました結果をご報告申し上げます。 第43号議案「平成22年度箕面市一般会計補正予算(第9号)」中、当委員会所管に係る予算、第45号議案「平成22年度箕面市特別会計国民健康保険事業費補正予算(第4号)」、第46号議案「平成22年度箕面市特別会計老人保健医療事業費補正予算(第2号)」、第47号議案「平成22年度箕面市特別会計介護保険事業費補正予算(第3号)」、第48号議案「平成22年度箕面市特別会計後期高齢者医療事業費補正予算(第2号)」及び第49号議案「平成22年度箕面市病院事業会計補正予算(第3号)」につきましては、いずれも異議なく、原案どおり可決すべきものと決しました。 以上、まことに簡略ではありますが、当民生常任委員会に付託されました補正予算6件につきまして、審査いたしました結果についてのご報告といたします。 ○議長(上田春雄君) 建設水道常任委員長 牧原 繁君 ◆建設水道常任委員長(牧原繁君) ただいま議題となりました補正予算のうち、当建設水道常任委員会に付託されました補正予算5件について、審査いたしました経過の概要とその結果をご報告申し上げます。 まず、第43号議案「平成22年度箕面市一般会計補正予算(第9号)」中、当委員会所管に係る予算につきましては、第8款土木費、第2項道路橋りょう費におきまして、「街路灯省エネ対策事業」に関して、 оナトリウム灯の高照度による住民生活への影響とその改善策 などについて、 続いて、「通学路等緊急安全対策事業」に関して、 о対象範囲全体の安全対策に向けての予算執行のあり方 о第四中学校への通学路を事業対象に選定した理由 о第四中学校生徒など利用者側からの意見聴取や本事業予算の仕組みなどを生きた教材とすることの是非 о第二総合運動場外周道路における路上駐車排除に向けた取り組み などについて、質疑、要望がありました。 続いて、第3条繰越明許費の補正中、「住宅・建築物耐震改修促進事業」に関して、 о繰り越し理由と本事業費予算の活用方法 について、さらに、第4条債務負担行為の補正中、「都市計画道路芝如意谷線用地取得事業」に関して、 о当該道路計画の見直し結果と今後の見通し などについて、種々質疑がありましたが、本議案につきましては、異議なく、原案どおり可決すべきものと決しました。 次に、第50号議案「平成22年度箕面市特別会計牧落住宅団地事業費補正予算(第2号)」、第51号議案「平成22年度箕面市特別会計小野原西土地区画整理事業費補正予算(第2号)」、第53号議案「平成22年度箕面市水道事業会計補正予算(第4号)」及び第55号議案「平成22年度箕面市公共下水道事業会計補正予算(第3号)」につきましては、いずれも異議なく、原案どおり可決すべきものと決しました。 以上、まことに簡略ではありますが、当建設水道常任委員会に付託されました補正予算5件につきまして、審査いたしました経過の概要とその結果についてのご報告といたします。 ○議長(上田春雄君) これより一括して委員長報告に対する質疑に入ります。質疑はありませんか。   (“なし”の声あり) ○議長(上田春雄君) ないようでございますので、これにて質疑を終了いたします。 ただいま議題となっております11件のうち、日程第34、第43号議案について、これより討論に入ります。討論の通告がありますので、発言を許します。24番 田代初枝君 ◆24番(田代初枝君) 私は、第43号議案「平成22年度箕面市一般会計補正予算(第9号)」に賛成の立場で討論を行います。 今補正予算には、知の地域拠点整備事業(光をそそぐ交付金分)7,256万円の補正予算化がなされているものです。これは、ICタグの導入45万冊分、それと委託料として添付作業と登録作業、情報の入力作業とで、合計で7,256万円というものです。ICタグのシステムを導入して、利用者の方の利便性及び作業の効率性を高めるために行うものです。ICタグを活用したICタグのシステムの中の予約棚に関しましては、ご利用者の方が自動貸出機を活用することで、自分で予約した本を自分で取りに行って自分で貸し出して全部完了するという利便性及び業務の作業量の省力化につながるものと認識するものです。利用者の方の生活実態に即した時間帯に、好きなときに貸し出しに行ける施設もあるということで、大変利便性の高いものであると認識します。 あわせて、この予算の大きな意義において、現在ある本市の図書館6館から8館構想に図書館を大きく構築できる要因を含んでいるものです。今までの図書館の論議の中では、現状のままでの図書館は負担が大きいために、そのままでは拡大するということは絶対に不可能であると言われてきました。折しもタイミングよく国の知の地域拠点整備事業(光をそそぐ交付金)が出されてきました。それをうまく活用できると考え、今回このICタグのための7,256万円の導入を考えあわせることになったものです。ICタグの導入によって省力化され、効率的な運営がなされ、さらに人員削減の見直しができ、8館構想の図書館拡大へ180度大きく方向転換の可能性へと光が見えてきたというものであります。 これまでから小野原地域と止々呂美、森町等の北部のほうでは図書館サービスの空白の地域になっており、地元から強い要望がありました。関連の小野原西の公共施設の検討をするに当たっても、地元の地域の方々から図書館を何とか欲しいという強い要望もなされてきていました。そうした地元地域の要望に対し、ICタグの導入は図書館の作業の効率化、機能性をスピーディーに運用するほか、大幅な人件費削減の効果をもたらし、不可能とされた図書館の拡大の8館構想という、小野原西地域及び止々呂美、森町地域への図書館機能の施設設置の可能性に大きく前進の兆しが見えてきたものであります。市民の切なるお声に対し真摯に考え、可能性の方向へ真剣に対策を講じた結果、やっと実現可能な光の方途を探し当てたというものです。 これが、この第43号議案「平成22年度箕面市一般会計補正予算(第9号)」の中に盛り込まれていますので、私はそれをぜひ実現させていただきたいと考え、賛成を表明いたします。 ○議長(上田春雄君) 以上で通告による討論は終わりました。ほかに討論はありませんか。   (“なし”の声あり) ○議長(上田春雄君) ないようでございますので、これにて討論を終了いたします。 よってこれより第43号議案「平成22年度箕面市一般会計補正予算(第9号)」を採決いたします。 本案に対する委員長の報告は可決であります。本案を委員長報告どおり決することに異議はありませんか。   (“異議なし”の声あり) ○議長(上田春雄君) 異議なしと認めます。 よって本案は委員長報告どおり可決されました。 次に、日程第35、第44号議案から日程第44、第55号議案まで、以上10件について一括して討論に入ります。討論はありませんか。   (“なし”の声あり) ○議長(上田春雄君) ないようでございますので、これにて討論を終了いたします。 よってこれより第44号議案「平成22年度箕面市特別会計競艇事業費補正予算(第1号)」、第45号議案「平成22年度箕面市特別会計国民健康保険事業費補正予算(第4号)」、第46号議案「平成22年度箕面市特別会計老人保健医療事業費補正予算(第2号)」、第47号議案「平成22年度箕面市特別会計介護保険事業費補正予算(第3号)」、第48号議案「平成22年度箕面市特別会計後期高齢者医療事業費補正予算(第2号)」、第49号議案「平成22年度箕面市病院事業会計補正予算(第3号)」、第50号議案「平成22年度箕面市特別会計牧落住宅団地事業費補正予算(第2号)」、第51号議案「平成22年度箕面市特別会計小野原西土地区画整理事業費補正予算(第2号)」、第53号議案「平成22年度箕面市水道事業会計補正予算(第4号)」及び第55号議案「平成22年度箕面市公共下水道事業会計補正予算(第3号)」、以上10件を一括採決いたします。 以上10件に対する委員長の報告はいずれも可決であります。以上10件をそれぞれ委員長報告どおり決することに異議ありませんか。   (“異議なし”の声あり) ○議長(上田春雄君) 異議なしと認めます。 よって以上10件はそれぞれ委員長報告どおり可決されました。 次に、日程第45、第1号議案「平成23年度箕面市一般会計予算」から日程第55、第11号議案「平成23年度箕面市公共下水道事業会計予算」まで、以上11件を一括議題といたします。 以上11件に関し、各委員長の報告を求めます。まず、総務常任委員長 斉藤 亨君
    ◆総務常任委員長(斉藤亨君) ただいま議題となりました平成23年度当初予算のうち、当総務常任委員会に付託されました予算3件について、審査いたしました経過の概要とその結果をご報告申し上げます。 まず、第1号議案「平成23年度箕面市一般会計予算」中、当委員会所管に係る予算につきましては、歳出中、第1款議会費、第1項議会費におきまして、「議員共済給付費負担事業」に関して、 о法案成立前に議員年金廃止に伴う負担金を予算計上する理由及び給付事業の今後の見通し などについて、質疑、要望がありました。 続いて、第2款総務費、第1項総務管理費におきまして、「市民安全対策事業」に関連して、 о防犯情報ネットワーク整備の目的及び防犯カメラの設置場所なり理由 о箕面駅前デジタルサイネージの設置目的と効果並びに雇用対策との関連性 などについて、また、「市債権滞納整理事業」に関して、 оコールセンター設置の効果及びコンビニ収納拡大に対する効果予測 о滞納整理事業の今後の総合的な取り組みについての考え方 などについて、種々質疑、要望がありました。 さらに、「防災訓練実施事業」に関して、 о市民安全政策課設置当初の意義及び災害時の機能発揮や関係機関との調整機能の達成度 о他市で災害が発生した際における被災者受け入れ体制の整備状況 о想定外の災害時に市民みずからが行動できるような防災計画なり訓練方法に見直しする必要性 о災害時要援護者支援における課題 о支援体制を整備するためのコミュニティーづくりを地域福祉計画に盛り込むことへの見解 などについて、種々質疑、要望がありました。 また、「小野原東多世代地域交流センター整備事業」に関して、 оシルバー人材センターを多世代地域交流センターの中核とする理由 о地域による自主管理での指定管理の検討の是非 などについて、質疑が交わされました。 このほか、総務費におきましては、 о広報紙掲載情報に対する考え方及び今後の編集方針 оカーシェアリングの利用状況及び利用促進なり広報のあり方 о現在の職員数適正化の状況に対する評価及び今後の適正な職員数のあり方 о東北地方太平洋沖地震の被災地へ派遣した職員へのメンタル面での対応 оオレンジゆずるバスの実証運行に関する箕面市地域公共交通活性化協議会における見直しの検討状況 などについて、種々質疑、要望がありました。 続いて、第5款労働費、第1項労働諸費におきまして、「就労対策個別支援事業」に関して、 оパーソナルサポートサービス事業のモデル地区に選定された理由 о同事業の実施スケジュール及び従前からの地域での就労支援事業との整合性 оモデル事業終了後の就労支援へ継承する方策の検討状況 о事業定着のための支援体制づくりなり責任の所在 о同事業への行政の積極的なかかわり方 などについて、種々質疑、要望がありました。 このほか、労働費におきましては、 о福祉の視点を取り入れたシルバー人材センター支援策 などについて、質疑がありました。 続いて、第7款商工費、第1項商工費におきましは、 о箕面営業課の業務に対する総括及び今後の進め方なり方針 о箕面駅前広場のクスノキ保全に対する見解なり検討状況 о箕面駅前整備のコンセプトとデジタルサイネージを調和させる手法 などについて、種々質疑、要望がありました。 続いて、第8款土木費、第4項都市計画費におきまして、「北大阪急行線延伸構想推進事業」に関して、 о同線延伸に対する市民への説明なり市民合意の必要性 о同線延伸のために市民を含めた都市交通戦略策定以外の必要条件に対する認識 о社会資本整備総合交付金の採択に向けて必要な道路整備や面整備についての考え方 などについて、種々質疑、要望がありました。 続いて、歳入におきましては、 о小野原西土地区画整理事業などの大規模開発による市税収入への影響額及び今後の市税収入の見通し о大阪府の学校安全交付金廃止に対する認識 о箕面都市開発株式会社の繰り上げ返済の見通し о同社に関する情報の庁内共有のあり方 о臨時財政対策債が赤字地方債であることの認識の有無 о連結決算方式での財政状況の提供及び公会計制度導入に対する考え方 などについて、種々質疑、要望がありました。 本議案につきましては、一部委員から、北大阪急行線延伸に社会資本整備総合交付金を活用することは、道路の整備など開発の拡大につながり、市全体のまちづくりにおいて疑問がある。また、この社会資本整備総合交付金は今回発生した東北地方太平洋沖地震の災害復興に充てるべきで、今の日本がどうなっていくかわからない大災害の中で、本市も痛みを分かち合う必要があり反対するとの意見が提出されましたので、採決いたしました結果、賛成多数で原案どおり可決すべきものと決しました。 次に、第2号議案「平成23年度箕面市特別会計財産区事業費予算」につきましては、異議なく、原案どおり可決すべきものと決しました。 次に、第3号議案「平成23年度箕面市特別会計競艇事業費予算」につきましては、 о競艇場施設におけるバリアフリー化の状況 о競艇場借上料を売上連動方式から固定方式に見直す余地 о新市15市交付金の廃止理由 などについて、種々質疑、要望がありました。 本議案につきましては、一部委員から、競艇事業に関しては、拡大しても収益が伸びない状況にあること。公営競技の持つ意味から新市15市交付金を廃止し、収益を独占することは、趣旨が異なるため反対するとの意見。 本市が競艇場借上料を払いながら、同時に施設内の売店からも賃料を取るような契約は、将来的に改める余地があることから反対するとの意見。 一方、競艇事業は、自主財源として本市の財政に大きく貢献していること。また、受託事業を拡大するなど、収益の拡大に向け取り組んでいること。さらに、経営安定化に向けた基本方針を策定し、本市の財政に寄与するために取り組む姿勢が感じられることから賛成するとの意見がありましたので、採決いたしました結果、賛成多数で原案どおり可決すべきものと決しました。 以上、まことに簡略ではありますが、当総務常任委員会に付託されました当初予算3件につきまして、審査いたしました経過の概要とその結果についてのご報告といたします。 ○議長(上田春雄君) 次に、文教常任委員長 牧野芳治君 ◆文教常任委員長(牧野芳治君) ただいま議題となりました平成23年度当初予算のうち、当文教常任委員会に付託されました予算1件について、審査いたしました経過の概要とその結果をご報告申し上げます。 第1号議案「平成23年度箕面市一般会計予算」中、当委員会所管に係る予算につきましては、第2款総務費、第1項総務管理費におきまして、「地域一括交付金モデル事業」に関して、 о本来の地域交付金のあり方なり目的 о地域活動団体間の調整役としての市の役割なり支援 などについて、さらに、「小野原西多文化交流センター整備事業」に関して、 о同センターでの図書館機能の整備に向けた公立図書館8館構想の内容 о8館構想におけるサービス低下防止及び人件費削減の手法と問題点 о多文化交流センターの規模及び機能 などについて、種々質疑、要望、指摘がありました。 このほか、総務費におきましては、 о防犯灯のLED化の推進状況 о人権文化センター運営事業等における同和対策施策の有無 о青年層の引きこもりへの相談体制並びに市職員の人権意識調査の必要性 などについて、種々質疑、要望がありました。 続いて、第3款民生費、第1項社会福祉費におきまして、 о発達障害児の保育体制の支援状況 о4・5歳の障害児の保育所入所基準 などについて、さらに、第2項児童福祉費におきましては、 о出張子育てひろば事業におけるスタッフ養成手法及び中学校区単位での子育て支援センター設置に向けた事業展望 о一時保育事業の緊急利用のあり方並びに市民周知の必要性 о彩都の丘学園での学童保育なり自由な遊び場開放などの実施方針 о箕面市待機児童ゼロプランにおける彩都地区での新設保育所の計画内容 などについて、種々質疑、要望がありました。 続いて、第10款教育費、第1項教育総務費におきまして、「文化部運動部活動指導者派遣事業」に関して、 о合同部活動導入の経緯及び課題並びに教育委員会の指導のあり方 などについて、また、「箕面・世界子どもの本アカデミー賞選定事業」に関して、 о子どもの読書活動をさらに高める取り組み о今年度の課題を踏まえた来年度の実施方法 などについて、質疑、要望がありました。 このほか、教育総務費におきましては、 о教職員の人事権移譲による効果と問題点 о所得制限を行わない子育て応援保護者補助金のあり方 о障害児支援教育における幼小中高の連携や支援体制並びに障害児介助員や教員への研修実施状況 о小中一貫教育の推進に関する小学校5・6年生における教科担任制導入や定期テスト実施の問題点 о大阪府の学力テストに参加する必要性 о子どもの体力向上に向けた課題と取り組み о不登校児が増加する中での教職員の資質と教育委員会の指導のあり方 などについて、種々質疑、要望がありました。 続いて、第2項小学校費及び第3項中学校費におきまして、 о防犯対策における警察との連携を含めた抑止効果 について、さらに、第4項幼稚園費におきまして、 о市立と私立幼稚園の役割分担と市立幼稚園の定数割への懸念 について、続いて、第5項社会教育費におきまして、 о文化・交流センター3階の多世代交流スペース有料会議ブース設置の是非 について、さらに、第6項保健体育費におきまして、 о中学校給食導入後のランニングコストに関する大阪府への要望の必要性 などについて、種々質疑、要望がありました。 本議案につきましては、同和問題関連事業の推進の継続、教職員人事権の積極的な推進、学力テストの推進、彩都の丘学園のフラッグシップ校化、及び学校給食・保育所の民営化が含まれているため反対するとの意見。 幼稚園の長時間保育より就学援助に注力すべきであり、文化・交流センターについては現時点では反対せざるを得ないとの意見が提出されました。 一方、要望に対して検討する旨答弁をされているので、賛成するとの意見。 小野原の公共施設整備、子育ての在宅支援・一時保育の拡充、出張子育てひろば事業などの予算が含まれている。また、世界子どもの本アカデミー賞選定事業については、継続により箕面のさらなるアピールにつながると考え賛成するとの意見。 子育て世代の転入者が多いことは、子育てしやすさ日本一という施策が大きく影響していると考え賛成するとの意見が提出されましたので、採決いたしました結果、賛成多数で原案どおり可決すべきものと決しました。 以上、まことに簡略ではありますが、当文教常任委員会に付託されました当初予算1件につきまして、審査いたしました経過の概要とその結果についてのご報告といたします。 ○議長(上田春雄君) 次に、民生常任委員長 北川照子君 ◆民生常任委員長(北川照子君) ただいま議題となりました平成23年度当初予算のうち、当民生常任委員会に付託されました予算5件について、審査いたしました経過の概要とその結果をご報告申し上げます。 まず、第1号議案「平成23年度箕面市一般会計予算」中、当委員会所管に係る予算につきましては、第2款総務費、第1項総務管理費におきまして、「市民ニーズ調査事業」に関して、 оe-モニター制度の内容と目的並びに活用方策 оe-モニターの登録制採用による意見の偏りと統計的有効性 о回答意見の公開方法並びに回答者へのフィードバックの方策 о全庁的なe-モニターの利用と市民参加に向けた活用のあり方 などについて、また、「環境政策推進事業」に関して、 о地球温暖化対策計画子ども版普及啓発委託の実施状況と成果並びに今後の取り組み について、種々質疑、要望がありました。 続いて、第3項戸籍住民基本台帳費におきまして、「市内拠点証明書発行構築事業」に関して、 о証明書発行までの事務の流れ о個人情報の取り扱いへの対策 о廃止した市民サービスコーナーとの整合性 о証明書発行に伴う図書館業務への影響 続いて、第3款民生費、第1項社会福祉費におきまして、「地域福祉計画策定事業」に関して、 о策定作業の段階での課題に対する取り組み状況 о現在の見守り活動の状況 оひと声訪問員の現状並びにニーズの分析状況 について、また、「広域連携準備事業(福祉)」に関して、 о広域連携業務の準備スケジュール о組織体制と権限なり責任の所在 о業務知識の習得なり研修の内容 о権限移譲に伴う財政措置及び予算計上の方法 などについて、種々質疑がありました。 さらに、「高齢者生活応援モデル事業」に関して、 о自治会並びに環境クリーンセンターなどとの調整状況 о行政による高齢者へのごみ収集支援に対する考え方 оモデル団体の選定方法及び報償金の算定基準 о報償金の支出による問題点 について、また、「福祉予約バス運行事業」に関して、 о利用者ニーズがある中での事業縮小の是非 о移動困難者に対する利用制限のあり方 оニーズに応じた柔軟な対応及び事業見直し後の方向性 などについて、質疑、要望がありました。 続いて、第3項生活保護費におきまして、「生活保護事務事業」に関して、 о生活保護就労支援相談員の配置に伴う自立支援の効果 о相談員の配置に伴うケースワーカーの負担や市全体の経費の軽減効果 о生活保護世帯の推移並びに就労支援相談員による自立支援とパーソナルサポートとの連携方策 などについて、種々質疑、要望がありました。 このほか、民生費におきましては、 о新体系移行後の障害者福祉作業所への支援策並びに移行できなかった作業所への対応 о重度障害者入院時コミュニケーション支援の対象範囲と想定対象者数 などについて、種々質疑、要望がありました。 続いて、第4款衛生費、第1項保健衛生費におきまして、「食育推進事業」に関して、 о食育推進課における栄養、食に関する業務内容 о他部署や市民との連携のあり方 について、また、「予防接種緊急対策事業」に関して、 о予防接種による死亡事故に伴う措置と今後の見通し について問われたほか、「健康診断」に関して、 о健診の種類と受診率並びに目標数値 о受診率向上策及び未受診理由の分析の必要性 などについて、質疑、要望がありました。 続いて、第2項清掃費におきまして、「ごみ収集事業」に関して、 оごみ収集業務委託の拡大に伴う市民意見吸い上げのシステム構築の状況 о高齢化社会におけるステーション方式の課題認識 о市内全域を走る収集車の特色を生かした見守り活動などの検討 について、種々質疑、要望がありました。 本議案につきましては、障害者作業所等の運営費などの福祉予算の削減、ごみ収集のアウトソーシング化、広域連携の準備などの予算が含まれているため反対するとの意見。 暮らしに配慮され、アウトソーシングについて反対するものではないが、今後の広域連携事業を危惧するため反対するとの意見が提出されました。 一方、高齢者生活応援モデル事業など安心・支え合い最優先をさらに進める予算となっているため賛成するとの意見。 縮減だけでなく次の手だての投資もあり全体として反対する内容ではないとの意見が提出されましたので、採決いたしました結果、可否同数でありましたので、箕面市議会委員会条例第14条の規定に基づき、委員長において原案どおり可決すべきものと裁決した次第であります。 次に、第4号議案「平成23年度箕面市特別会計国民健康保険事業費予算」につきましては、 о本市の保険給付費が高い理由及び特命チームによる医療費等の分析状況 оジェネリック医薬品の普及方策及び医療費の削減目標の有無 о窓口業務のアウトソーシング化のあり方 о保険料算定と補正予算措置の時期 о社会保障制度における国の責任に対する認識 などについて、質疑がありました。 本議案につきましては、一部委員から、アウトソーシング化が業務の改善、効率化につながるのか不明で市民サービスの低下を招くおそれがあり反対するとの意見が提出されましたので、採決いたしました結果、可否同数でありましたので、箕面市議会委員会条例第14条の規定に基づき、委員長において否決すべきものと裁決した次第であります。 次に、第5号議案「平成23年度箕面市特別会計介護保険事業費予算」につきましては、 о介護給付費財政調整交付金の請求誤りにおけるその後の状況と再発防止策 について、質疑がありました。 本議案につきましては、一部委員から、国民健康保険事業費予算と同様に、アウトソーシング化の予算が含まれているため反対するとの意見が提出されましたので、採決いたしました結果、可否同数でありましたので、箕面市議会委員会条例第14条の規定に基づき、委員長において否決すべきものと裁決した次第であります。 次に、第6号議案「平成23年度箕面市特別会計後期高齢者医療事業費予算」につきましては、異議なく、原案どおり可決すべきものと決しました。 次に、第7号議案「平成23年度箕面市病院事業会計予算」につきましては、一部委員から、地域の中心的存在として医療を続けていただきたいと願いを込めて賛成するとの意見。 経営改革を着々と進めており、医療の向上など病院だけでなく市全体を見て取り組んでいる点を評価して賛成するとの意見。 頑張りが決算の数字にあらわれており、今後の期待の意味を込めて賛成するとの意見が提出された後、異議なく、原案どおり可決すべきものと決しました。 以上、まことに簡略ではありますが、当民生常任委員会に付託されました当初予算5件につきまして、審査いたしました経過の概要とその結果についてのご報告といたします。 ○議長(上田春雄君) 次に、建設水道常任委員長 牧原 繁君 ◆建設水道常任委員長(牧原繁君) ただいま議題となりました平成23年度当初予算のうち、当建設水道常任委員会に付託されました予算5件について、審査いたしました経過の概要とその結果をご報告申し上げます。 まず、第1号議案「平成23年度箕面市一般会計予算」中、当委員会所管に係る予算につきましては、第2款総務費、第1項総務管理費におきまして、「所有者不明猫不妊等手術事業」に関して、 о野良猫の識別方法並びに市内愛護団体や個人の活動状況 о獣医師会との連携及び事業の広報のあり方 о不妊手術に係る費用と補助率 о手術に関して想定されるトラブル о北摂7市における実施状況 о全国の犬、猫の殺処分数と市に寄せられるペットに関する苦情件数並びに市民への周知の必要性 などについて、種々質疑、要望がありました。 続いて、第6款農林水産業費、第1項農業費におきまして、「農空間保全事業」に関して、 о事業の対象地域なり採択要件 о農業振興地域制度との相違点並びに交付金を活用した補助制度創設の有無 о営農基盤整備に向けた本事業の積極的活用と予算確保 などについて、また、「地産地消推進事業(緊急雇用)」に関して、 о本市農業の6次産業化推進に向けた今後の方針 などについて、さらに、「農地施設維持事業」及び「農地施設補修及び改修事業」に関して、 о農業用さく泉の補修等を市費負担で実施する理由や、地元の費用負担も含めた今後の市のかかわり方 などについて、種々質疑、要望がありました。 続いて、第8款土木費、第1項土木管理費におきまして、「箕面国定公園不法投棄防止用監視カメラ管理事業」に関して、 о山間部での不法投棄の実態 о監視カメラ設置後の不法投棄者の摘発状況 о不法投棄をさせない環境づくり並びに監視パトロールや啓発の取り組み などについて、また、「住宅・建築物耐震改修促進事業」に関して、 о耐震診断の補助基準や対象住宅・施設の種類並びに補助実績と今後の目標なり強化策 о耐震診断や耐震改修費用の補助割合 о耐震診断や改修の啓発方法並びに相談対応のあり方 などについて、さらに、「ため池親水施設管理事業」に関して、 оため池の数とその用途並びに管理体制 оオアシス構想による整備状況並びに親水性を付加したため池の利活用方法 などについて、種々質疑、要望がありました。 続いて、第2項道路橋りょう費におきまして、 о道路課の人員体制並びに道路課が抱える行政課題 о「子育てしやすさ日本一」の観点での道路行政のあり方 などについて、さらに、第3項河川費におきまして、「ダム湖用地維持管理拠点施設整備事業」に関して、 оとどろみ幼稚園廃園後の跡地活用のあり方 о本事業予算の財源内訳や今後の事業計画 などについて、その他、 о勝尾寺川の河川改修予定並びに大阪府への要望状況 について、種々質疑、要望がありました。 続いて、第4項都市計画費におきまして、「生産緑地地区見直し事業」に関して、 о生産緑地の追加指定に関する市の方針 などについて、また、公園の維持補修に関して、 о市有建築物管理担当などによる公園管理のあり方 о公園アドプト活動団体の構成及び活動内容 о子どもの遊び場について取り組む先進市事例に対する市長の考え о公園遊具等の危険箇所の点検体制 о公園に対する市民要望の対応のあり方 о箕面東公園の全面公園化に向けての取り組み状況 などについて、さらに、「都計道路国文都市4号線道路改良事業」に関して、 о茨木能勢線との接続箇所についての警察との協議状況などの交通安全対策の検討状況 などについて、種々質疑、要望がありました。 本議案につきましては、一部委員から、国文都市4号線をはじめ、国際文化公園都市や水と緑の健康都市の事業推進が盛り込まれているので反対するとの意見が提出されましたので、採決いたしました結果、賛成多数で原案どおり可決すべきものと決しました。 次に、第8号議案「平成23年度箕面市特別会計牧落住宅団地事業費予算」及び第9号議案「平成23年度箕面市特別会計公共用地先行取得事業費予算」につきましては、異議なく、原案どおり可決すべきものと決しました。 次に、第10号議案「平成23年度箕面市水道事業会計予算」につきましては、経営改革プランや予算全般に関して、 о口径別納付金への依存度並びに納付金に頼らない経営健全化方策 о経営改革プランに臨む市の基本方針 などについて、また、給水管整備工事に関して、 о鉛の給水管の取りかえ工事の理由並びに進捗状況なり今後の見通し о水道メーター交換時の鉛管取りかえ推進のPR などについて、さらに、 о雨水利用など環境面からの経営へのアプローチ о他自治体の先進的な取り組みに対する本市の考え о彩都地域並びに粟生間谷地域における配水池統合計画 などについて、種々質疑、要望がありましたが、本議案につきましては、異議なく、原案どおり可決すべきものと決しました。 次に、第11号議案「平成23年度箕面市公共下水道事業会計予算」につきましては、 о経常収支比率と健全経営に向けた市の考え について、質疑、要望がありましたが、本議案につきましては、異議なく、原案どおり可決すべきものと決しました。 以上、まことに簡略ではありますが、当建設水道常任委員会に付託されました当初予算5件につきまして、審査いたしました経過の概要とその結果についてのご報告といたします。 ○議長(上田春雄君) これより一括して委員長報告に対する質疑に入ります。質疑はありませんか。   (“なし”の声あり) ○議長(上田春雄君) ないようでございますので、これにて質疑を終了いたします。 ただいま議題となっております11件のうち、日程第45、第1号議案につきまして、審議を行いたいと存じます。 なお、第1号議案につきましては、事前に配付いたしてありますとおり、箕面市議会会議規則第16条の規定に基づいて、去る3月22日付をもって神田隆生君ほか3名から、並びに森岡秀幸君ほか2名から修正案が議長に提出されております。 したがいまして、会議規則第39条の規定により、修正案について提出者から説明を求めます。まず、6番 神田隆生君 ◆6番(神田隆生君) 日本共産党の神田隆生です。 提案者を代表して、第1号議案「平成23年度箕面市一般会計予算」に対する修正案のご説明を簡潔にさせていただきます。 今回の大震災を通じて痛感させられたのは、住民の福祉を守るという地方自治体の原点と、災害から命を守るという自治体の責務とは一体のものだということです。災害から住民を守るためには、ハード面での対策の強化とともに、ふだんからの医療、介護、福祉、子育て支援などの強い基盤とネットワークがあってこそ、災害時にも大きな力を発揮します。この間、保健所箕面支所が廃止され、また公務員を減らし、官から民へと民営化の流れの中で、介護や保育をはじめ民間任せが強められてきました。この流れの転換が必要だと考えるものです。 修正案の第1は、この立場からごみ収集事業の民間委託を拡大するための3,230万8,000円を減額し、学校給食調理業務委託を7校目に拡大するための1,240万5,000円を減額するものです。 第2は、同和を人権と呼びかえて進められている同和事業や同和教育を廃止するために、大阪府人権協会運営費負担金35万3,000円を箕面市人権協会補助事業負担金補助及び交付金229万2,000円を全額削除し、教職員研究会助成事業、教育研究会交付金ほか中、箕面市外国人教育研究会17万8,000円、箕面市人権教育研究会93万4,000円を減額するものです。さらに、旧同和地域の団体に丸投げする就労対策個別支援事業費4,574万5,000円を全額削除するものです。 第3は、教育に競争を持ち込む学力・学習状況調査採点等の委託料283万2,000円を全額削除し、教育にゆがみを持ち込みかねない小中一貫教育推進事業費45万円を全額削除するものです。 第4は、地域主権改革と称して地方自治を壊す広域連携準備事業費(福祉)1,397万9,000円を、教職員人事権移譲準備事業費31万6,000円を全額削除するものです。 第5は、人口減少期に差しかかるときに税金を使って緑と自然を壊し、市街地を拡大する大規模開発である国際文化公園都市建設推進事業費277万6,000円、水と緑の健康都市推進事業費51万1,000円、都市計画道路国文都市4号線道路改良事業費1億193万5,000円を全額削除するものです。 合計2億1,701万4,000円を歳出予算から減額し、緊急プランで削減された住民福祉のための歳出を3,633万4,000円増額し、国民健康保険料の値上げをやめるために特別会計国民健康保険事業費繰出金を1億3,000万円増額し、財政調整基金積立金を493万5,000円増額し、住民福祉を守るために予算を組みかえるものです。これにより、福祉予約バス運行事業費585万6,000円増額、障害者福祉作業所運営補助金576万2,000円増額、障害者雇用助成補助金1,129万4,000円増額、小規模通所授産施設運営補助金337万6,000円増額を現行水準にするものです。あわせて、小学校の就学援助650万円増額、中学校の就学援助250万円を増額し、生活保護基準の1.3倍の所得に復活するものです。 なお、歳入予算ではパーソナルサポートモデルプロジェクト事業費補助金4,574万5,000円を全額削除するものです。これにより、歳入予算、歳出予算をそれぞれ381億5,000万円から381億425万5,000円に修正するものです。 以上、大変簡略でありますが、修正案のご説明とさせていただきます。詳しくは修正案をごらんください。よろしくご可決いただきますようお願いいたします。 ○議長(上田春雄君) これよりただいま説明がありました修正案について質疑に入ります。質疑はありませんか。2番 中井博幸君 ◆2番(中井博幸君) 自民党市民クラブの中井博幸でございます。 通告外ではございますが、議長のお許しをいただきまして、神田隆生議員ほか3名提出の平成23年度箕面市一般会計予算修正案に対しまして、2項目の質疑を行わせていただきます。 まず初めに、3款・1項・11目・4番・障害者就労支援事業、19節負担金補助及び交付金が2,043万2,000円増額されております。金額はさておき、私も障害をお持ちの方に働く喜び、自立する喜びを知っていただくと同時に、何がしらかの生産行為をしていただければ、社会的コストの減少にもつながることも考えあわせ、賛同するものですが、当該3事業について、増額金額の積算根拠を聞かせていただきたいと思います。 次に、第5款・1項・1目・53番・就労対策個別支援事業4,574万5,000円が皆減されていますが、その理由を聞きたいと思います。総務常任委員会では、府補助金100分の100で賄われる本事業は、就職を希望しながら、その実現を阻害するさまざまな問題を抱える人たちに制度横断的かつ継続的にきめ細やかな支援を行い、安定的な自立生活がおくれることが目的であると、原案に対して理事者から答弁をいただきました。私は、このモデル事業も先ほどの障害者就労支援事業より広範囲の対象者に働く喜び、自立する喜びを知っていただくと同時に、何がしらかの生産行為をしていただければ、社会的コストの減少にもつながるのではないかと考えています。 そこで、お伺いいたします。修正案では皆減となっていますが、支援すべき対象者には障害者も一部含まれているのではないかと思えることを考えあわせても、この2つの事業、障害者就労支援事業と就労対策個別支援事業の政策の目的の違いに関する認識についてお願いいたします。 ○議長(上田春雄君) ただいまの質疑に対する修正案提出者の答弁を求めます。7番 羽藤 隆君 ◆7番(羽藤隆君) ただいま中井議員の質問2項目に対して、まず最初の1項目についてご答弁させていただきます。 今回の予算修正で復元するのは、障害者作業所、障害者授産施設、障害者事業所に対する削減したお金を戻すということになっているわけですが、この削減は実は2年前の箕面市が出した緊急プランに基づく削減計画に基づく削減額であります。実は平成21年度も10%削減を予定されていました。それが多くの障害者団体等の反対により5%削減となったわけですが、平成22年度においては10%削減ということが実施されました。私どもは、今置かれている障害者作業所、事業所、授産施設においても、極めて維持そのものも非常に存続が危ぶまれ、経営が非常に厳しいのが実態であります。障害者自立支援法に基づく移行ということも同時に進められているわけですが、まだその移行状況は現実に1つの作業所しか移行してないのが現状です。こういった中において、ただでさえ経営が厳しい中で、緊急プランに基づく削減ということで予算を本年度も10%削減することは、維持そのものも非常にままならないと。自立支援法に基づく移行はあって、一定の補助、それと助成はあるけれども、まだ移行してないところにおいては、余りにも削減は厳しい状況であると。よって、その前の状態に戻すということを求めて予算修正したものであります。 以上です。 ○議長(上田春雄君) 6番 神田隆生君 ◆6番(神田隆生君) もう1点の就労支援対策の関係ですが、就労対策個別支援事業費4,574万5,000円の全額削除の件ですが、ご説明で申し上げましたように、旧同和地域の団体に丸投げする格好で予算措置がされているという点で、今回全額削除という形で予算の組みかえを行わせていただいたということであります。 以上です。 ○議長(上田春雄君) ほかに質疑は。25番 西田隆一君 ◆25番(西田隆一君) 公明党の西田隆一でございます。通告外の質疑で大変申しわけございませんが、真摯にお答えいただきたいと思います。 修正案の中で特別会計、国民健康保険会計に対する繰り出しが増額されております。この増額の意味は理解できるんでありますけれども、受けるほうの国民健康保険会計の修正がなされていない、このことに関してはどのように考えればいいのかという点が1点であります。 それから、直接的には関係ございませんが、第3号議案で競艇事業会計を反対されるもようでありますね。それに対しまして、もし反対されるならば、競艇事業会計から繰り入れられる6億円も何らかの修正をする必要があるのではないかというふうに思うわけであります。 以上、2点について、簡単で結構ですのでお答えください。 ○議長(上田春雄君) ただいまの質疑に対する答弁を求めます。7番 羽藤 隆君 ◆7番(羽藤隆君) ただいまの西田議員に対する答弁でありますけれども、特別会計、国民健康保険事業予算に対する繰り出しでありますけれども、この件に関しまして、実は私どもも当初受けの国民健康保険事業のほうでの入る中身を検討してまいりましたが、実務上、処理上の問題で、議会事務局におきまして一般会計からの繰り出しだけで構わないと、国民健康保険の中で、業務の中でこの問題を議論すればいいというようなアドバイスをいただきましたので、今回は繰り出しだけにさせていただいた結果であります。 以上です。 ○議長(上田春雄君) もう1点、競艇事業に関することに対して答弁を求めます。はい、どうぞ。6番 神田隆生君 ◆6番(神田隆生君) 競艇事業費の歳入を修正してはどうかという、修正案に対する修正提案をいただきましたけども、この修正案では競艇の歳入は削減しておりませんので、よろしくご理解いただきますようお願いします。 ○議長(上田春雄君) ほかに質疑はございませんか。ただいまの修正案に対して。   (“なし”の声あり) ○議長(上田春雄君) それでは、ないようでございますので、これにて質疑を終了いたします。 次に、同じく修正案について、提出者から説明を求めます。3番 森岡秀幸君 ◆3番(森岡秀幸君) 市民派ネットの森岡です。 ただいま議題となりました第1号議案「平成23年度箕面市一般会計予算」に対する修正案につきまして、提案者である市民派ネット3名を代表して、提案理由と内容をご説明いたします。 まず、第1条、第1項予算総額につきましては、原案381億1,500万円を2億2,696万9,000円減額し、同じく2億2,696万9,000円を増額し、予算総額においては変わりはございません。 第1条、第2項、第1表歳出予算の一部を次のとおり修正しようとするものです。款を追ってご説明申し上げます。 第2款総務費、第1項総務管理費において、35億469万3,000円を35億5,878万1,000円に、5,408万8,000円を増額するものです。その内訳は、財産管理費、財政調整基金積立金を5,561万7,000円増額し、自治振興費を152万5,000円減額するものです。この自治振興費は地域一括交付金モデル事業に対するもので、地区福祉会、コミュニティセンター、青少年を守る会を対象に交付しようとするものですが、これら団体へは別途昨年度並みの予算措置がされているものであり、事業を行うにももう少し準備の期間が必要であると思い、相当額を削減するものです。 第3款民生費、第1項社会保障費においては、36億6,236万9,000円を36億6,812万5,000円に増額するものです。その内訳は、高齢者施設整備検討事業の施設整備候補者選定委員会委員謝礼を10万円減額し、福祉予約バス運行事業の自動車借り上げ料を585万6,000円増額し、昨年度前半並みの運行水準を維持しようとするものです。 同じく第4項国民健康保険費8億7,344万6,000円を10億1,196万円に、1億3,851万4,000円を増額するものです。その内訳は、特別会計国民健康保険事業費繰り出しにおいて、窓口業務の委託をとりやめ、市職員を配置するための差額として職員給与費等繰り出しを148万6,000円減額し、老人等医療費助成事業影響分繰り出しを1億4,000万円増額し、国保会計に繰り入れることにより、国民健康保険料金の加入者負担を軽減しようとするものです。 第8項特別会計介護保険において、10億8,252万8,000円を10億7,267万円に減額するものです。この内訳は、特別会計介護保険事業費繰り出しより窓口業務委託費相当額985万8,000円を減額するものです。 第8款土木費、第4項都市計画費4億2,957万6,000円を2億2,273万7,000円にするものです。この内訳は、道路課一般事務経費の特別旅費のうち、第二名神高速道路建設促進に関連する旅費分12万8,000円を減額するものです。これは、箕面の山に大きな影響を与えると想定される当該高速道路建設に当たり、具体的な対応策が示されていない現時点で建設促進を図ることをやめるためのものです。 北大阪急行延伸線構想推進事業に対して、特別旅費57万6,000円及び整備主体検討支援委託費420万円を削減するものです。また、交通施設整備基金積立事業において、積立金1億円を削減するものです。北急延伸事業は、都市交通戦略をこれから策定するなど延伸ありきで事業が先行し、現在の状態で推進していけば、今のまちづくりの潮流となっているコンパクトシティに反するような市街地が必要以上に拡散し、周辺の農地等の貴重な空間地の開発圧力が高まるなど危惧される。こうした問題点を検証し、全体の事業費や返済計画など財政面への影響や社会経済的影響などを市民に示し、市民同意を得ることが先に行われなければならないと考えます。 次に、都計道路国文都市4号線道路改良事業費1億193万5,000円をすべて削減するものです。この事業は、彩都の新市街地開発事業において重要なアプローチ道路であり、本来開発主体が整備すべき道路であると考えます。さらに東部山麓部の景観を含む環境に重大な影響を与える構造物であることより、条例で定める環境アセスメントの対象外とはいえ、環境調査は行うべきであると考えるが、実施されないことを受けて削減するものです。 第5項住宅費1億4,970万円を1億7,178万円に2,200万円を増額するものです。これは、住宅は生活の基盤であり、ニーズが高い住宅困窮層への支援を強化するために、借り上げ公共住宅の戸数をふやそうとするものです。 次に、第10款教育費、第1項7億816万2,000円を7億145万1,000円とし、671万1,000円を減額するものです。内訳は、私立幼稚園振興助成事業の子育て応援幼稚園保護者補助金のうち、所得割18万3,000円以上の階層、主に富裕層となります。その階層のおおむね1,000万円以上の世帯について、今回はその対象から外すものです。すなわち所得制限を設ける考え方です。また、学力向上サポート事業の中で、毎年実施する必要がないと考える学力・学習調査のための学力・学習状況調査採点等委託費283万2,000円を減額するものです。 第2項小学校費、教育振興費、扶助費を100万円及び第3項中学校費、教育振興費、扶助費を250万円増額するものです。これは、児童・生徒の就学援助事業で、昨今の社会的状況をかんがみて、認定基準を生活保護基準の1.0から1.3に戻し、同時に中学生の対象項目を復活するための予算措置です。 今の大きな災害が発生し、ますます不透明となる緊迫した経済情勢のもとで、予算編成に当たっては、まず市民生活を支える施策が優先されるべきと考えます。この修正案は、福祉や教育を中心に、環境、まちづくりや協働、市民サービスなど市民生活を重視し、子どもたちの就学のための補助等最低限の必要な支援が継続して受けられるようしたものです。この修正案に賛同いただきますようお願いして、第1号議案「平成23年度箕面市一般会計予算」修正案の説明とさせていただきます。 ○議長(上田春雄君) ただいま説明がありました修正案について質疑に入ります。質疑はありませんか。1番 稲野一三君 ◆1番(稲野一三君) 自民党市民クラブの稲野一三でございます。 平成23年度一般会計予算、森岡秀幸議員ほか2名の修正案について質疑をさせていただきます。 全額削除のうち3点についてお聞きします。 3款・1項・9目・58番事業、高齢者施設整備検討事業、それから8款・4項・5目・50番事業、北大阪急行線延伸構想推進事業、それから8款・4項・6目・50番事業、都計道路国文都市4号線道路改良事業について質疑させていただきます。 まず、高齢者施設整備事業についてですが、提出された修正案では全額削除になっていますが、そうなれば、事業のおくれまたは停止という状態になります。一方、永寿園組合は、先ほど可決されましたとおり解散します。このとき、永寿園の入所者をどのように処置される予定なのか、この点をお聞かせください。 次に、北大阪急行線延伸構想推進事業についてお聞きします。前市長もこの事業に取り組んでおられたと聞きます。そして、多くの市民は北急延伸を望んでおられます。特に私が住んでおります豊川地域におきましては、旧村のすべての自治会が北大阪急行線延伸推進会議の賛助会員になっており、延伸を望んでおられます。多くの自治会、各種団体が北急の延伸を望んでおられます。前市長のこの事業に対する取り組みと、先ほどの賛助会員になっておられる市民の団体に対する見解をお伺いします。 次に、都計道路国文都市4号線道路改良事業についてお伺いします。彩都地域は、外部に通じる道路としましてはおおむねモノレールに沿った南北に走るものだけしかない状況です。これでは都市構造上非常に弱い、つまり南側で交通事故や災害で道路が通行不能になったとき、逃げ場、つまり迂回路がない。彩都地域の安心安全上不可欠な道路と考えますが、この点いかがお考えでしょうか。 以上、3点について提案者のご答弁をお願いします。 ○議長(上田春雄君) ただいまの質疑に対する答弁を求めます。3番 森岡秀幸君 ◆3番(森岡秀幸君) 自民党市民クラブの稲野議員の質問に対する回答をさせていただきます。 まず初めに、多世代交流センターへの審査費10万円の全額削除について、事業の進捗とどういうふうに考えてるのかというようなお尋ねでしたが、先ほど来申し上げましておりますように、先ほどの条例でも申し上げておりますように、この指定管理のやり方につきましては非常に問題があると考えております。事業そのものは直接的に補正予算等組んでいただきまして指定管理者制度以外の方法でも考えていただけるんじゃないというふうに考えております。 次に、北大阪急行延伸につきましては、さきの理由の中でも申し上げましたように、まず市民合意を得ることが先だというふうに考えております。賛助会員等への展開ということですが、少なくとも市外の賛助会員よりは市民の合意を得ることが先だと考えておりますので、この辺を先に丁寧にやっていただくことがまず先決だと思っており、削除させていただいております。 次に、都市計画道路国文4号につきましては、申し上げられましたように、安全安心のための設置というのは私も感じております。しかし、これも去年の議会でも私が申し上げましたように、本来このアプローチ道路は開発主体がアプローチとして整備するものであるというふうに考えております。箕面市がこの金額を負担することがまさに適してないということと、環境アセスメントのところでも申し上げましたように、こうした事業が実施されてないということ、これは環境アセスメント等の調査をするべきものと思いまして、それを終わってから検討していただければいいと思っておりまして、今回削減しております。 以上です。 ○議長(上田春雄君) ほかに質疑はありませんか。25番 西田隆一君 ◆25番(西田隆一君) さきの修正案と同じ内容2項目質疑をさせていただきます。 つけ加えれば、みずからの主張を実現するために修正される、このことに関しましてはとやかくいうというよりも当たり前のことであり、立派なことであろうと思います。ただ、その修正の内容が矛盾に満ちたものであれば、無用な混乱を来してしまう。その点についてもあわせてお答えいただきたいと。どのように考えていらっしゃるのかお答えいただきたいと思います。 以上です。 ○議長(上田春雄君) ただいまの質疑に対して答弁を求めます。3番 森岡秀幸君 ◆3番(森岡秀幸君) 公明党の西田議員のご質問のところで、先ほどの2項目というのは国保への繰り出しの件についてということでよろしいですか。これにつきましては、当初仮算定ということで、6月議会で補正が組めるというようなことで事務局のほうからもアドバイスを受けておりますので、本算定に向けて補正を組むという考え方で国保については修正案を組んでおりません。 それと、無用な混乱というふうにおっしゃられましたが、我々としてはこういう主張ということで予算の修正を組ませていただいてますので、結果として、順序としていろいろ議案が可決されて矛盾が生ずるというものがあるかと思いますが、この時点では我々は混乱が起きるという考え方で提出したものではないので、その点ご理解いただきたいと思います。 競艇につきましては中西のほうからご答弁させていただきます。 ○議長(上田春雄君) 13番 中西智子君 ◆13番(中西智子君) 市民派ネットの中西智子です。 ただいまの公明党会派を代表しての西田議員さんの質問にお答えいたします。 後ほどの競艇事業費の討論で詳しく述べようと思っておりましたけれども、今回は競艇事業の運営のあり方について、問題提起を含めて反対とさせていただいております。よって、即競艇事業を中止するというような反対理由ではございませんので、ご理解いただきますようにお願いいたします。 ○議長(上田春雄君) ほかに質疑はございませんか。   (“なし”の声あり) ○議長(上田春雄君) ないようでございますので、これにて質疑を終了いたします。 これより、原案、神田隆生君外3名からの提出の修正案及び森岡秀幸君外2名からの提出の修正案、以上3件について一括して討論に入ります。 討論の通告がありますので、順次発言を許します。16番 斉藤 亨君 ◆16番(斉藤亨君) 私は、第1号議案「平成23年度箕面市一般会計予算」原案に反対し、神田隆生君外3名提出の修正案に賛成する立場で討論に参加します。 原案に反対する第1の理由は、地方分権改革に名をかりて、国のあり方、地方自治のあり方を大きく変える権限移譲の予算措置が含まれていることです。 今回の、特例市並みの権限移譲は、関西州構想の実現に向けた大阪発地方分権改革ビジョンに基づく第1段階であります。同時に、大阪府を解体し、大阪都構想の流れをつくろうとする流れにくみするものにほかなりません。共同処理センターは寄り合い世帯であり、二、三年で交代し、業務やノウハウの蓄積がないでしょう。業務を遂行する上での業務専門知識等の研修についても継続できず、蓄積されません。また、権限移譲に伴う財政措置も五、六年後にはなくなるおそれがあり、その後の財政保障はありません。府の仕事が軽くなる分、市町村に重くのしかかってきます。人的支援が短期間であるため、事務処理の継承がスムーズにいかないことが考えられます。 第2の理由は、福祉を後退させた予算であることです。 福祉予約バスは、移動の困難な障害者や高齢者にとって、なくてはならない制度ですが、本来利用すべき方以外の利用が多いとのことで、昨年10月から利用基準を厳しくしました。それにより登録者は半減し、バスの契約方法を変えましたが、今回はさらに1台減らす内容となっています。依然利用する方が多く、予約がいっぱいで利用できず、やむを得ずタクシーを利用する中での今回の削減は許されません。新しい代替案も決まっていない中で、せめて昨年10月以前に戻すべきです。 また、作業所運営補助金、障害者雇用助成補助金、小規模通所授産施設運営補助金などを、平成22年度のカットに続き、平成23年度はさらに10%カットする予算になっています。国は、障害者自立支援法廃止を掲げ、新たな障害者総合福祉法制定の議論がされ、障害者の自立をうたっている中で、箕面市の補助金削減はそれに逆行する措置であり、もとへ戻すべきです。 第3の理由は、教育の条理に反して、施設一体型小中一貫校に優位性を持たせ、子どもたちを競争に追いやる予算になっていることです。 この4月、新たに開校する彩都の丘学園に、関西における学力のフラッグシップ校という目標を与え、教育課程や教育内容を既存の一般校よりすぐれた学校にする位置づけにしています。中学校で行われている教科担任制や定期テストを小学校5、6年生におろし、中1プロブレムを早めることになります。 また、文科省の学力テストは、全国では3割の抽出で行われる予定で、箕面市では中学校2校分が対象になっています。しかし箕面では、これに合わせて、残る20校すべての小・中学校で学力テストを実施しようとしています。学力テストは、過度の競争をあおり、管理を強める教育を進めるものです。学力をいうなら、落ちこぼれをなくし、主権者・国民としての基礎学力をすべての子どもたちにしっかりつける教育を進めるべきです。 さらに、箕面市、豊中市、池田市、豊能・能勢町の3市2町で、大阪府から教職員の人事権を移譲させ、平成25年7月採用試験から市独自の採用を行うための準備の予算が含まれています。この人事権の権限移譲は、大阪府の教育委員からも、教員配置に地域格差が生まれると疑問の声が出ていたものを、橋下知事が、市町村間で競争すればよいと進めてきたものです。箕面市の教育方針に忠実な教職員を採用するものと言えます。 第4の理由は、民間委託をさらに拡大する予算になっていることです。 学校給食調理業務民間委託は、6校から7校に拡大しようとしています。市として、調理業務に公的な責任を放棄するのではなく、安全で豊かな学校給食は直営で行われるべきです。ごみ収集の民間委託は、現在の45%から平成23年度は56%に拡大する予算になっています。今後、75%まで引き上げる予定だということです。委託化により、現場の声、まちの様子、市民の声や実態が直接聞けず、市政に反映しにくくなります。学校給食の民間委託にしても、ごみ収集の民間委託にしても、財政削減だけが目的で、市民の立場に立っていません。 第5の理由は、同和施策を継続していることです。 箕面市人権協会補助金は、該当の団体から補助金の返金が出ています。府人権協負担金も、大阪府内では摂津市が負担していないことが委員会での答弁で明らかになっています。2つの団体の目的は、同和問題をはじめとする人権問題の解決であり、同和を人権と名前を変えての団体に対する補助はやめるべきです。今回新たに予算に含まれている就労対策個別支援事業は、旧同和地域の団体に丸投げするものです。 第6の理由は、大規模開発路線の継続です。 今日の国と地方の財政危機をつくり出した原因の一つは、1990年代に続けられた大型公共事業のばらまきと軍事費の膨張にあります。この時期に箕面では3大プロジェクトが進められました。今日、この浪費は続けられなくて、公共事業費は縮小しましたが、箕面では、国際文化公園都市や水と緑の健康都市、第二名神などが残されています。少子高齢化、人口減少が進む中で、自然を壊し、税金をつぎ込むこれまでの大規模開発路線の継続をやめることです。国際文化公園都市の宅地販売促進の目玉として、小中一貫校建設を進め、開校を目の前にしています。国文4号線の区域外の建設のための予算も盛り込まれています。 今日、国際文化公園都市も当初の計画を大きく変更し、茨木市域の中部地域は工場誘致をしてでも開発を進めようとしています。都市再生機構が断念した東部地域は、民間開発への転換が図られています。全体計画は大きく破綻した事態です。第二名神高速道路は、箕面の山の河川の水枯れをさらにひどくする可能性が強いものです。いまだに水枯れのない箕面トンネルなるものは示されていません。箕面トンネルの残土を使って谷を埋め進められる予定の水と緑の健康都市の第3区域の造成もやめるべきです。 このような原案に対して、神田君外3名提出の修正案は、以上の理由により原案から減額した分を、この間、削減された福祉、教育の予算復活に充て、特別会計国民健康保険事業費繰出金等の増額に充てるものであります。 よって、原案に反対し、神田君外3名提出の修正案に賛成するものです。 ○議長(上田春雄君) 2番 中井博幸君 ◆2番(中井博幸君) 自民党市民クラブの中井博幸でございます。 議長のお許しをいただきました。第1号議案「平成23年度箕面市一般会計予算」に賛成の立場で、神田隆生議員外3名提出「平成23年度箕面市一般会計予算」修正案及び森岡秀幸議員外2名提出「平成23年度箕面市一般会計予算」修正案に反対の立場で討論に参加をさせていただきます。 原案は、市立幼稚園振興助成金や保育所施設整備費など子育て予算や、萱野北小学校のエレベーター整備事業に象徴される教育施設充実のための予算、北大阪急行線延伸関連事業、市内公共交通整備事業など市民の利便性に寄与する予算、貴重な緑や農地を守る事業などの生活環境の充実に向けた予算、消防車の更新などの市民の安全を守るための予算など、住民福祉に寄与するため、地域住民の要請を可能な限り受けとめ、組まれた予算であり、なおかつ経常収支比率は99.1%と、前年度より0.8%下がっています。 しかし、赤字地方債である臨時財政対策債の発行をやめると仮定すれば、経常収支比率は105.1%となり、経常収支が赤字となる予算であることに違いはありません。赤字体質の改善に向け市が努力すべきは、最少の経費で最大の成果を上げる方策をとること、すなわち市民サービスの効率化を図ることです。そのためには、行政や市民による監視と指導のもと、もっと民間活力の導入を図り、事業の効率化と市民サービスの質を高めていくべきだと思います。民間活力の導入による事業に対する市民の評価を考えても、今後も事業の委託化を一定拡大させるべきだと思います。 箕面市では、まだ道半ばの感はぬぐえないものの、原案の方向性は高く評価したいと思います。今年度当初予算と比べ、歳入では、市税が1億1,000万円減ったものの、地方交付税が5億円ふえたことや、パーソナルサポートモデルプロジェクト事業のように、国や府などが展開しようとしている事業を積極的に取り入れたり、従来から計画していた事業でも、補助金の対象にならないか再検討することで、交付金や補助金がふえ、基金投入額が今年度の当初予算と比べ6億7,600万円、市債残高を9億9,000万円減少させることができるなど、市の負担が軽減された分、原案は財政状況を改善することができた予算です。 予算規模が今年度の当初予算より3億3,000万円減った予算でありながら、市民サービスの低下により市民が不安や閉塞感に覆われることなく、逆に、第五次箕面市総合計画に明記された将来とも緩やかに発展を続ける箕面市であるために、補助金等を最大限活用した子育て世代を呼び込む将来に向けた数々の施策を予算に反映させることで、原案は市内外に夢や希望を大きくアピールしていると思います。 23年度の箕面市が行う事業は、すべて予算の裏づけがなければ実行できません。思想の違いにより新しく始める事業が認められないから、その事業に関するすべての歳入歳出を削除するだけの修正案なら、その方向性について議論を重ねる必要性は認めますが、例えば委託業務見直しに関する修正のように、それを修正することで波及する市職員の人件費の見直しなどのすべての関連予算の修正や、特別会計国民健康保険事業予算への一般会計からの繰り出しの修正を行うのであれば、当該予算の歳入変化による予算の修正案もあわせて議会に示すべきであり、示されていない以上、両修正案には大きな不備があり、検討に値しないと思います。 以上の事由により、原案「平成23年度箕面市一般会計予算」に賛成し、両修正案に反対いたします。 ○議長(上田春雄君) 14番 増田京子君 ◆14番(増田京子君) 無所属の増田京子です。 ただいまの第1号議案「平成23年度(2011年度)箕面市一般会計予算」につきまして、討論させていただきます。 3月11日午後2時46分に発生しました宮城県沖を震源とする地震と津波、そして原子力災害という三重苦に見舞われた日本列島の全容は、いまだ明らかにならず、不安が不信になりかねない中で人々は生活を続けています。どのように収束していくのか全くの未知数です。それでも、生きている私たちは、多くの人々と手を携えて日々を過ごさなければいけません。被災された方々の生活再建をするために多くの努力が求められます。 総務常任委員会で議論されましたが、避難してこられる人々の対応も含めて、箕面市でも地域防災計画の抜本的な見直しが至急行われなければならないことになってくるでしょう。 そして、今年度の予算の討論ですが、このような災害を想定したものではないため、当然ですが、これから見直しが必要となってきます。それは今後の課題としますが、本当に災害に対して強いまちとは何かが問われた震災です。箕面市では、学校耐震化は進みました。大きな前進です。しかし、これができたのも、耐震診断が早期にされていたからにほかなりません。災害に強いまちとは、被災地の人々に思いを寄せ、どのような対応ができるのか、その情報をどのように入手し、判断していくのか、これは大変難しい問題だと痛感しておりますが、今回の震災の早期の復興を祈りつつ、討論とさせていただきます。 まず、予算についての私の考え方ですが、これまで予算において、どうしてもなじめなかったのが都市間競争という言葉です。我がまちだけが潤っていいというものではありません。国からの予算をさまざまな形でとってきておりますが、不要不急と思われるものがあります。これを箕面がとってこなかったら他市にとられるだけと言われましたが、私たちの税金なのだから箕面市がもらって当然という発想ですが、箕面がもらうことによって、どうしても必要なところに回らないのではという思いもします。国が算定をするので、その辺は吟味されているということなのでしょうが、それでも、それならなぜ都市間で競争するのか、都市間競争とは何なのか、いま一度考え直すときではないでしょうか。 そして、市民の方々は財政が厳しいと聞かされておりますが、福祉予算も削られている現状と、しかし一方で新しい事業が始まるのを見て、戸惑っておられます。ある方から、子育て日本一と言った割には何がしたいのかよくわからないのが実感、保育料も上がったし、もともと充実方向だった箕面の福祉が削られているのが大変遺憾とご意見をいただきました。わけのわからない防犯カメラや学校の全面芝生化、施設再編、北急延伸など、大きなプロジェクトから小さなものまで新規事業も進められております。市民は、やはり箕面は裕福なんだ、なのになぜ保育所の民営化がふえ、ごみ収集などの清掃業務委託が拡大されるのと疑問を抱いていらっしゃいます。 保育所の民営化委託についても、私は民営化が全くよくないとは思いはしません。箕面の民間保育でも、いい保育をしていると思います。これは、これまでの箕面の保育を後退させてはいけないと保護者の方たちが頑張ったからなのです。しかし、そこで働く人たちはどうでしょうか。何人かの知り合いの方から、非常に安い給料で働いているが、責任は重い、これでは長続きはしないとお聞きしましたというより、抗議も受けました。民間の善意に頼っていては、そのひずみは子どもに返ってきます。官製ワーキングプアと言われる言葉がありますが、民間の働き方ということにも責任を持つことが市の業務委託であるはずです。また、そうでなければ本当に豊かな社会は望めません。 そして、指定管理者の問題です。これまでも何度も言ってきましたが、利用者も含めてオープンな場での指定管理者制度の点検、見直しが必要です。何のための指定管理者なのかと。直営よりもたとえ経費がかかったとしても、市民にとって指定管理者のほうがよければ、そうすべきです。この制度はそういうものだったはずです。しかし、安いというのが第一の目的になっています。箕面市におけるこの制度のPDSCがない中で、次々と進めていくことには問題があると考えます。 次に、新しい子育てプランですが、子育てをこれも民間に押しつけている感があるのです。アイデアはいいのかもしれないが、現場の大変さを理解していないと、民間幼稚園の方からこれもきつく言われました。また、保護者からは、公立幼稚園廃止に向けているとしか見えないとも言われました。 永寿園のことにつきまして、私はこれは迷いました。永寿園がこのままではいけないことは私もよく理解しております。しかし、他市でも、民営化でよりよい運営がされているとも言われますが、管理監督責任は箕面市から離れるとのことです。これまで箕面の福祉として行ってきたことが大きく変わるのですから、永寿園に今住まわれてる人は不安に思うのは当然のことだと思います。説明をし、納得していただいたからいいで済む問題ではないと思います。長期にわたる影響を考えるべきです。 最近のさまざまな市の取り組みを見ていると、なぜか慎重さに欠ける気がします。民営化は経費削減にはなりますが、そこにいる人たちのことをどれだけ考えているのだろうと、これまで以上の危機感を感じております。松寿荘も老人福祉法から外して条例対応にしました。庁内で議論はされているのだと思いますが、なぜか十分なものが伝わってきません。老人福祉法に基づき、これまでの対応がよかったのか、今後条例にすることで問題はないのかなど、これも議会でも十分な説明と議論が必要だけでなく、利用者やこれから利用するであろう人たちも含めて議論をし、納得していただく必要があるのです。もし今後、この条例が改正、廃止されるようになれば、この松寿荘の意味合いが大きく変わることにもなるのですから。 そして、図書館構想ですが、小野原西の施設には、以前から、図書館は無理だが、パソコンなどを置いて検索ができるようなことはしたい、そして新しい形の図書館にしたいという話し合いがされていたと記憶しております。しかし、そのときも私は、そんなのが可能なのかなと思っていたのですが、やはり具体的になってくると、地域の方は、現在市内にある図書館のようなものが欲しいと思われるのは当然でしょう。 それを受けて、今回8館構想が示されました。新しい図書館も含めて箕面は図書館を充実していくのか、すごい決断をしたものだと思っていたのですが、説明を聞くと、とにかく人件費が高いのだから、それを削減すれば、蔵書もふえ、8館にできるとのことでした。全体のサービスは低下させないとありますが、これでは現在の5館1コーナーを1館7コーナーにするだけではないかと感じました。司書などの人件費を減らすということは、図書館力の低下を招くのです。 私は、箕面のよさは、山や農地の緑と箕面の人が持つ文化性だと考えております。文化芸術にはもっと力を入れていただきたいと思っておりますが、図書館については、学校にも司書職を導入するなど、これまで市民の方々と培ってきた図書館文化があります。箕面市全体の文化の底支えにもなる重要な役目を担っているものです。これを大きく変えてしまう今回のこの構想は、議論をしっかりしていただかなくてはなりません。 このような施策を見ても、物事を決める決め方に問題があるのではないかと感じております。地方分権を本気で進めるには、多くの市民の方々の納得が必要なのですから。 そして、まだ続く開発ですが、これからの開発としては北大阪急行延伸です。北急延伸を社会資本整備総合交付金に切りかえたことで、鉄道整備だけではなく、ますます周辺開発促進になると確信しました。この交付金は、国土交通省の交付金をまとめたものですが、景観、まちづくりなどにも使われますが、大もとは、ダム、高速道路、空港、港湾をつくってきた補助金を他省庁公共事業にも活用できるように緩和したものです。緩和といってもソフトのまちづくりではありません、ハードです。開発と箱物行政を進めるための予算と言っても過言ではないでしょう。船場を何とかしなければという考え方は理解できますが、組合施行であっても、土地区画整理事業が含まれる可能性のあるものは、これ以上認めるべきではありません。 この3月25日に、大阪府も交えて協議会があったようですが、報告を受けていないため、新聞の記事情報ですが、大阪府は、鉄道だけの延伸計画では厳しい、沿線の開発を含めた検討が必要だとありました。箕面の構想と同じでしょう。 また、総務常任委員会の討論で言いましたが、この社会資本整備総合交付金はハード対策なのですから、この震災で被災を受けた地域の復興にこそ使われるべきものです。もちろん国は、災害復旧事業債を充てるようですが、それだけでは足りません。そして、このような震災を考えると、農業は重要なのです。北急延伸で検討が始まっている坊島、如意谷周辺の農地は生産緑地のため、生産緑地が解除されれば、どちらにしても開発になると言われますが、だからこそ農業で残していける施策が必要です。こういうまとまった土地を守れなくて、何が生産緑地の拡大なのでしょうか。 以上の考え方から、原案に反対し、修正案2案が提出されておりますが、非常にこの2案、私にとっては帯に短したすきに長しなのでございますが、私が今開発におきましても一番重要だと思っておりますのは北急延伸です。その北急延伸の修正案が盛り込まれております森岡議員外2人の提出の案に賛成といたします。 市長の若くてフットワークが軽いことによるいい面も本当にあると思いますが、それがまちづくりの全体の軽さにつながってはいけないと思っております。じっくりした議論も必要です。これについても、市民の方が、箕面市のことを新聞やマスコミで知ることが多い、自分のまちなのに何か違和感を感じると言われておりました。民主主義は時間がかかります。箕面市としても、さまざまなことに幅広く謙虚に意見を聞き、議論し、取り組んでいただきたいと思います。立ちどまってじっくり箕面市を見渡すことも必要だということを申し添え、原案に反対し、森岡議員外2人提案の修正案に賛成討論といたします。 ○議長(上田春雄君) 17番 二石博昭君 ◆17番(二石博昭君) 民主党の二石博昭でございます。 第1号議案「平成23年度箕面市一般会計予算」の原案に賛成し、そしてその他の修正案2件に反対することを表明をし、討論を行います。 平成23年度箕面市一般会計予算の総額は381億5,000万円で、前年度比3億3,000万円の減少、そして経常収支比率は99.1%で、前年度比0.8%の改善となっており、3年連続して100%を切った経営黒字の予算編成となっております。また、この予算案を作成されるに至っては、平成20年12月から始められている緊急プラン素案・ゼロ試案による改革について検討を重ねられており、さらに新規項目も追加されているのでありまして、課題解決を先送りされていない倉田市長の姿勢と行動に共感を覚えたところでございます。 そして、23年度の施政及び予算編成方針は、方針と目的と手段と考え方が極めて明確でわかりやすく、将来に負担を先送りしない財政構造へと転換していく気概と、先を読み、先手を打って未来につなげていく思いが伝わってくる予算編成となっておりますことから、平成23年度箕面市一般会計予算の原案に賛成するものであります。 次に、賛成理由の特徴的なことを申し上げますと、第1点目は、先ほども申し上げましたが、経常収支比率が100%を下回り、99.1%となっており、予算編成に不可欠な収支バランスのとれた経営黒字の予算となっていることです。 過去の当初予算の経常収支比率を見てみますと、平成15年度は99.2%、平成17年度は104.1%、そして平成19年度は107.4%で、平成20年度の当初予算まで経営赤字が続いていたのでありますが、平成21年度には99.9%へと改善をされ、そして、今回の平成23年度では99.1%と、わずかではありますが改善をしているのであります。また、基金の取り崩し額も、4年前の平成19年度は41億8,000万円と多額に上っていましたが、平成23年度では1億4,000万円で、40億4,000万円も激減しているのでありまして、将来に負担を先送りしない財政構造へと転換をしていく予算となっていることが鮮明にわかるのであります。 第2点目は、緊急プラン素案・ゼロ試案の実施によりまして、経常的経費で4億4,000万円、臨時的経費で9,000万円の支出が抑制された予算となっていることであります。 経常的な支出の圧縮額は、平成21年度当初予算では約10億円、平成22年度当初予算では約6億円でしたので、平成23年度当初予算の約4億円を加えますと、経常的な支出は平成20年度予算より20億円も抑制をされた予算となっているのであります。 第3点目は、施政方針と予算措置が整合をし、将来に投資するめり張りのついた予算案となっていることであります。 紹介したい事業は数多くありますが、時間の関係もありますので、特徴的なものの一部を紹介をいたしますと、子宮頸がん、ヒブ、小児用肺炎球菌のワクチン接種費用の助成措置が講じられていること、老人福祉センター松寿荘と養護老人ホーム永寿園、そして子育て支援センターを併設をした複合施設の新設に着手する予算となっていること、止々呂美と箕面森町地域に迅速な消防活動を行うために、豊能町との広域連携を推進する予算となっていること、子育て応援幼稚園保護者補助金の新設など、子育ての選択肢を拡大する予算となっていること、箕面駅前と桜井駅前の活性化を促進する予算となっていること、市内の図書館4館で土日も含めて住民票や印鑑登録証明書などの証明書を発行するサービスを開始することなどであります。 次に、4点目は、市役所に信頼感と実力を備えるために、ハード、ソフト両面の市役所改革を継続して実行されることであります。 市役所の原動力である人づくり、仕組みづくりをしっかりと行っていただいて、職員がやる気とやりがいを持って働き、かつ実力を発揮できる環境が整えられるよう期待するものであります。 第5点目は、北大阪急行線延伸の実現に向けた強固な取り組み姿勢が示されていることであります。 3月26日には、関係機関のトップクラスによる北急延伸・関連まちづくり等連携協議会を設立をされたところでありますので、平成23年度に工事着工のゴーサインを取得をし、そして平成30年には開通が実現をできますよう、関係機関との協議や取り組みに期待をするものであります。 以上が原案に対する賛成意見であります。 そして、修正案2件につきましては、原案に反対されているものであるということと、相変わらず官尊民卑思想を堅持をされ、変化と改革を拒む前例踏襲と、他力本願の修正予算でありますことから、賛成することはできない、いわゆる反対であるということを申し上げておきます。 少し余談になりますが、一昨日の3月26日に、箕面市で2校目、大阪府内の公立小・中学校で2校目となる施設一体型の小中一貫校、彩都の丘学園の竣工式が開催をされました。施設は、中央に中庭を配置して、明るい光に包まれて風を感じることのできる開放的な校舎となっており、校舎内にはランチルームやオープンスペースが設けられております。そして、小中一貫校彩都の丘学園では、義務教育9年間の形も、現在の小学校6年間、中学校3年間の6・3制から、前期4年間、中期3年間、後期2年間の4・3・2制へと変わっていくのであります。 2年前の平成21年度箕面市一般会計予算案の審議におきましては、小中一貫校彩都の丘学園の設計委託費用を削除する修正案が提出をされたのでありますが、修正案が否決をされたことによって、子どもたちが毎日笑顔で通学できる学校ができ上がったということを申し上げ、そして、ともに竣工を喜び合いたいということを重ねて申し上げまして、平成23年度箕面市一般会計予算の原案に対する賛成討論、その他修正案2件に対する反対討論といたします。 ○議長(上田春雄君) 13番 中西智子君 ◆13番(中西智子君) 市民派ネットの中西智子です。 第1号議案「平成23年度箕面市一般会計予算」の原案に反対し、森岡秀幸外2名により提案された市民派ネットの修正案に賛成の立場で討論いたします。 なるべく重複箇所は割愛し、簡潔に討論をさせていただきます。 まず、原案に対する反対意見を述べます。 この予算の根底に流れるのは、一言で言うと効率優先、コスト至上主義という政策理念です。それは、ともすれば弱者切り捨てにつながり、また彩都の施設一体型小中一貫校を学力のフラッグシップ校と掲げるなど、学力至上主義の競争社会を志向する、まさに新自由主義そのものであると言えます。いよいよ少子高齢化が進み、現役世代が減少する中で、景気の低迷も長期化の兆しがあります。市税収入は毎年減収傾向にあり、財源にも陰りがあります。今こそともに生き、支え合う行政社会をめざすべきであるにもかかわらず、残念ながら時代の流れに逆行する政策理念に裏打ちされた施策がちりばめられた予算になっています。 もっとも、効率化をすべて否定するわけではありません。無駄は徹底して省くべきです。私たち市民派ネットは、業務の棚卸しによる合理化の推進と、公開事業仕分けや審議会の委員報酬の見直しを訴えてきましたが、総務常任委員会での議論では、審議会委員の報酬は見直す必要なしとのことでした。指定管理者制度もコストありきで貫かれています。特別提案という名の設備投資と引きかえに、一部北大阪急行線の延伸絡みのものを除いて、指定期間を軒並み10年というロングスパンに改変されようとしています。 また、市のホームページを見れば、箕面の朝市も止々呂美のバーベキュー場も箕面の都市景観形成も農業も緑も、すべてビジネスという項目でくくられています。ビジネス、すなわちマネーなのでしょうか。そこには、まちづくりの理念などありません。市民の憩いとなっていた駅前のシンボルツリーは、市民の反対に耳をかさず、容赦なく撤去しようという発想も、本当の意味でまちなかの緑を大切にしよう、市民協働でまちづくりを考えていこうという理念がないからなのでしょう。財政の健全化に反対するものではありませんが、市民生活に深く影響を与える施策については、市民の暮らしがどのように変化するのか想像力を働かせなくてはなりません。 国民健康保険料の値上げについて、単年度赤字をわずか3年間で解消するという無謀な案が提案されています。3年間で解消するためには、大幅な料金値上げとなり、国保加入者にとっては一昨年からの相次ぐ値上げに続き、今後も毎年のように保険料が値上げされるということになります。 例えば、総所得208万円の2人世帯の場合、保険料は今年度30万2,050円であったものが、これでも所得の14%という額ですが、来年度には31万3,400円となり、所得の15%が保険料となります。このほかにも介護保険料等の支払いがあり、可処分所得は約170万円程度となってしまいます。これで2人が生活していかねばなりませんが、来年も再来年も保険料は値上がりするのです。これでは、保険料を納入しても医療費が捻出できなくなる人もあらわれるでしょう。何のための皆保険制度なのかという嘆きが聞こえてきます。弱い者いじめの余りにもむごい政策です。一方、高額所得者は賦課限度額が決まっているため、1,000万円以上の総所得2人世帯でも77万円の保険料となり、これは所得の7%です。 ちなみに、国保の赤字を国保加入者以外の市民が担うのは不公平であるという議論があります。しかし、例えば議員年金制度は間もなく廃止されますが、12年以上務めた議員は、現役であろうと引退していようと一生涯満額の年金を受給することができます。そして、その財源は、年金受給資格のある議員が納めた共済金と、12年に満たない議員が納めた共済金の一部と、市から納入された全額が充てられ、さらに市民の税金約13億円が使われると試算されています。議員の年金が生活上必要なものとして一般財源から繰り出されるのなら、国保の赤字補てんに一般財源を用いることがおかしいとは言えないでしょう。少なくとも、国保の赤字は制度設計上の問題であるため、市民の生活を守るための措置は必要であると考えます。 さて、市の考える効率優先とは、行政の無駄を省き、事務作業の効率化を図るということではないように思います。人件費をカットするというものです。国保や介護保険の窓口業務のアウトソーシングや保育所の民営化をはじめ、市民の福利の増強のために機能しなくてはならない市役所が、低賃金の雇用を余儀なくさせ、不安定雇用を拡大させる、こういったことが常態化することを強く懸念いたします。 私は、自然を慈しみ、環境を守り、人の営みについても豊かさの原点に立ち返る中で、ワークライフバランスを図り、時間のゆとりを得て、地域、家庭で充実した時間が持てるように政策誘導するべきではないかと考えます。そして、その意味で、ともに仕事をシェアし、同一価値労働同一賃金という考え方に転換すべきであると考えます。そして、これは男女協働参画社会を推進する上でも重要であります。 施設再編について、庁内プロジェクトを設置して検討された合築型複合施設についてですが、地域にとって何が必要なのかではなく、コスト面からの計画が先行しているものがあります。稲清掃工場跡地に建設が予定されている多世代交流センターは、地域の施設でありながら、地域住民とともに話し合って形づくられたものではありません。老人福祉センターと養護老人ホームと子育て支援センターを合築し、それに介護保険施設などを併設しようというもので、これが子育て支援を行う多世代交流センターと呼べるのでしょうか。さらに、社福法人に建設から指定管理までゆだねるという無謀なものです。コストメリットさえ出せればよしという理念なき施設は、本来は地域の拠点となるべきなのに、非常に残念です。 このような管理運営に係る市の方針は、効率優先が前面に押し出されており、地域のコミュニティーの醸成や将来に備えた市民力の育成、公のサービスを地域団体やNPOが担うことによる新たな公共を創出するという協働の理念がまるで見えません。 次に、北急延伸についてですが、時代は目まぐるしいスピードで移り変わっています。去年と今では社会情勢も変わっています。限られた財源の中でいかに予算を配分するのか、何を優先させるのかが問われています。東西に広がる箕面市域の中央に鉄道を延伸しても、市域全体の公共交通の充実にはならず、また、開発が開発を呼び、環境への影響も懸念されます。今となっては勇気ある撤退もやむを得ないのではないでしょうか。 また、大きな投資であるため、市民への十分な説明、メリット、デメリットの双方を説明する中で市民の合意形成を図るべきです。何が何でも北急延伸ありきで突き進もうとする硬直した発想はいかがなものでしょうか。財政が厳しく、ゼロ試案の強行で就学援助の縮小、廃止や国保料の毎年値上げ、低中所得者への生活を著しく圧迫させる一方で、次年度も1億円を北急延伸に積み上げるというのは賛成できません。 以上、原案はコスト至上主義に貫かれたものであり、市民生活への配慮に欠け、これからの社会動向を見据えた支え合い、協働のまちづくりに関する理念が脱落した予算となっていることから、反対といたします。 なお、修正案は、市民生活が疲弊している部分に元気と活力を与えようと、福祉部門に重点を置いた予算の組み替えであり、評価できるものです。生活保護受給に至るまでの中間的なセーフティーネットを張りめぐらせることが今日求められており、修正案では、件数は少ないですが、生活基盤を支える安価な住宅提供の予算が増額されています。格差を是正し、自立した市民をふやすことは、担税力を増し、民生部門の支出をふやさないことにつながるため、結果的に将来的な市の支出を抑制します。 人に優しいまちづくりのための予算修正案に賛成といたします。 ○議長(上田春雄君) 以上で通告による討論は終わりました。ほかに討論はありませんか。25番 西田隆一君 ◆25番(西田隆一君) 公明党の西田隆一でございます。 通告外ではありますが、議長の許可を得て討論に参加させていただきます。 第1号議案「平成23年度箕面市一般会計予算」修正2案に反対し、原案に賛成の立場で討論をいたします。 まず、神田隆生議員さん外3名の修正案について、修正案の内容について、一部指摘をさせていただきたいと思います。 まず、広域連携準備事業の削除についてでありますが、本事業は、大阪府版権限移譲に基づくものですが、これは住民に最も身近な場所でサービスを行っている基礎自治体へ、大阪府で行っているサービスを移譲し、さらなる住民サービスの向上を図ろうとするものであります。 今回の予算が削除されますと、本市1市でサービスの移譲を受けるのか、はたまた権限の移譲を受けないかということになります。前者の場合、本市1市で受ける場合ですと、当然スケールメリットが働かず、多額の経費を負担する必要が生じます。そのしわ寄せは、結局のところ市民サービスの低下を招かざるを得ません。また後者、これは権限移譲を受けない場合でありますけれども、その場合、住民に最も身近な場所でサービスを行っているのは基礎自治体で、より充実したサービスを行うことが不可能になります。それでいいのでありましょうか。 私は、今後も住民に最も身近な場所でサービスを行っている基礎自治体で、より充実したサービスを行うことを推し進めることは非常に大事なことであると思っております。 次に、特別会計国民健康保険事業費への臨時費繰り出しの修正でありますが、修正の意図としては、国民健康保険の単年度赤字分を市税で補てんし、国保料の値上げを行わないことだと思いますが、まず、市の国保は、一般の社会保険の保険者と同じ立場であることを再認識すべきであります。確かに国保加入者は、その保険制度の特徴から、他の社会保険の加入者に比べて収入が低い方が多いわけでありますが、その部分をカバーするために国において繰り出し基準の制度が設けられております。一般会計から税負担により一部を補てんしているわけであります。 このルールを無視した場合、国保以外の市民は、まず1点目に、みずからの社会保険料、2つ目に、国税から国保に補助される部分、3つ目に、繰り出し基準により市税から繰り出される部分、そして4つ目に、赤字補てんのために市税から投入される部分の4つを負担することになります。国保みずから努力もせずに、際限なくこの方法を続けることによって、国保以外の社会保険加入者は納得するでしょうか。私は、到底納得し得ないものと思います。 つけ加えて言いますと、例えば国民健康保険への一般会計から繰出金を臨時で1億3,000万円ふやしているのに、先ほど申しましたように、特別会計国民健康保険事業費予算は歳入が修正されていません。この繰り出しは、どこへ行ってしまうのでしょうか。修正案を出すなら、整合性のとれた修正案にしていただきたいと思います。 次に、ごみ収集事業の修正ですが、この予算の修正は、教育費で修正の上がっている学校給食の委託拡大と同じ意図だと思いますが、なぜ委託化を拡大することがいけないのでしょうか。理解に苦しみます。本市では、順次これらの委託化を進めてきましたが、おおむね評判は良好であります。また、これらのサービスにかかるコストも確実に減っておりますし、不況が長引き、本市の財政状況が好転する見込みのない中、限られた財源で市民サービスを維持し、向上させるためには、サービスの内容にすぐれた、コスト面でもすぐれた民間のノウハウを活用することは当然のことで、積極的に推進することで市民の納得が得られると思います。 次に、都市計画道路国文都市4号線道路改良事業の削除でありますが、本事業に関しましては、この道路は今後も防災面でも非常に重要な役割を担ってくるため、ぜひとも完成させなければなりません。この道路が未完成の場合、彩都の箕面市域へ通じる幹線道路は1本しかないので、市民のさらなる安全の確保を期するためにも必要不可欠な道路であり、住民の安全について何も考えていない冷酷な修正であると言わざるを得ません。 以上、その他の修正についても理解しがたい修正と言わざるを得ないものがありますが、これらの修正については、箕面市の将来のことを全く考慮していないものであり、かつ修正の内容に一貫性もなく、市民の安全・安心についても全く考慮されてない案であり、この修正案については反対するものであります。 次に、森岡秀幸議員さん外2名の修正案の内容について、一部指摘をさせていただきます。 まず、高齢者施設整備検討事業についてですが、本事業は、永寿園の建てかえに係る施設整備候補者を選定する委員会の委員への謝礼であります。今後、豊中市と一部事務組合の解散について協議が調った場合、解散後の永寿園についてはどのように考えておられるのでしょうか。本市としては、永寿園の受け皿をきっちりと整備していくことが、今、永寿園に住まわれている方に対する安心感も含め一番大事なことではないでしょうか。この削除は、無責任な修正と言わざるを得ません。 次に、特別会計国民健康保険事業費への経常経費の繰り出し修正でありますが、修正の意図としては、国民健康保険の窓口業務の委託化を中止し、正職員で対応せよとのことだと推察されますが、窓口業務の委託については、平成22年第4回定例会において債務負担行為予算が可決され、これに基づく既に複数年にわたる委託契約が結ばれております。当然予算を修正し、契約を解除した場合、多額の違約金を委託業者に支払う義務が生じます。このことを理解しておられるのでしょうか。債務負担行為を決議したということは、複数年契約を認めたということであり、後年度の負担の支払い義務も含めて議会で認めたということであります。これを否定することは、議会みずからの権威を失墜させることであり、全くばかげた行為であるとしか言いようがありません。 また、窓口の委託化については、民間のすぐれた接遇ノウハウを有効に活用し、少しでも市民サービスを向上し、なおかつ経費を低く抑える手段として、国においても進められている公共サービス改革法の理念を踏襲するものであります。私としましても、この委託化の流れを積極的に推し進め、さらなる市民サービスの向上に努めるべきであると思っております。 次に、特別会計の国民健康保険事業費への臨時費繰り出し修正でありますが、これは先ほど述べました神田隆生議員さん外3名の修正案について指摘させていただいた内容と重複しますので、割愛いたします。 次に、特別会計の介護保険事業費への経常費繰り出しの修正ですが、特別会計の国民健康保険事業費繰り出しと同じ理由で反対します。 最後に、都市計画道路国文4号線道路改修事業の削除ですが、この項目も、先ほど述べさせていただいた理由と重複しますので、省略いたします。 ともかく、以上、その他の修正についても理解しがたいと言わざるを得ないものばかりであります。これらの修正については反対するものであります。 次に、原案について賛成意見を述べたいと思います。 まず、予算の全体像でありますが、一般会計の予算規模は、前年度とほぼ横ばいの状態でありますが、人件費を削減する一方、市民生活に直結するいわゆる扶助費において、前年度比較で4兆円、全体で4.1%伸ばしているなど、めり張りのきいた措置ができていると考えております。経常収支比率についても、先ほどから賛成討論で幾多の方が述べられているとおりであります。しかし、残念ながら赤字債である臨時財政対策債を含めた場合の数値は105.1%となります。しかしながら、平成25年度の経常収支比率完全均衡化、いわゆる黒字経営をめざす方針も的確に示されており、期待するところであります。 そして、評価できる特徴的な事業として、これも数々上がっておりますので一々述べませんが、全体といたしましては、厳しい財政状況の中でも箕面市の将来に対する効果的な投資がなされていると評価し、賛成討論といたします。 ○議長(上田春雄君) ほかに討論はありませんか。12番 北川照子君 ◆12番(北川照子君) 通告外ですが、第1号議案「平成23年度箕面市一般会計予算」について討論させていただきます。 平成23年度の当初予算を見ると、大きな予算を伴う事業は少ないですが、全体的に新たな地域自治にチャレンジする地域交付金制度や、図書館の全体像の構築と業務見直しを投げかけた図書館8館構想や、施設再編に伴う公共施設の実施計画、また鉄道延伸を中心にしたまちづくりや交通構想の策定など、ソフト作成の事業が随所に見られます。今後のまちづくりやハード建設に向けて、その中身となる計画や構想などを練り上げて準備していく大切な年だと思っています。 今年度は、地域福祉計画の策定や地域防災計画の見直しも行われます。東北関東大震災の教訓も生かし、今後のプロジェクトに計画目的、構想、思いをしっかり連動させられるよう、整合性、実働性、独自性のある、魂の入った人に優しい計画づくり、申請書や施設の実施設計書づくりに取り組んでいただきたいと思っています。 今回、大震災で未曽有の被害が起きています。国は、東北関東大震災の復興や支援に多額の国費を使うことになります。国から補助金をいただいて行う事業については、運用の中で少しでもお金を削り、必要最小限の費用に抑える努力を行ってもいいのではないかと考えます。また、補助金事業に関しては、短期でもいいですから、できるだけ避難してきた方々の雇用につなげていくことも配慮してもらえたらと思います。 予算の詳しい中身については、多世代交流センターについては、民設民営とはいえ、対象を公益性のある社会福祉法人としていること、またデマンドバスも、1年間実験的に行った後、見直しが行われること、新名神については、会議の中でも環境配慮を言えるなどのことから、今後もう少し様子を見たいと思っています。 ただ、予算をはじめ、事業の執行について気になることが三、四点あります。 1つ目は、行政から独立した教育委員会所管の重要事項について、市長部局が先行し過ぎたり、教育委員会開催の中での議論や行政部局との意見交換の時間が十分持たれずに決定、公表され、委員には事後報告をされることが見受けられることです。 2つ目は、協議会や審議会にかけられるタイミングが遅く、じっくり議論される時間をとられなかったり、焦って決めてしまったり、事後報告で終わったりすることが見受けられることです。 3つ目は、市の新たな取り組みに関する情報が、議会の結論が出ていない段階で、あたかも決定されたかのように報道されてしまうことが見受けられることです。 4つ目は、市の上層部やプロジェクトチームでつくった経費削減案が、担当課によって内容を詰めたり詳細に把握される時間が十分持たれないまま、新聞、ホームページ、協議会などで市民に伝えられていることも気になっています。 提案の詳しい内容の説明を市民に求められ、担当課が困惑するという状況も、緊急プラン発表以来ずっと続いています。新しいことをスピード感を持って行うことも大事ですが、余りにも進め方が早過ぎます。中身がついていっていません。現場の担当職員さんとの討論をしっかり持ったり、教育委員会や協議会など市の諸機関との丁寧な、市民に、市民生活を思いはせることができるぐらいの丁寧な議論、連携をした上で決定、公表、そして予算執行をお願いし、原案に賛成といたします。 ○議長(上田春雄君) ほかに討論はありませんか。   (“なし”の声あり) ○議長(上田春雄君) ないようでございますので、これにて討論を終了いたします。 よってこれより第1号議案「平成23年度箕面市一般会計予算」を採決いたします。 なお、採決の順序につきましては、会議規則第86条の規定に基づいて、神田隆生君外3名からの提出の修正案、森岡秀幸君外2名からの提出の修正案、原案の順に行いたいと存じます。 まず、神田隆生君外3名から提出の修正案についてお諮りいたします。本修正案に賛成の諸君の起立を求めます。   (賛成者起立) ○議長(上田春雄君) 起立者少数であります。 よって本修正案は否決されました。 次に、森岡秀幸君外2名から提出の修正案についてお諮りいたします。本修正案に賛成の諸君の起立を求めます。   (賛成者起立) ○議長(上田春雄君) 起立者少数であります。 よって本修正案は否決されました。 次に、原案についてお諮りいたします。本案に対する委員長の報告は、いずれも可決であります。本案を委員長報告どおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。   (賛成者起立) ○議長(上田春雄君) 起立者多数であります。 よって本案は原案どおり可決されました。 この際、暫時休憩いたします。     (午後3時37分 休憩)~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~     (午後4時 再開) ○議長(上田春雄君) これより休憩前に引き続き会議を開きます。 この際、お諮りいたします。本日の会議時間は議事の都合によりあらかじめこれを延長いたしたいと存じます。これにご異議ありませんか。   (“異議なし”の声あり) ○議長(上田春雄君) ご異議なしと認めます。 よって本日の会議時間を延長することに決定いたしました。 次に、日程第46、第2号議案、日程第50、第6号議案、日程第51、第7号議案、日程第52、第8号議案、日程第53、第9号議案、日程第54、第10号議案及び日程第55、第11号議案、以上7件について、これより一括して討論に入ります。討論はありませんか。   (“なし”の声あり) ○議長(上田春雄君) ないようでございますので、これにて討論を終了いたします。 よってこれより第2号議案「平成23年度箕面市特別会計財産区事業費予算」、第6号議案「平成23年度箕面市特別会計後期高齢者医療事業費予算」、第7号議案「平成23年度箕面市病院事業会計予算」、第8号議案「平成23年度箕面市特別会計牧落住宅団地事業費予算」、第9号議案「平成23年度箕面市特別会計公共用地先行取得事業費予算」、第10号議案「平成23年度箕面市水道事業会計予算」及び第11号議案「平成23年度箕面市公共下水道事業会計予算」、以上7件を一括採決いたします。 以上7件に対する委員長の報告はいずれも可決であります。以上7件をそれぞれ委員長報告どおり決することに異議はありませんか。   (“異議なし”の声あり) ○議長(上田春雄君) 異議なしと認めます。 よって以上7件はそれぞれ委員長報告どおり可決されました。 次に、日程第47、第3号議案について、これより討論に入ります。 討論の通告がありますので、順次発言を許します。6番 神田隆生君 ◆6番(神田隆生君) 日本共産党の神田隆生です。 私は、第3号議案「平成23年度箕面市特別会計競艇事業費予算」に対する反対討論を行います。 日本共産党議員団は、次々と事業拡大される競艇事業について、一貫して反対してまいりました。競艇事業はやはりばくちであり、だからこそ、その収益を公共目的のために利用することを条件として、法に基づいて公にのみ認められた公営型ギャンブルなのであります。事業運営に当たっては、公営ギャンブルとしての自制が必要だと考えます。ナイターレースの拡大、成人学生や女性層、外国人への客層の拡大、新たな専用場外発売所の設置などが計画されています。こうした事業拡大には賛成できません。日本船舶振興会への第19条交付金制度こそ、さらに手をつけ、自治体への繰り入れを増額すべきです。 以上、反対討論といたします。 ○議長(上田春雄君) 17番 二石博昭君 ◆17番(二石博昭君) 民主党の二石博昭です。 第3号議案「平成23年度箕面市特別会計競艇事業費予算」につきまして、賛成討論を行います。 平成23年度の事業計画では、住之江競艇場での78日間の開催と、尼崎市ほか13団体からの実質90日間の場外発売事務の受託事業を行うこととなっています。そのことによる収益予測は、電話投票も含めた住之江競艇場での78日間の開催による収益金が約1億5,000万円、受託事業収益金が約4,000万円、ボートピア梅田の収益金が約4億2,000万円となっており、収益金総額は約6億1,000万円となっています。しかし、本年3月11日に発生をした東北地方太平洋沖地震の影響や日本経済の低迷と厳しい雇用情勢、そして平成22年度の事業実績結果などを勘案いたしますと、6億円の収益金を確保することは極めて厳しいものであると推測いたしているところであります。 平成23年度の倉田市長の施政及び予算編成方針では、競艇事業の収益金を消防車2台と救急車1台の更新、学校のエレベーター設置、彩都の保育所整備、中央生涯学習センターや環境クリーンセンターの施設改修、病院事業会計への支援など、市民生活に直結した事業を支え、加えて、子ども施策の財源となる未来子ども基金や北大阪急行線延伸に係る交通施設整備基金への積み立てに活用するとされているのでありますので、極めて厳しい状況ではありますが、どうか期待にこたえていただきますようお願いを申し上げておきます。 そして、競艇事業部におかれましては、本年3月に競艇事業経営の安定化に向けた基本方針を策定をされ、住之江競艇場への来場促進策や住之江競艇場の活性化、ボートピアなど住之江競艇場以外での売り上げ向上策、そして、さらなる経費の削減と収益の最大化に向けて取り組まれることとなっています。この計画を実行していくためには、選手会などをはじめとする各種団体との協議や交渉が必要となるものばかりですが、成果を出すためには、お互いが努力をすることと同時に、切磋琢磨していくこと、そして信頼関係をつくり上げていくこと、競艇事業の発展に資するという大道に立つことが必要であると思います。 どうかこれからも、これまで培ってきた人間関係を大切にしていただきながら、改革にさらに取り組んでいただきますよう、そして競艇ファンに夢と希望と感動を与えることを第一義に考えた競艇事業を引き続き主催、運営をしていただきますようお願いを申し上げまして、賛成討論といたします。 ○議長(上田春雄君) 13番 中西智子君 ◆13番(中西智子君) 市民派ネットの中西智子です。 第3号議案「平成23年度箕面市特別会計競艇事業費予算」に反対の立場で討論いたします。 以下、簡潔に反対理由を述べます。 年々売り上げが減少し、平成2年のピーク時には1,200億円以上あったものが、平成21年度決算においては316億円強となっています。この傾向は箕面市だけの現象ではなく、昨今では一般会計に繰り出しできない施行者が増加し、既に桐生市、光市、広島県西部競艇施行組合が事業から撤退しています。さらに追い打ちをかけるような景気の低迷等で、1客当たりの購入単価も減少しています。ただいまの社会情勢では、射幸心をあおって収益を上げるというのはいかがなものでしょうか。 私は、今後、競艇事業をどのように評価し、展望していくかということについて、全市的に議論しなくてはならないと考えています。一般会計の繰り出しが、ピーク時の平成2年、70億円から年々減少し、2011年度(平成23年度)予算では6億円の見込みとなっています。しかし、それでも市にとっては貴重な財源になっていることは否めません。競艇に反対するなら、かわりの財源確保をどうするのかという議論が、これまでも繰り返し行われてきました。しかし、それでは市の財源になるならどんな事業でもよいのかということにもなります。私は、公営事業として合理性のある内容となっているか、改めて議論しなくてはならないのではないかと考えます。 さて、疑問に思うことの一つに、競艇場の賃貸借のあり方が挙げられます。本来、家賃は固定費であるはずです。それが、なぜか変動費扱いで、売り上げ連動経費という形で、本場と電話投票による売り上げの4.5%、消費税込みで4.75%を住之江興業株式会社へ支払うということになっています。そして、当初予算では、競艇場借り上げ経費として約8億7,000万円が計上されています。しかし、住之江興業株式会社は、同じく都市競艇組合とも賃貸借を交わしており、さらに同社は、競艇場施設の個人売店事業者などからも賃貸料ほかを徴収しています。賃料が幾ら、管理運営費が幾らという合理性のある施設の管理運営にはなっておらず、これでは透明性の高い事業とは言えません。 また、この賃貸借契約は、法的な根拠に基づくものではなく、住之江興業株式会社と箕面市との間で交わされた任意の契約に基づくもので、毎年契約更新が行われています。つまり、箕面市にその気があれば、見直しを提案することができるのではないでしょうか。 また、この賃貸借契約において、住之江興業は売店や駐車場などから使用料等を徴収することができるとうたわれています。市が借り上げている競艇施設の範囲内に売店施設も含まれているのに、その管理運営、使用料の徴収など、すべて住之江興業にお任せ状態で、その内容について箕面市が精査することはできません。市は全く知りませんということになっているのです。仮に、個人売店事業者が住之江興業株式会社からの膨大な徴収に困っていたとしても、市は知らぬ存ぜぬという構造になっているのです。地方公共団体が実施する事業であるにもかかわらず、このような運営のあり方に私は大きな疑問を抱かざるを得ません。 最後になりましたが、競艇事業部の皆さんが売り上げ向上に向けた努力を日夜重ねておられることには敬意を表したいと思います。しかし、今日の社会情勢や年々下降状態にある競艇離れ現象を分析し、公営事業としての競艇事業の今後の展望をどのように見据えるかは、政策的判断によるものです。その意味で、理事者や私たち議会の責任は重大です。一方で、公営収益事業の透明性のある健全な体質のために、合理的な運営、有効活用という面からも、現状のあり方を改善すべきであり、住之江興業株式会社と交わしている賃貸借契約の見直しが必要ではないかと考えます。残念ながら、このたびの総務常任委員会での議論では、市はこの件についての必要性を否定しておられました。 よって、私は本議案には反対であることを表明いたしまして、議員の皆さまと今後この課題の議論が深まりますことを訴えまして、反対討論といたします。 ○議長(上田春雄君) 以上で通告による討論は終わりました。ほかに討論はありませんか。   (“なし”の声あり) ○議長(上田春雄君) ないようでございますので、これにて討論を終了いたします。 よってこれより第3号議案「平成23年度箕面市特別会計競艇事業費予算」を採決いたします。 本案に対する委員長の報告は可決であります。本案を委員長報告どおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。   (賛成者起立) ○議長(上田春雄君) 起立者多数であります。 よって本案は委員長報告どおり可決されました。 次に、日程第48、第4号議案につきまして、審議を行いたいと存じます。 なお、第4号議案につきましては、事前に配付いたしてありますとおり、箕面市議会会議規則第16条の規定に基づいて、去る3月22日付をもって神田隆生君外3名から修正案が議長に提出されております。したがいまして、会議規則第39条の規定により、修正案について提出者から説明を求めます。6番 神田隆生君 ◆6番(神田隆生君) 日本共産党の神田隆生です。 提案者を代表して、第4号議案「平成23年度箕面市特別会計国民健康保険事業費予算」に対する修正案についてのご説明をさせていただきます。 正規の専門職員を減らし、民営化することは、市民サービスの低下につながります。また、低い賃金により官製ワーキングプアを広げることとなります。4月からの国保、年金、介護、後期高齢の窓口業務の民営化を中止するため、窓口業務等委託料を1,780万3,000円減額し、予備費を1,780万3,000円増額するものです。 以上、大変簡略ではありますが、修正案のご説明とさせていただきます。よろしくご可決いただきますようお願いいたします。 ○議長(上田春雄君) これよりただいま説明がありました修正案について質疑に入ります。質疑はありませんか。2番 中井博幸君 ◆2番(中井博幸君) 自民党市民クラブの中井博幸でございます。 通告外ではございますが、議長のお許しをいただきまして、神田隆生議員外3名提出の第4号議案「平成23年度箕面市特別会計国民健康保険事業費予算」修正案に対し、質疑を行わせていただきます。 修正案では、窓口業務等委託1,780万3,000円が減額され、同額が予備費に増額されておりますが、この趣旨をお伺いしたいと思います。 以前より、国民健康保険の窓口は混雑する状況にあり、あわせて担当職員の時間外業務による過労などの問題が指摘されており、12月議会でこれらの事案解決のため、窓口業務等委託事業に係る債務負担行為補正が議決され、既に契約行為が行われているものと認識しています。つきましては、以下の3点について質疑を行いたいと思いますので、答弁をお願いいたします。 まず初めに、今回の修正案では、窓口業務等委託の歳出予算の減額のみの修正がなされて、平成22年度予算の債務負担行為の修正が行われていませんが、どのように対処されるつもりでしょうか。 2点目として、既に契約された案件の解除に係る補償金などは、どのように予算措置をされるのでしょうか。 3点目として、窓口業務等委託を取りやめたときに、この窓口業務に係る職員の補充等に係る予算はどのように措置をされるのでしょうか。 以上3点の明確な答弁をよろしくお願いを申し上げます。 ○議長(上田春雄君) ただいまの質疑に対する答弁を求めます。7番 羽藤 隆君 ◆7番(羽藤隆君) ただいまの中井議員のご質問に対してお答えいたします。ただ、事前に通告がなかったので、答弁が不十分になるかもしれませんが、その点はご了承願いたいと思います。 まず、1点目の今回の減額したという理由とそのお金の流れですが、今回の減額した窓口業務等委託費そのものをなくして、保険料を値上げを、または値下げをするようなお金に使っていただきたいということで考えてます。そのことについて、今回予備費に入れたわけですが、今回の減額したのを予備費に入れましたわけですけれども、まだ平成23年度の保険料が幾ら上がるかという最後は出ておりませんので、今回は一たん予備費に入れまして、それを今度国保会計の議論するときに、これを決まればその予備費から値上げもしくは値下げの財源の一つとして使いたいというぐあいに考えております。 2つ目の契約に対する補償金ということですが、確かにこれは昨年12月の補正予算にも出ました。今回この分は、実は2月、3月の、これは12月補正ですので、上がっておりまして、今回の上がってるのは24年度からの、それも10カ月分ですね、10カ月分の委託料として計上されております。 ですので、23年度そのものを4月からやめるべきだというぐあいに考えておるわけですけれども、ただ、これによって契約したペナルティーいうのはどのぐらいの生じるかということには、ちょっと十分理解しておりませんが、問題はそのことじゃなくて、やっぱり窓口業務のアウトソーシング化を進めることが、結局は市民サービスの低下と官製ワーキングプアを広げて、やっぱり市民サービスの低下につながるものということにつながりますんで、だから、そのことについての、まずこの予算、そのための予算を削除するというぐあいな内容になってます。 3つ目の窓口業務のなくなれば、その分がどうなるかと、その人の補充はどうなってるかということですけれども、そもそも今回の国保、介護の業務は非常に業務量が多くて、ご指摘のとおり残業が多いという部署です。だから、むしろそういった状況の中で強化をすべきであるのに、今回の窓口業務のアウトソーシング化は、全体の人数を変えず、そのうちの10名を派遣社員でやるということになって、全体の数はむしろ変わっていません。 変わるどころか、派遣者の場合は限られた時間が設定されていますので、原則として契約上で、それを今まで正職員であれば、それを時間外でもやってたとか、多忙であれば、また波があるわけですから、業務上で、仕事をしてたわけですが、それがむしろできなくなって、ひいては今おられる正職員の方の負担増につながりかねないということであります。 だから、これは補充どころか、現状は全然変わってないわけですから、むしろ内容的に、総量的に見れば減ってるのであって、今指摘された非常に忙しい業務そのものを軽減するどころか、むしろふえるのじゃないかということを考えてます。 以上です。 ○議長(上田春雄君) 2番 中井博幸君 ◆2番(中井博幸君) 再質問をさせていただきたいと思います。 先ほどの答弁では、さきの窓口業務委託の歳出の減額のみの修正ということに関しまして、保険料の値上げ等で修正を行うというふうに私にはとれましたが、これはこの部分を債務負担行為の修正等を見ないために、保険料を余計上げようということでしょうか。まず、それを第1点目としてお伺いしたいと思います。 2点目として、既に契約された案件についてですが、これは来年度から既に、23年度から実施をされると私は聞いておりますけれども、この1年間、24年度と先ほど申し上げておったように思いますが、そこのところの矛盾点についてお伺いをしたいと思います。これは、既に23年度の予算で上がっておるということは、23年度からこういうことは行われてると僕は認識をいたしております。それを聞きたいと思います。 3点目といたしまして、窓口業務、この委託をやめたときに、より窓口業務が忙しくなるということは、私もそのように思います。ですから、その予算をどのようにこの予算に措置をしたのかということを聞きたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。 ○議長(上田春雄君) ただいまの再質問に対する答弁を求めます。7番 羽藤 隆君 ◆7番(羽藤隆君) 再質問に対してお答えいたします。 ちょっと十分的確なお答えになるかわかりませんけども、今回の値上げは、平成23年度に新たに値上げをされようと国保運営協議会の中で答申され、市もその方向で考えられてると。それで、その予算は実はまだ上がってないわけなんですね。一応市の方向では9月に上げられる予定、補正で上げるというぐあいになってますと。ただ、3年間で大体一定の額を上げるという方向は決まってると。それが決まるのは、9月補正を今のところ考えられて、もしくは6月に上がるかもわからないと。だから、予備費に入れた形にして、もしそういう値上げがあるならば、それを、その値上げ分を充当した形、それと一般会計からの繰り出しを含めた形で、それに充てたいというぐあいに考えております。 2つは、委託との件ですけども、委託はそうです、平成23年の4月、ことしから予定されて、4月から来年の1月までの10カ月間を計上されてます。まだ執行はこれからです、ですから。だから、私はこのことによって契約がどうこうということじゃなくて、先ほども言いましたように、全体の総数は変わらず、委託だけをして、依然変わらず、委託化を広げるということは、結局は市民サービスの低下と、それと官製ワーキングプアを広げるものであるので、そもそもこういったやり方そのものが反対だという立場で、この予算を減らしているわけです。 それと、それに対する、もう一つ、3つ目の措置は何かしてるかということですけども、そこまではしておりません。 以上です。 ○議長(上田春雄君) 補足する答弁はございませんか。   (“なし”の声あり) ○議長(上田春雄君) それでは、ほかに質疑はございませんか。   (“なし”の声あり) ○議長(上田春雄君) ないようでございますので、これにて質疑を終了いたします。 これより、原案、神田隆生君外3名からの提出の修正案、以上2件について一括して討論に入ります。 討論の通告がありますので、順次発言を許します。8番 中嶋三四郎君 ◆8番(中嶋三四郎君) 民主党の中嶋三四郎です。 議長のお許しをいただきましたので、第4号議案「平成23年度箕面市特別会計国民健康保険事業費予算」について、原案に賛成し、修正案に反対する立場で討論をさせていただきます。 修正案にもあるように、本議案の賛否を分ける点として、国保年金課、介護・福祉医療課の窓口業務アウトソーシングへの是非があります。国保年金課、介護・福祉医療課の窓口業務をアウトソーシングする理由は、窓口業務と内部事務を切り分けることにより、事務の効率化を進めることで、窓口に来られる市民の皆さんにとって、わかりやすく、きめの細かな対応を行えること、民間の接客スキルを活用し、接遇の質をさらに向上させること、さらには時間外労働の削減など、職員の労働環境の改善も含めた対応が可能となることです。 一方で、そうしたアウトソーシングに対しては、不安定雇用を進める、サービスの質を低下させる、時間外労働の削減にはならない、スキルアップ、個人情報取り扱いの懸念、相談窓口は市の職員がすべきことなど、さまざまな意見が出されていました。もちろん懸念する部分は大いに議論すべきですが、その判断を行う上では現実をしっかりと認識しなければいけません。 まず、現在の厳しい財政状況にあっては、正規の職員を必要なら必要なだけ補充するような状況にはありません。したがって、限られた人数で仕事をきっちりこなしていくためには、業務をどう効率化するかを考えるのは必然です。また、相談を含む窓口を抱える職場で一番大変なのは、窓口の対応に追われることで事務処理の作業がどうしてもずれ込み、時間外労働がふえてしまうことです。したがって、相談対応と事務処理を分担することが一番の効率化となる。これは、窓口を持つ職場を経験したことのある人であれば、だれもが感じることであり、最も現実的な対応です。 また、深刻な相談や制度が複雑な点への対応としては、まず、複雑な制度への理解、対応は、正職であっても、異動によって配属が変われば、同じように一から理解が必要となることから、逆に異動のない方に継続的に勤めてもらうほうが経験も専門性も高まることになります。また、深刻な相談については引き続き職員の方が対応することになっていますが、現在、相談が必要なケースは全体の約1割程度であり、事務の効率化を図ることで、そうした相談にはより丁寧に対応することができるはずです。 懸念を並べるだけでは課題は解決しませんし、結果として市民の皆さんにとっての不利益を生んでしまいます。そうならないためにも、しっかりと現実を認識した上で、課題に対してどう改善するのが現実的、効果的なのかを十分考慮していただくことをお願いを申し上げて、原案に賛成し、修正案に反対する討論とさせていただきます。 ○議長(上田春雄君) 7番 羽藤 隆君 ◆7番(羽藤隆君) 日本共産党の羽藤 隆です。 私は、第4号議案「平成23年度箕面市特別会計国民健康保険事業費予算」の原案に反対し、神田隆生外3名の提出する修正案に賛成する立場から討論を行います。 本特別会計国民健康保険事業費には、一般事務経費、窓口業務など、委託費として、平成23年4月から平成24年1月までの10カ月分として1,780万3,000円が計上されています。これは、現在の国民年金課と介護・福祉医療課を総合窓口として創設し、アウトソーシング化するための予算です。この窓口業務のアウトソーシング化は、昨年12月の第4回定例議会の補正予算で出され、我が党は反対いたしましたが、賛成多数で可決され、本年2月から業務引き継ぎのため実施されています。そして、平成23年4月より完全派遣化されるものです。さらに、来年2月以降は、次のステップとして、派遣から委託化へ持っていこうとしています。 今回、総合窓口として創設し、受付カウンターに派遣社員を常駐させますが、業務の役割と分担を一定分けただけで、これがとても総合窓口とは言えないのではないでしょうか。本来の総合窓口と言うならば、目的によって本庁なのかライフプラザなのかと迷うことなく、ライフプラザにある高齢者や介護業務の機能も一緒に備えた業務をすることが市民にとって一番わかりやすいし、手間が省けるのではないでしょうか。今なお、どちらに行けばいいのか迷っている市民も多くいます。 労働者の生活を守るという点でも、今回のこの窓口委託化は、目的の一つである人件費の削減があります。今回の業務の公募により、市が提案した予算の1人当たりの費用が36万から35万円へと下げられています。価格が下がることで派遣社員の賃金も下げられかねません。派遣社員の賃金は、その契約額の約60%と言われ、手取りにすると17万から18万ぐらいにしかなりません。ただでさえ低賃金である派遣労働者の賃金が、さらに下げられることは必至であります。ますます正社員との格差が広がり、行政の中でのワーキングプアとなります。 また、来年2月から想定されている委託化にすれば、個々の労働者に対し、業務の指揮命令はすることはできません。そのような業務形態で円滑な業務運営が可能なのでしょうか。総合窓口化と言いながら、結局は業務の分断になり、非効率な業務運営を生み出すのではないでしょうか。 前議会の反対討論でも述べましたが、非正規職員をふやし、正職員を減らして派遣社員などに置きかえたアウトソースは、自治体の責任をあいまいにするだけでなく、人件費を大幅に切り下げない限り経費節減にもならず、また、労働者の身分をさらに不安定にし、格差を広げるもので、全く合理性のないものです。ひいては、市民サービスの低下につながります。そして、公務の安定性と継続性に反するものです。 よって、この削減した予算を、高過ぎる国民健康保険料をこれ以上上げない、引き下げる、その財源に使うべきであります。 以上、討論といたします。 ○議長(上田春雄君) 4番 尾上輝美君 ◆4番(尾上輝美君) 市民派ネットの尾上輝美です。 第4号議案「平成23年度箕面市特別会計国民健康保険事業費予算」の原案に反対し、神田隆生議員外3名の修正案に賛成の立場で討論させていただきます。 この予算には、窓口業務委託約1,800万円が含まれています。これは、窓口業務を派遣会社に委託し、現在の国保年金課の正職員などを派遣社員に置きかえるものです。その内容は、現在の職員、正職員と任期付職員、臨時職員の合計20名を15名に減らし、そのかわりにアウトソーシングで派遣社員5名に置きかえ、同数にするものです。 国民健康保険の窓口には、市民からのさまざまな問い合わせや相談業務があります。そして、その内容を判断して、適切な情報を提供し、サービスする豊富な業務知識が求められます。また、個人情報の保護及び守秘義務の徹底が求められる部署でもあります。派遣社員は、長くても3年と短期契約であるので、業務知識を深めることは難しく、市民に豊富な情報を提供することができません。一方、職員にとって窓口業務は、まさに市民の生活状況を知る大切な情報源です。業務知識は、実際の窓口対応や市民相談によって磨かれ、豊富になっていきます。 定期的な業務は派遣社員がし、複雑な相談業務は職員がすると説明がありましたが、定型的な業務か複雑な相談かは窓口対応で話を聞かなければわからず、相談する市民にとっては、窓口で1回、また職員と何回も同じ話をしなくてはならないことになります。現場の対応力は、市民対応を数多くすることによって鍛えられますが、窓口業務のアウトソーシングによって、その機会が失われます。 また、自治体などからの委託業務に関わる民間労働者の実態報告書などを見ますと、競争入札を経るたびに賃金が低下していく実情などが報告され、安易なアウトソーシング化は官製ワーキングプアをつくり出す問題点が指摘されています。また、このたびの震災で明らかになったように、不測の事態が起こったときは、職員でないと、何をおいても駆けつけ、市民にサービスするという点で、国保の市民サービスを派遣ではできにくいという問題も考えなくてはなりません。効率至上主義に走ってきた社会の不測の事態に対応できない弱点が、今さまざまな点で明らかになっています。 以上のことにより、市民の生活に関係する国民健康保険の窓口は、市民の生活実態を知る上でも職員がするべきと考え、この窓口業務委託の含まれる第4号議案「平成23年度箕面市特別会計国民健康保険事業費予算」の原案に反対し、修正案の趣旨に賛成といたします。 ○議長(上田春雄君) 12番 北川照子君 ◆12番(北川照子君) 第4号議案「平成23年度箕面市特別会計国民健康保険事業費予算」について討論いたします。 12月議会でも述べましたが、国保年金課の窓口は相談窓口業務です。窓口の委託だけといっても、所得額、家族構成、病歴、滞納状況など、個人情報があふれているところです。また、制度もややこしい上、変更も多い部署です。その中で、ご家庭の状況を把握しながら相談やお尋ねに答えていかなければならず、これこそ市の職員がしっかりと担わなければならない業務だと思います。個人情報、特に家庭のしんどい状況や扶助費に立ち入る窓口業務は、市の職員がすべき業務です。 また、このような人材派遣という不安定な雇い方を認め、市で進めていくこと自体にも疑問を感じます。効率化や経費削減も大事ですが、市の職員がすべき業務は何なのか、人の働き方と生活をどう安定させていくかを考えたとき、国保窓口業務のアウトソーシングはすべきではないと思いますし、不安定雇用を促進する予算を認めるべきではないと考えます。 なお、市は、23年度から医療費の上昇に連動して保険料を上げる国基準の賦課方式に暫定的に戻していきたいと考えておられます。そのやり方を守っている豊中市や池田市に比べたら、箕面市はまだまだ保険料は安く、せめて単年度赤字をなくすためにも、ことしも値上げを行わざるを得ないと市は説明されています。 しかし、今でも、例えば総収入208万円の4人家族だと、箕面市の場合、保険料が収入の18%を占め、208万円のうち年間37万円の保険料支払いになります。月額に直せば、毎月17万円ほどの収入のうち約3万円が保険料だけでなくなることになります。残りは約14万円、ここから家賃などを引いた7万円ほどで4人が暮らすのは至難のわざです。生活保護家庭よりも収入が少なくなります。 医療給付費と連動することは、保険ですから仕方がないことかもしれませんが、安心のための保険料支払いが日々の生活を脅かすようでは本末転倒です。毎年毎年の値上げは余りにも酷だと思います。可処分所得が生活保護家庭より少なくなる所得層には、値上げを自粛し、国や市の軽減策をとられることを要望します。 以上、生活を脅かす保険料の値上げと、国保年金課の窓口業務のアウトソーシングや雇用のあり方に疑問を感じるため、原案に反対し、神田隆生議員外3名提出の修正案に賛成いたします。 ○議長(上田春雄君) 10番 神代繁近君 ◆10番(神代繁近君) 議長の許可をいただきましたので、ただいま上程されました第4号議案「平成23年度箕面市特別会計国民健康保険事業費予算」について、原案に賛成、修正案に反対し、簡潔に討論を行います。 修正案では、国保年金課の窓口業務の委託を否定するものですが、既に本年2月より、本館北側の国保年金課、介護・福祉医療課の窓口業務について、人材派遣を活用したアウトソースを開始し、スムーズな業務が行われています。加えて、今後も民間の接客スキルを生かし、接遇の質をさらに上げて、市民サービスの向上を図っていくことができます。内部的にも、職員が内部事務に集中することにより、事務の効率化につながること、今後ベテラン職員が大量かつ急激に退職し、職員数が一層減少し、職員一人一人の負担が大きくなる中、柔軟にかつ安定的に人材を確保し、市民サービスを落とさない点等が考えられ、評価するものです。 2カ月間の実施で課題も見えてきたことと思いますが、速やかに対応され、市民のための窓口として運営していただくことをお願いし、討論といたします。 ○議長(上田春雄君) 以上で通告による討論は終わりました。ほかに討論はありませんか。   (“なし”の声あり) ○議長(上田春雄君) ないようでございますので、これにて討論を終了いたします。 よってこれより第4号議案「平成23年度箕面市特別会計国民健康保険事業費予算」を採決いたします。 なお、採決の順序につきましては、会議規則第86条の規定に基づいて、神田隆生君外3名からの提出の修正案、原案の順に行いたいと存じます。 まず、神田隆生君外3名から提出の修正案についてお諮りいたします。本修正案に賛成の諸君の起立を求めます。   (賛成者起立) ○議長(上田春雄君) 起立者少数であります。 よって本修正案は否決されました。 次に、原案についてお諮りいたします。本案に対する委員長の報告は否決でありますので、原案について採決いたします。本案を原案どおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。   (賛成者起立) ○議長(上田春雄君) 起立者多数であります。 よって本案は原案どおり可決されました。 次に、日程第49、第5号議案につきまして、審議を行いたいと存じます。 なお、第5号議案につきましては、事前に配付いたしてありますとおり、箕面市議会会議規則第16条の規定に基づいて、去る3月22日付をもって神田隆生君外3名から修正案が議長に提出されております。したがいまして、会議規則第39条の規定により、修正案について提出者から説明を求めます。6番 神田隆生君 ◆6番(神田隆生君) 日本共産党の神田隆生です。 提案者を代表して、第5号議案「平成23年度箕面市特別会計介護保険事業費予算」に対する修正案についてのご説明をさせていただきます。 正規の専門職員を減らし、民営化することは、市民サービスの低下につながります。また、低い賃金により、官製ワーキングプアを広げることになります。4月からの国保、年金、介護、後期高齢の窓口業務の民営化を中止するために、窓口業務等委託料を1,726万6,000円減額し、予備費を1,726万6,000円増額するものです。 以上、大変簡略ではありますが、修正案のご説明とさせていただきます。よろしくご可決いただきますようお願いいたします。 以上です。 ○議長(上田春雄君) これよりただいま説明がありました修正案について質疑に入ります。質疑はありませんか。2番 中井博幸君 ◆2番(中井博幸君) 自民党市民クラブの中井博幸でございます。 通告外ではございますが、議長のお許しをいただきまして、神田隆生議員外3名提出の第5号議案「平成23年度箕面市特別会計介護保険事業費予算」修正案に対し、質疑を行わせていただきます。 修正案では、窓口業務等委託が1,726万6,000円が減額され、同額が予備費に増額されておりますが、この趣旨をお伺いしたいと思います。 以前より、介護保険の窓口は混雑する状況にあり、あわせて担当職員の時間外業務による過労などの問題が指摘されており、12月議会で、これらの事案解決のため、窓口業務等委託事業に係る債務負担行為補正が議決され、既に契約行為が行われているものと認識しております。つきましては、以下の3点について質疑を行いたいと思いますので、答弁をお願いいたします。 まず初めに、今回の修正案では、窓口業務等委託の歳出予算の減額のみの修正がなされて、平成22年度予算の債務負担行為の修正が行われておりませんが、どのように対処なさるおつもりでしょうか。 2点目として、既に契約された案件の解除に係る補償金等はどのように予算措置をされるのでしょうか。もう既に、先ほど申し上げましたように、債務負担行為で来年度からの事業をするということが決まっており、契約がなされ、2月から引き継ぎの業務等も行われております。それの予算措置として、来年度の窓口業務等委託の予算措置がされております。それを切るということは、この契約を破棄するということになりますので、今この業務に当たっておられる方々の処遇等にも影響があるかと思います。そこのところを十分に踏まえた上での答弁をよろしくお願いをいたします。 3点目として、窓口業務委託を取りやめたとき、この窓口業務に係る職員の補充等に係る予算はどのように措置をされるのでしょうか。 以上3点、明確な答弁をよろしくお願いをいたします。 ○議長(上田春雄君) ただいまの質疑に対する答弁を求めます。7番 羽藤 隆君 ◆7番(羽藤隆君) 中井議員のたびたびのご質問にお答えいたします。 3点いただきましたけれども、1点、2点目については、同じ、関連した内容と思いまして、実は、確かに既にもちろん契約はされております。ですから、それに、契約を破棄した場合の業務に基づいた形になると思います。問題は、私たちは、提案趣旨の中にも述べましたように、そもそもの窓口のアウトソーシング化そのものが結局は職員のサービス低下につながり、それと官製ワーキングプアを広げるものであると、そういった趣旨でありますので、そのものをやっぱりきっちりと破棄すべきというふうに考えております。 それと、その分を減らした、3点目の職員を減らした後の補充はどうするのかという点につきまして、これは必要な、当然減れば人数が減るわけですから、そのままに放置できませんので、補充は人事異動ですればいいというぐあいに考えております。 以上です。 ○議長(上田春雄君) ほかに質疑はございませんか。   (“なし”の声あり) ○議長(上田春雄君) ないようでございますので、これにて質疑を終了いたします。 これより、原案、神田隆生君外3名からの提出の修正案、以上2件について一括して討論に入ります。 討論の通告がありますので、順次発言を許します。8番 中嶋三四郎君 ◆8番(中嶋三四郎君) 民主党の中嶋三四郎です。 議長のお許しをいただきましたので、第5号議案「平成23年度箕面市特別会計介護保険事業費予算」について、原案に賛成し、修正案に反対する立場で討論をさせていただきます。 理由につきましては、先ほどの第4号議案「平成23年度箕面市特別会計国民健康保険事業費予算」と同様でありますが、少しだけつけ足しをさせていただきます。 まず、個人情報の扱い等について、雇われ方でその差が出るというふうな考え方をお持ちでいらっしゃるようですが、私はそうではないというふうに思っています。もしそれが変わるというのであれば、現在既に頑張って働いていらっしゃる方々に対して大変失礼な話であるということは、申し上げておきたいと思います。 次に、丁寧な相談対応につきましては、これはだれであれ経験を要する問題であります。したがって、正職でも配置がえがあることから、委託と同じ状況は起こり得るということになります。正職だからそれができるんだというふうな考えは、全く根拠のない話であるということも申し上げておきたいというふうに思います。 最後に、重ねて申し上げますが、懸念を並べるだけでは現状の多忙な窓口業務の状況は少しも改善されません。そして、厳しい財政状況という現実をしっかりと認識をした上で、現在の課題に対してどう改善を取り組むのかをご判断いただくことをお願い申し上げまして、原案に賛成し、修正案に反対する討論とさせていただきます。
    ○議長(上田春雄君) 7番 羽藤 隆君 ◆7番(羽藤隆君) 日本共産党の羽藤 隆です。 私は、第5号議案「平成23年度箕面市特別会計介護保険事業費予算」原案に反対し、神田隆生外3名の提出する修正案に賛成する立場から討論を行います。 本特別会計介護保険事業費には、業務委託費として1,726万6,000円が計上されており、国保年金課と介護・福祉医療課を一緒にした総合窓口を創設し、国保業務をアウトソーシング化しようとしています。反対理由及び修正案賛成に対する理由は、第4号議案、国民健康保険事業費と同趣旨であります。 また、今回のこの窓口業務委託化に対して賛成の立場からの意見をお伺いいたしますと、民間委託することで接客スキルの活用というぐあいに言っておられましたが、今回派遣される方は、必ずしも接客スキルのたけた方ではありません。専門性を一定加味して、そういった窓口とか営業的な形で接触をしたという程度のものであって、必ずしもそういった民間スキルの接客スキルを十分習得した方が対象となっていないということが事実であります。 それと、今回、昨年の12月の補正予算で債務負担行為が上げられておられますが、債務負担行為でされていても、毎年予算でその年度ごとに議決が必要でありますので、そのことをもって執行が義務づけられているものではないということを最後に申し上げまして、私の意見とさせていただきます。 ○議長(上田春雄君) 4番 尾上輝美君 ◆4番(尾上輝美君) 市民派ネット、尾上輝美です。 第5号議案「平成23年度箕面市特別会計介護保険事業費予算」の原案に反対し、神田隆生議員外3名の修正案に賛成いたします。 理由としては、第4号議案、特別会計国民健康保険事業費予算の趣旨と同じであります。 ○議長(上田春雄君) 12番 北川照子君 ◆12番(北川照子君) 第5号議案「平成23年度箕面市特別会計介護保険事業費予算」につきましては、さきの第4号議案と同じく、介護・福祉医療課の窓口業務の雇用のあり方に疑問を感じるため、原案に反対、神田隆生議員外3名提出の修正案に賛成とさせていただきます。 ○議長(上田春雄君) 以上で通告による討論は終わりました。ほかに討論はありませんか。   (“なし”の声あり) ○議長(上田春雄君) ないようでございますので、これにて討論を終了いたします。 よってこれより第5号議案「平成23年度箕面市特別会計介護保険事業費予算」を採決いたします。 なお、採決の順序につきましては、会議規則第86条の規定に基づいて、神田隆生君外3名から提出の修正案、原案の順に行いたいと存じます。 まず、神田隆生君外3名から提出の修正案についてお諮りいたします。本修正案に賛成の諸君の起立を求めます。   (賛成者起立) ○議長(上田春雄君) 起立者少数であります。 よって本修正案は否決されました。 次に、原案についてお諮りいたします。本案に対する委員長の報告は否決でありますので、原案について採決いたします。本案を原案どおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。   (賛成者起立) ○議長(上田春雄君) 起立者多数であります。 よって本案は原案どおり可決されました。 次に、日程第56、「交通対策特別委員会経過報告の件」を議題といたします。 本件に関し、委員長の報告を求めます。交通対策特別委員長 中井博幸君 ◆交通対策特別委員長(中井博幸君) 去る1月28日午前10時から開催いたしました第3回交通対策特別委員会につきまして、審査経過の概要をご報告申し上げます。 当日の案件及び報告につきましては、案件1「北大阪急行線延伸構想について」、案件2「箕面市交通バリアフリー事業について」、案件3「地域公共交通活性化について」、報告1「新名神高速道路について」、以上の4件です。 まず、案件1「北大阪急行線延伸構想」につきましては、「第2回特別委員会(平成22年1月)以降の取り組み」及び「今後の予定」について説明を受けました。 主な内容といたしましては、まず、「第2回特別委員会(平成22年1月)以降の取り組み」におきまして、 о北大阪急行線延伸関係者会議における検討項目、開催状況 о国土交通省との事業化に向けたスケジュール及び事業スキーム等の協議内容 о地下鉄高速鉄道整備事業費補助金及び社会資本整備総合交付金の事業スキーム について説明がありました。 また、市民等への情報提供に関して、 о説明会の開催、市広報紙やホームページへの掲載並びに箕面まつり等でのPR活動 について、さらに、北大阪急行線延伸推進会議に関して、 о要望活動及び支援団体、賛助会員の拡大 について説明がありました。 続いて、「今後の予定」におきまして、 о合意形成に向けた関係者会議の開催及び関係機関との協議・調整 о市民の理解と盛り上がりを得るための広報紙やホームページでの情報提供並びに出張説明会の実施 о北大阪急行線延伸推進会議での要望活動 о今後のスケジュール(案) などについて説明がありました。 以上の説明に対し、社会資本整備総合交付金を活用した事業スキームに関して、 о事業化に向けた需要予測の精査及び収支採算性 о需要予測の見直しに伴う運賃値上げの可能性 о国・鉄道事業者との協議状況 о大阪府と市の事業費負担割合 などについて、また、市民等への情報提供に関して、 о市民理解を得るための説明会のあり方 について、質疑、要望がありました。 さらに、関連して、 о都市交通戦略面での効果分析の必要性 о延伸に対する阪急電鉄の考え方 о船場地区のまちづくりの方向性 о開発圧力がかかる坊島地区における生産緑地などの環境や景観の維持・保存の手法 などについて、種々質疑、要望がありました。 次に、案件2「箕面市交通バリアフリー事業」につきましては、「第2回特別委員会(平成22年1月)以降の取り組み」について説明を受けました。 主な内容といたしましては、 о牧落駅バリアフリー化の事業期間、整備内容及び事業経過 оノンステップバスの導入目標及び実績 о特定経路の整備計画 о交通バリアフリー基本構想に基づく施設の整備状況 について説明がありました。 以上の説明に対し、まず、牧落駅のバリアフリー化に関して、 о障害者団体からの要望に対する対応 о駅員1名体制でのホームの安全対策 などについて、質疑、要望がありました。 また、ノンステップバスの導入に関して、 о阪急バスへのさらなるノンステップバス購入の働きかけ について、さらに、特定経路等の整備に関して、 о市道牧落公園線の波打ち舗装の整備手法 о国道171号線の準特定経路の進捗状況 について、その他関連して、 о今年度末のバリアフリー基本構想終了後のバリアフリー化の進め方 などについて、種々質疑、要望がありました。 次に、案件3「地域公共交通活性化」につきましては、「第2回特別委員会(平成22年1月)以降の取り組み」及び「今後の予定」について説明を受けました。 主な内容といたしましては、まず、「第2回特別委員会(平成22年1月)以降の取り組み」におきまして、 о箕面市地域公共交通活性化協議会における事業内容、開催状況及び地域公共交通総合連携計画 оオレンジゆずるバスの実証運行の運行計画、運行状況並びに評価・見直し о路線バス・鉄道との連携及び利用促進 について、また、「今後の予定」におきまして、 оオレンジゆずるバスの実証運行の評価・見直し о交通案内所の開設及び利用促進の実施 について説明がありました。 以上の説明に対し、まず、オレンジゆずるバスの運行状況に関して、 о事業持続可能と考える収支率 оバス停留所の移動に伴う松寿荘及びライフプラザへの影響 などについて、さらに、オレンジゆずるバスの実証運行の評価・見直しに関して、 о見直しの判断基準なり諸課題解決の手法 о見直しによる運行廃止地区への代替措置 о障害者団体等の声が市民意見なり要望一覧に反映されていない状況 などについて、種々質疑、要望がありました。 また、利用促進に関して、 о利用率が伸びない主な原因と1日乗車券等の運賃割引制度の活用 о乗り継ぎマップ等の乗車方法に関する情報提供 について、種々質疑、要望がありました。 次に、報告1「新名神高速道路」につきましては、「第2回特別委員会(平成22年1月)以降の取り組み」及び「今後の予定」について説明を受けました。 主な内容といたしましては、まず、「第2回特別委員会(平成22年1月)以降の取り組み」におきましては、 о地元協議、測量、用地買収、環境調査等の事業進捗状況 などについて、さらに、「今後の予定」におきまして、 о事業予定及び地下水流動対策検討委員会の動き について説明がありました。 以上の説明に対し、 о箕面トンネルの解析結果の報告時期及び公開方法 оグリーンロードの湧水及び地下水の戻り状況 о勝尾寺川への影響に関する住民説明の必要性 について、質疑、要望がありました。 以上、まことに簡略ではありますが、第3回交通対策特別委員会の審査経過のご報告といたします。 ○議長(上田春雄君) 次に、日程第57、「彩都・箕面森町地域整備特別委員会経過報告の件」を議題といたします。 本件に関し、委員長の報告を求めます。彩都・箕面森町地域整備特別委員長 田代初枝君 ◆彩都・箕面森町地域整備特別委員長(田代初枝君) 去る2月8日午前10時から開催いたしました第3回彩都・箕面森町地域整備特別委員会につきまして、審査経過をご報告申し上げます。 当日の案件につきましては、案件1「彩都(国際文化公園都市)について」、案件2「箕面森町(水と緑の健康都市)について」、視察「彩都(国際文化公園都市)、止々呂美ふるさと自然館(本館)」、以上の3案件を設定いたしました。 まず、案件1「彩都(国際文化公園都市)について」の説明を受けたものです。 主な内容といたしましては、まず、進捗状況等に関して、 о一次造成工事及び橋梁工事の進捗状況 о川合エリア及び立会山エリアにおける使用収益開始状況並びに入居状況 などについて、また、関連事業に関して、 о国文都市4号線(地区外)の整備概要と今後の予定 о復元緑化と山なみ景観保全 о水道工事の整備内容 などについて説明がありました。 続いて、大阪府関連事業に関して、 о茨木箕面丘陵線(地区外)の整備状況 について、さらに、まちの魅力づけに向けた取り組みに関して、 о立会山エリアのまち開き о小中一貫校の整備状況及び児童・生徒数の見込み о彩都建設推進協議会の広報活動 などについて説明がありました。 以上の説明に対して、まず、進捗状況等に関して、 о当初人口計画と現況との相違に対する認識並びに部局間での資料の不整合による事業計画への影響 について、続いて、関連事業に関して、 о国文都市4号線のトンネル及び橋梁の設計詳細 о工事に伴う文化財調査及び環境影響評価の必要性 о山なみ景観区域内での工事に対する対応方針 о今後ののり面の復元緑化策 о中区配水池の給水範囲と既存市街地への活用並びに高区配水池の必要性 などについて質疑、要望がありました。 さらに、まちの魅力づけに向けた取り組みに関し、 о小中一貫校における少人数教育の問題点とその対策並びに設備面での特色 о学童保育や自由な遊び場開放事業の検討状況 о保育所の定員規模並びに用地取得及び設置運営の方法 о認定こども園ではなく保育所とした理由 などについて、種々質疑、要望がありました。 次に、案件2「箕面森町(水と緑の健康都市)について」の説明を受けたものです。 主な内容といたしましては、まず、進捗状況等に関して、 о第一区域などの整備状況及び入居状況 について、また、第二区域等の事業展開に関して、 о先行開発区域の開発計画 о南側区域の無償譲渡の協議状況 について説明がありました。 続いて、関連事業に関して、 о義務教育施設の児童・生徒数の推移 о認定こども園の開設及び設置・運営形態 о北部簡易水道事業と地区内の水道工事 について説明がありました。 さらに、まちの魅力づけに関して、 о止々呂美ふるさと自然館の整備状況 о箕面グリーンロード通行料金割引の社会実験 о地区計画等の取り組み о生活利便施設の誘致 などについて説明がありました。 以上の説明に対して、まず、第二区域等の事業展開に関して、 о無償譲渡の理由と対応状況並びに開発等への影響 などについて質疑がありました。 続いて、関連事業に関して、 о児童数増加に伴う義務教育施設増築の必要性と特認校制度の見直し о認定こども園における保育制度の内容並びに申し込み手続や保育料などの市立保育所との相違点 などについて質疑がありました。 続いて、まちの魅力づけに関して、 о止々呂美ふるさと自然館の運用に関する地域住民の関わり方 о箕面グリーンロードの社会実験に対する税金投与の是非と今後の大阪府の対応方針 などについて質疑、要望がありました。 次に、視察「彩都(国際文化公園都市)、止々呂美ふるさと自然館(本館)」につきましては、視察の行程の説明を受けた後、彩都の丘学園及び止々呂美ふるさと自然館(本館)の建設現場などの視察を行ったものであります。 以上、まことに簡略ではありますが、第3回彩都・箕面森町地域整備特別委員会の審査経過のご報告といたします。 ○議長(上田春雄君) 次に、日程第58、報告第2号「専決処分の報告の件」を議題といたします。 みどりまちづくり部長に報告を求めます。みどりまちづくり部長 山田 学君 ◎みどりまちづくり部長(山田学君) ただいまご上程になりました報告第2号「専決処分の報告の件(交通事故に係る損害賠償請求に関する和解)」につきまして、その内容をご説明いたします。 本件は、平成23年1月13日午後2時40分ごろ、箕面市桜ヶ丘三丁目305番2地先路上において、みどりまちづくり部土木施設・動物担当職員運転の公用車が、市道紅葉橋線を北進し、交差点に進入したところ、市道中央線を自転車で西進してきた池田市鉢塚二丁目12番25号、豊田 基氏と接触し、右拇趾圧挫創の負傷をさせた事故でございます。 その後、相手方と交渉いたしました結果、本市が相手方に損害額1万7,700円を市の自動車損害賠償責任保険から支払うことで和解が成立いたしましたので、地方自治法第180条第1項の規定により、平成23年3月2日に専決処分をしたもので、同条第2項の規定によりご報告申し上げるものでございます。 なお、このたびの事故につきましては、まことに申しわけなく、謹んでおわび申し上げます。今後、公用車運転中の状況確認には十分留意するよう、職員に対しまして指導の徹底を図ってまいります。 以上、まことに簡単ではございますが、報告第2号のご説明といたします。 ○議長(上田春雄君) 次に、日程第59、第57号議案「平成23年度箕面市一般会計補正予算(第1号)」を議題といたします。 総務部長に提案理由の説明を求めます。総務部長 井上清希君 ◎総務部長(井上清希君) ただいまご上程になりました第57号議案「平成23年度箕面市一般会計補正予算(第1号)」につきまして、提案理由とその内容をご説明いたします。 今回お願いいたしております補正予算の補正額は、第1条にありますとおり、歳入歳出ともに532万円の追加で、これにより歳入歳出予算の総額は381億5,532万円と相なるものでございます。 今回の補正予算は、東北地方太平洋沖地震で被災され、避難された方々に対する緊急支援に必要な経費の追加で、その内容について歳出予算からご説明いたします。 まず、第2款総務費、第1項総務管理費において、避難住民の受け入れ施設となる市立病院看護師寮の施設修繕に要する経費等482万円の追加でございます。 次に、第3款民生費、第1項社会福祉費において、避難住民の受け入れ施設となる老人福祉センター松寿荘に、必要な備品等の購入に要する経費50万円の追加でございます。 以上で、歳出予算補正額は532万円と相なるものでございます。 次に、歳入予算についてご説明いたします。 歳出予算補正額532万円の財源措置といたしまして、第18款繰入金、第1項基金繰入金において、財政調整基金繰入金532万円の追加でございます。 以上、まことに簡単ではございますが、第57号議案のご説明といたします。何とぞよろしくご審議の上、ご議決いただきますようお願い申し上げます。 ○議長(上田春雄君) これより質疑に入ります。質疑の通告がありますので、順次発言を許します。まず、13番 中西智子君 ◆13番(中西智子君) 市民派ネットの中西智子です。 平成23年度箕面市一般会計補正予算(第1号)について質疑を行います。 この補正は、震災被災者の方々の支援を行うためのものです。 まず初めに、このたびの東北関東大震災で多くのとうとい命が失われましたことに、深い哀悼の気持ちをささげます。また、被災された方々には心からお見舞い申し上げます。 既に大阪府の緊急援助隊として、早々に箕面市からも職員派遣が行われ、今もまた避難所支援として岩手県で2名の職員さんが活動されていると伺っています。現場で支援活動に当たられた、またはこれから向かわれるすべての職員の方々に敬意を表します。復興に向けて、また被災者の皆さんが一日も早く元気になられるために、私も頑張ってまいります。 今、箕面市民のだれもが、自分たちに何ができるのだろう、何かしないではおれないという気持ちでいっぱいだろうと思います。議会もまた、思想信条の違いを超えて、一刻も早く、そして粘り強い支援の輪を広げていこうと一つになっていると考えます。今こそオール箕面で腹を据えて臨んでいくことが、これからの大阪、関西、ひいてはこの国の復興にもつながることでしょう。そして、そのような取り組みは、同時に箕面の防災や安心で暮らしやすいまちづくりの前進にも役立つであろうと考えます。 そのような思いを込めて、以下の質疑をさせていただきます。 1点目に、長期支援体制に備えた組織体制について質問します。 3月18日、兵庫県を中心とした関西広域連合が、避難所ごと被災者を受け入れるという表明を行いました。阪神大震災での経験が生きているのだと思います。地震、津波に加えて原発被害を伴う未曽有の大災害であるため、避難、疎開が長期にわたるということが想定できます。この場合、被災者地域のコミュニティーのきずながなければ、たとえ安心な場所であったとしても、周囲とのギャップやサイバーズギルト、罪悪感などで孤立が進む場合などが想定できます。支援する側も、ただ受け入れるのではなく、さまざまな課題に配慮した長期の支援体制が求められているのです。 市は、そのようなことを視野に入れた支援体制、組織づくりをどのように検討されているのでしょうか。あるいは、これからどのように検討していくのでしょうか。また、例えばNPOも含めた支援プロジェクト等の立ち上げなどは、検討課題に上がっているのでしょうか。 2点目に、避難住民受け入れの謝礼について伺います。 1人1万円とした理由は何でしょうか。他市での例に倣ったのでしょうか。それとも、何かの基準があってのことなのでしょうか。ボランティアの謝礼についてとやかく言うつもりはありませんが、今後、長期での支援を行う中で、生活費支援などが必要になる場合も想定できるために、念のためにお尋ねするものです。 3点目に、避難住民の受け入れ態勢について質問します。 先ほども述べましたように、今回の震災被害は甚大です。それゆえに完全復興までは時間がかかると思われますし、被災者の方々が置かれている状況も多様であると考えます。どのような受け入れ態勢を準備することが被災者に寄り添いながらの支援となるのか、課題は多岐にわたります。 そこで、以下の質問を行います。 1、やはり速やかな受け入れが望まれますが、いつから受け入れ可能なのでしょうか。 2、即生活できるような体制が整備、検討されているでしょうか。 3、さきにも述べました被災者のコミュニティーのきずなに配慮した受け入れ態勢について考慮されているでしょうか。 4、医療、心のケア、就学などの準備はどうなっているのでしょうか。また、被災者の出身地である現地情報などを提供できる体制なども必要ではないでしょうか。 5、また、箕面市の特性を生かした受け入れ方があるかと思いますが、例えば障害者、障害児施策に取り組んできた箕面市だからこそ取り組めることがあるように思いますが、前向きな受け入れなどは検討されているのでしょうか。 以上、ほかにも課題はいろいろあると思います。全く文化や環境の異なる地域で暮らしていた、しかも想像を絶する体験をされた人々を受け入れるわけなので、受け入れる側にもさまざまな心構えが必要です。宝塚市の中川智子市長は、阪神大震災時のご自身がボランティア活動をしたときの当時の状況を振り返り、「これから病気になったり心を病んだりする人が出てくると思う。あのとき死ねばよかったなんてだれにも言わせない。そのための支援を国を挙げてするときだ。そんな支え合うまちづくりをしていきたい」と述べておられます。ワンポイントリリーフだけではない、現実に即した支援体制のあり方について質問いたしましたので、ご答弁をお願いいたします。 ○議長(上田春雄君) ただいまの質疑に対する理事者の答弁を求めます。総務部長 井上清希君 ◎総務部長(井上清希君) ただいまの中西議員さんのご質問に対しまして、ご答弁いたします。 まず、第1点目の長期支援体制に備えた組織体制についてのお尋ねですが、東北地方太平洋沖地震の被災地・被災者支援については、震災3日後の14日の朝に、理事者、全部局室長で構成する災害支援対策本部を設置し、市民安全政策課を全体のコントロールタワーとして、救援・ボランティア対応、また被災者の受け入れ対応など、庁内で連携をとりながら進めています。 救援・ボランティア対応部門では、いち早く対応した義援金、救援物資の受け付けなど、健康福祉部及び社会福祉協議会を中心として取り組みを進めてきました。被災者の受け入れについては、対策本部に被災者支援部を置き、被災者受け入れ窓口、受け入れ先の改修や手配、行政サービスの案内、入居後の相談窓口などの支援策を、教育推進部、子ども部、生涯学習部、人権文化部、市民部及び健康福祉部健康福祉政策課、みどりまちづくり部建築住宅課が連携して取り組むこととしています。今回の震災の被害が甚大であるため、箕面市としても災害支援対策本部において全庁的に連携を図りながら、必要な支援策を継続的に進めていきます。 なお、NPOも含めた支援プロジェクト等の立ち上げについてのお尋ねですが、行政の役割や力量、そして行政特有の限界もあります。一方、市民セクターの役割や行動力、きめ細かさなど、それぞれに特徴があり、双方がみずからの役割や力量の中で精いっぱい支援することが重要と考えています。いずれにしましても、行政の限界を認識しつつ、今後とも広範な市民の皆さまのご協力をお願いしていきたいと考えています。 次に、被災者の受け入れ謝礼を1人1カ月当たり1万円とした理由ですが、個人宅での対応のご厚意に対する本市からの謝礼として、光熱水費や食材費など、経費の一部に充ててもらうべく、1人1カ月当たり1万円をお支払いするものです。 次に、被災者の受け入れ態勢のうち、まず受け入れ可能時期についてですが、個人宅、社宅などの募集を3月18日から始めており、おかげさまで多数のご厚意により多くの申し出がありましたので、個人宅については3月25日から入居の受け付けも始めました。入居の時期につきましては、ご提供いただいた方とも即日入居が可能となるよう調整いたします。 生活できる環境の整備についてですが、たちまち必要となる布団やなべ、かまなどの生活必需物資などは、社会福祉協議会等の協力を得て調達を進めています。 被災者のコミュニティーに配慮した受け入れ体制については、ご希望を尊重しながら、少しまとまった単位でのお申し出がありましたら、社宅や寮などにおいて可能な限り調整したいと考えています。 医療、心のケア、就学問題については、入居後の相談窓口である市民サービス政策課を中心とし、関係部局と連携して対応してまいります。また、被災者の出身地情報につきましては、現地の活動にご迷惑にならない範囲でそれぞれの被災地対策本部とも必要に応じ連絡をとり、正確な情報を提供してまいりたいと考えます。 また、障害のある被災者の受け入れについてのお尋ねですが、被災者の中には、高齢者や障害者、また疾病をお持ちの方など、ハンディを抱えた被災者が多くおられると思いますので、可能な限りニーズに応じた受け入れを進めていきたいと考えています。 いずれにしましても、被災者の方々は、現地での厳しい生活でのご苦労と、遠隔地へ移り住む心苦しさの中での葛藤があると推測します。箕面という遠隔地に来られる方々に対しましては、そのような心情を十分にしんしゃくし、最大限の配慮を行い、必要な対応、また支援策に取り組んでまいりたいと考えています。 以上、ご答弁といたします。 ○議長(上田春雄君) 次に、6番 神田隆生君 ◆6番(神田隆生君) 日本共産党の神田隆生です。 私は、平成23年度箕面市一般会計補正予算(第1号)に対する質疑を行います。 本補正予算は、東日本大震災被災者の皆さんの住居を確保し、箕面市に受け入れるためのものです。既に、平成22年度予算の予備費を使って、桜ヶ丘市営住宅にお住まいいただくための修繕が進められています。震災から半月が経過し、避難所生活や屋内退避生活を余儀なくされている方々の疲労は深刻なものとなっています。さらに、見通しの立たない原発事故と放射能汚染が、被災地と被災者にとどまらず不安を広げています。屋内退避とされた原発から20キロから30キロ圏内の方々に自主避難が政府から呼びかけられています。 このような事態のもと、とりわけご病気を抱えた方々や子育て中のご家庭の被災地からの避難が伝えられています。一刻も早い原発事故の終息を切実に願うものですが、原発事故の動向によっては大量の住居確保の緊急性が増すものです。 第1は、被災者の皆さんの受け入れ窓口の一元化についてであります。受け入れ住居の準備を進めている所管が4部4課に分かれています。入居される被災者の皆さんの福祉、医療、教育などの相談も含めた総合相談窓口が必要です。 第2は、受け入れの早期化です。いつ受け入れを開始するのでしょうか。一日も早く受け入れることを求めます。 第3は、受け入れ基準です。大阪府営住宅は、地震による住宅被害、津波による住宅被害、原発事故による避難指示が出された地域に住宅があり、避難必要が基準になっています。URは、地震により住宅喪失、原発事故に伴う避難指示または屋内退避指示が基準となっています。箕面市は、屋内退避指示が含まれておらず、1カ月後または6カ月後に生活基盤を整えることができるが含まれています。未曽有の大災害です。果たしてこのことは可能でしょうか。被災者に負担のかかる必要のないものは省くべきです。柔軟で心のこもった対応が必要です。 第4は、継続的な相談支援体制についてです。窓口の一元化とともに、箕面での暮らしの相談はもとより、被災地自治体等からの仮設住宅入居をはじめとした情報提供など、復興、生活再建に向けても継続的な相談支援が必要です。 第5は、今後の住宅提供の拡大についてお聞きします。受け入れ住居をふやすことが必要です。現在、箕面市内の府営住宅の募集はありません。その上、地域を選択できません。大阪府に改善を求めていただきたい。また、市内にはたくさん民間の空き家があります。市として借り上げを進めていただきたい。 以上。 ○議長(上田春雄君) ただいまの質疑に対する理事者の答弁を求めます。総務部長 井上清希君 ◎総務部長(井上清希君) ただいまの神田議員さんのご質問に対しまして、ご答弁いたします。 東北地方太平洋沖地震の被災地・被災者支援については、先ほどの中西議員さんへのご答弁のとおり、災害支援対策本部を設置し、救援・ボランティア対応、また被災者の受け入れ対応など、庁内で連携をとりながら進めています。 まず、第1点目の受け入れ窓口の一元化についてのお尋ねですが、被災者支援部のコントロールタワーは人権国際課で、当課が一元的な窓口となり、情報提供、受け入れ先のマッチング、各種調整を行っています。具体的に、受け入れ先のマッチングが整い、被災者が来庁された場合は、人権国際課から窓口課へ同行してご案内し、各種手続をスムーズにしていただくとともに、各サービスの情報提供もいたします。 次に、受け入れの早期化についてですが、3月18日から受け入れ先の募集を始めており、個人宅への入居については3月25日から受け付けも始めました。 次に、受け入れ基準ですが、対象者としては、東北地方太平洋沖地震により被災された方を基本としており、福島原子力発電所事故により屋内退避指示を含め避難を余儀なくされた方も対象としています。個人宅での受け入れについては、おおむね1カ月をめどにご自身で生活の基盤を整えることができる方としております。ただし、生活自立のめどがすぐに立たない方も多いかと思われますので、個人宅提供者の方の了解が得られれば、引き続きお住まいいただけるよう調整してまいります。また、社宅、社員寮等での受け入れは、現時点ではおおむね6カ月といたしておりますが、さらなる調整を図ってまいります。 次に、継続的な相談支援体制ですが、生活上の困り事や健康、子育て、教育などに関する相談につきましては、市民サービス政策課を一義的な窓口とし、各所管部局と連携、調整して取り組んでまいります。 最後に、住居提供の拡大ですが、さきに申し上げたように、一般のご家庭のほかにも、長期的な入居が可能となる市営住宅や市立病院看護師寮のほか、民間の社宅やワンルームマンション等の提供も具体的にいただいておりますので、早急に被災された方のニーズに合う住居が提供できるよう準備を進めてまいります。 なお、緊急を要するつなぎ的な一時避難所としては、老人福祉センター松寿荘や青少年野外活動センター教学の森なども活用すべく、必要な準備を進めているところです。 以上、ご答弁といたします。 ○議長(上田春雄君) 以上で通告による質疑は終わりました。ほかに質疑はありませんか。   (“なし”の声あり) ○議長(上田春雄君) ないようでございますので、これにて質疑を終了いたします。 お諮りいたします。本件については委員会付託を省略いたしたいと存じますが、これに異議ありませんか。   (“異議なし”の声あり) ○議長(上田春雄君) 異議がありませんので、委員会付託を省略いたします。 これより討論に入ります。討論はありませんか。   (“なし”の声あり) ○議長(上田春雄君) ないようでございますので、これにて討論を終了いたします。 よってこれより第57号議案「平成23年度箕面市一般会計補正予算(第1号)」を採決いたします。 本案を原案どおり決することに異議ありませんか。   (“異議なし”の声あり) ○議長(上田春雄君) 異議なしと認めます。 よって本案は原案どおり可決されました。 次に、日程第60、議員提出議案第1号「公共交通機関のバリアフリー化の更なる推進を求める意見書」を議題といたします。 提案者を代表して、牧原議員から提案理由の説明を求めます。23番 牧原 繁君 ◆23番(牧原繁君) ただいま上程されました議員提出議案第1号「公共交通機関のバリアフリー化の更なる推進を求める意見書」につきまして、提案者を代表して、提案理由のご説明を申し上げます。 なお、説明につきましては、まことに勝手ながら本文朗読をもってこれにかえさせていただきますので、ご了承賜りますようお願いを申し上げます。 議員提出議案第1号 「公共交通機関のバリアフリー化の更なる推進を求める意見書」 本格的な高齢社会を迎えたことで、高齢者が安心して生活を送りながら、社会・経済活動にも積極的に参加できる社会の構築がますます求められている。また、障害者が必要なサービスを享受しながら、自立し、安心して暮らすためにも公共施設等のバリアフリー化が喫緊の課題である。 政府は、これまで平成18年制定の「バリアフリー新法」に基づき、1日の平均利用者数が5,000人以上の鉄道駅やバスターミナル等について、平成22年までにすべてバリアフリー化することを目標に取組を進めてきた。しかしながら、例えば鉄道駅のバリアフリー化の進捗率は約77%(平成22年3月末現在)に止まっている。 よって政府におかれては、新たな政府目標を定めた上で、政府、地方公共団体、事業者の連携強化を図りつつ、地域のニーズに対応した公共交通機関のバリアフリー化を更に推進するよう、次の項目の実施を強く求める。          記 1 新たな政府目標を早急に定め、地方公共団体、事業者の理解を得るよう周知徹底に努めること。 2 市町村によるバリアフリー基本構想の作成が更に進むよう、未作成地域を中心に、実効性のあるよりきめ細かい啓発活動を行うこと。 3 地方公共団体の財政状況に配慮し、補助等の支援措置を充実すること。 4 特に、鉄道駅のホームにおける転落防止効果が期待されるホームドア(可動式ホーム柵)設置に関する補助を充実すること。 5 身体障害者や要介護者など移動制約者の福祉輸送ニーズに対応した福祉タクシーやノンステップバスの普及に努めること。 以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。 平成23年3月28日 箕面市議会 以上のとおりですので、何とぞよろしくご審議の上、ご採択賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(上田春雄君) これより質疑に入ります。質疑はありませんか。   (“なし”の声あり) ○議長(上田春雄君) ないようでございますので、これにて質疑を終了いたします。 お諮りいたします。本件については委員会付託を省略いたしたいと存じます。これに異議はありませんか。   (“異議あり”の声あり) ○議長(上田春雄君) 異議がありますので、起立により採決いたします。 本件については、委員会付託を省略することに賛成の諸君の起立を求めます。   (賛成者起立) ○議長(上田春雄君) 起立者多数であります。 よって本件については委員会付託を省略することに決定いたしました。 これより討論に入ります。討論はありませんか。   (“なし”の声あり) ○議長(上田春雄君) ないようでございますので、これにて討論を終了いたします。 よってこれより議員提出議案第1号「公共交通機関のバリアフリー化の更なる推進を求める意見書」を採決いたします。 本案を原案どおり採択することに異議ありませんか。   (“異議なし”の声あり) ○議長(上田春雄君) 異議なしと認めます。 よって本案は原案どおり採択されました。 次に、日程第61、議員提出議案第2号「離島振興法の抜本改正及び総合的な離島振興策の推進を求める意見書」を議題といたします。 提案者を代表して、牧原議員から提案理由の説明を求めます。23番 牧原 繁君 ◆23番(牧原繁君) ただいま上程されました議員提出議案第2号「離島振興法の抜本改正及び総合的な離島振興策の推進を求める意見書」につきまして、提案者を代表して、提案理由のご説明を申し上げます。 なお、説明につきましては、まことに勝手ながら本文朗読をもってこれにかえさせていただきますので、ご了承賜りますようお願い申し上げます。 議員提出議案第2号 「離島振興法の抜本改正及び総合的な離島振興策の推進を求める意見書」 全国の離島は、排他的経済水域等我が国の領域確保、海洋資源・自然環境の保全・利用など、我が国にとって大変重要な役割を担っていることは論をまたず、昨今それに対する離島の位置付けがますます重要になってきている。 そうした中、離島生活者にとっては、交通や医療など更なる生活の向上が極めて重要である。 そこで、平成25年(2013年)3月末で期限切れを迎える離島振興法を抜本的に改正し、総合的な離島振興策を強力に推進するとともに、医療、教育、交通、介護、通信など離島が抱える諸課題の改善やハード・ソフト両面にわたる生活インフラの整備に全力を挙げる必要がある。 よって政府におかれては、総合的な離島振興策を推進するよう次の項目の実施を強く求める。          記 1 離島振興法を抜本改正し、ハード・ソフト両面にわたる離島振興策を強力に推進すること。 2 予算における地方交付税の総額確保と離島自治体への十分な財政措置を行うこと。 3 離島航路の航空機や船舶に係る航空機燃料税や固定資産税の税率の軽減措置など離島交通の改善に向けた支援の充実を図ること。 4 高校未設置離島からの進学者支援、介護サービス事業者・利用者への支援、離島の地デジ難視地区への財政支援など離島生活の向上のための諸施策を実施すること。 5 産婦人科医のいない離島における交通滞在費の支給等妊婦への支援や、(仮称)国立医師バンクを新設し、医師のいない離島地域への医師配置の充実を図ること。 以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。 平成23年3月28日 箕面市議会 以上のとおりですので、何とぞよろしくご審議の上、ご採択賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(上田春雄君) これより質疑に入ります。質疑はありませんか。   (“なし”の声あり) ○議長(上田春雄君) ないようでございますので、これにて質疑を終了いたします。 お諮りいたします。本件については委員会付託を省略いたしたいと存じます。これに異議ありませんか。   (“異議あり”の声あり) ○議長(上田春雄君) 異議がありますので、起立により採決いたします。 本件については、委員会付託を省略することに賛成の諸君の起立を求めます。   (賛成者起立) ○議長(上田春雄君) 起立者多数であります。 よって本件については委員会付託を省略することに決定いたしました。 これより討論に入ります。討論はありませんか。   (“なし”の声あり) ○議長(上田春雄君) ないようでございますので、これにて討論を終了いたします。 よってこれより議員提出議案第2号「離島振興法の抜本改正及び総合的な離島振興策の推進を求める意見書」を採決いたします。 本案を原案どおり採択することに異議はありませんか。   (“異議なし”の声あり) ○議長(上田春雄君) 異議なしと認めます。 よって本案は原案どおり採択されました。 次に、日程第62、議員提出議案第3号「大阪府に学校警備員補助の継続を求める意見書」を議題といたします。 提案者を代表して、神田議員から提案理由の説明を求めます。6番 神田隆生君 ◆6番(神田隆生君) ただいま上程されました議員提出議案第3号「大阪府に学校警備員補助の継続を求める意見書」につきまして、提案者を代表して、提案理由のご説明を申し上げます。 なお、説明につきましては、まことに勝手ながら本文朗読をもってこれにかえさせていただきますので、ご了承賜りますようお願い申し上げます。 議員提出議案第3号 「大阪府に学校警備員補助の継続を求める意見書」 学校警備員制度は、大阪教育大附属池田小学校の殺傷事件や寝屋川での教職員殺傷事件をきっかけに、平成17年度(2005年度)から始まったものである。大阪府は、1校当たり80万円の補助金を出し、警備員を配置してきた。取組の成果として、被害発生報告の減少、保護者への安心感などがあげられる。「子どもたちの名前や顔も覚えてもらい、安心できた」と効果を上げている警備員の配置など、安全対策の実施は大変大事な制度である。 しかし、大阪府は補助金を平成21年度(2009年度)からは学校安全対策交付金に切り換え、平成22年度(2010年度)末で、学校安全対策交付金を廃止するとしている。 子どもが安心して学校生活を送るためには、学校警備員の配置は不可欠である。子どもの健やかな成長と安全・安心の学校教育を願う保護者と関係者の思いを受けとめ、来年度以降も大阪府の役割を果たされたい。 したがって、大阪府に対し、学校警備員補助を含む学校安全対策交付金の継続を強く求める。 以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。 平成23年3月28日 箕面市議会 以上のとおりですので、何とぞよろしくご審議の上、ご採択賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(上田春雄君) これより質疑に入ります。質疑はありませんか。   (“なし”の声あり) ○議長(上田春雄君) ないようでございますので、これにて質疑を終了いたします。 お諮りいたします。本件については委員会付託を省略いたしたいと存じますが、これに異議ありませんか。   (“異議あり”の声あり) ○議長(上田春雄君) 異議がありますので、起立により採決いたします。 本件については、委員会付託を省略することに賛成の諸君の起立を求めます。   (賛成者起立) ○議長(上田春雄君) 起立者多数であります。 よって本件については委員会付託を省略することに決定いたしました。 これより討論に入ります。討論の通告がありますので、順次発言を許します。17番 二石博昭君 ◆17番(二石博昭君) 民主党の二石博昭です。 議員提出議案第3号「大阪府に学校警備員補助の継続を求める意見書」に反対の態度を表明し、その理由を申し述べます。 小学校への警備員配置事業は、平成13年6月に発生をした大阪教育大附属池田小学校での無差別殺傷事件と平成17年2月に発生した寝屋川市での小学校教職員殺傷事件を受けて、大阪府が補助金を創設したことに始まり、箕面市におきましても平成17年度から今日まで6年間継続されてきた事業であります。この事業の実施によりまして、学校現場での不安も解消され、子どもたちの通学や学校生活での安全と安心感が向上し、同時に保護者の安心感も高まりました。 箕面市におきましても、引き続き有人警備を継続をしていく必要があると認識されているところでありますが、この有人警備の制度を立ち上げられたのは大阪府でありまして、これまで6年間にわたり継続して財政的な支援をいただいてきたことに、私たちはまず感謝をしなければならないと思っているところでございます。 大阪府は、補助金を創設した当時に、警備員配置事業への補助金拠出は3年間の時限措置であると言われていたのでありますが、その後に各市町村からの継続要望を受けて、平成22年度まで延長されてきた経緯があります。そして、大阪府の橋下知事は、このような経過を十分承知された上で、昨年6月には、小学校へ警備員を配置しなくても子どもの安全を守るやり方はある、地域の児童の安全は市町村で守っていくべきであり、学校安全対策交付金は平成22年度で打ち切ると表明されたところでありまして、本年3月16日には、当該交付金の計上されていない平成23年度大阪府一般会計予算が可決しているのであります。 今回の意見書の趣旨は、学校警備員の配置は不可欠で、来年度以降も大阪府の役割を果たされたい、したがって、大阪府に対し、学校安全対策交付金の継続を求めるとのことでありますが、私は、学校警備員を配置することは、大阪府の役割ではなくて基礎自治体の役割であると考えているところでございます。だからこそ、当然その事業費についても大阪府に求めるべきものではなくて、基礎自治体が責任を持つべきであり、他力本願で交付金をむさぼる行為は慎まなければならないと思うのであります。 むしろ、小学校での殺傷事件を受けて、学校の安全管理に基礎自治体が手をこまねいているときに、大阪府は予算をつけて、府域全体の安心感を取り戻し、そして安心・安全のサービス水準を府下均一に底上げされてきたのであって、この事業が定着したことで大阪府としての役割は終えてもよいと判断しているのであります。そして、これからは、それぞれの基礎自治体が責任を持って役割を果たしていかなければならないと考えるのであります。 このような経過を踏まえて、箕面市では、有人警備の安心感と信頼はほかにかえがたいとの観点から、箕面市が単独で経費を負担して、全小学校の有人警備を継続することとしています。さらには、制服を着用した校園務員やパンダカラーの青色防犯パトロールと組み合わせて、保育所や幼稚園の巡回を強化するとともに、地域の子どもたちの安全を守ることとしており、それらの費用は平成23年度箕面市一般会計予算に計上をされているところでございます。 したがいまして、私は基礎自治体としてのみずからの役割と責任を認識することなく、他力本願であれもこれも要求する姿勢は厳に慎まなければならないということと、実現の可能性が全くない意見書を送付する行為は、箕面市議会の権威をおとしめることになるということから、「大阪府に学校警備員補助の継続を求める意見書」には反対するということを申し上げまして、討論を終わります。 ○議長(上田春雄君) 14番 増田京子君 ◆14番(増田京子君) 無所属の増田京子です。 ただいまの議員提出議案第3号「大阪府に学校警備員補助の継続を求める意見書」につきまして、賛成の立場で討論させていただきます。 小学校に警備員を配置するための大阪府への意見書ですが、安心なはずの学校での痛ましい殺傷事件をもう起こしてはいけないというのは多くの声であり、大阪府も、それにこたえて警備員配置に補助金を出し。その結果、2007年度の配置率は大阪府93%。全国平均では13%、2位の東京でも39%と比べて、とても突出しているとありました。箕面市は、2011年度、府補助(交付金)がカットされても、警備員の必要性を認識し、独自予算で学校警備員を配置することとはなりました。しかし、他の府内の自治体では、必要と思いつつも、財政が厳しい自治体では、この警備員を配置継続できなくなるところもあります。 私は、小学校に通っている保護者の方と話す機会がありましたが、以前、警備員さんがかわるとき、できたらかわらないでほしい、顔も覚えてもらって、今の人がいいんだけどというお話や、最初のころは警備員さんが暑さや寒さ、雨などを遮る場所がないので、小屋などができないのかという相談を受けたことがありますが、警備員さんのことでマイナスのお話をお聞きしたことがありません。 一方、芝生化の問題では、あちこちから、いまだ、何のための芝生化なのかと、芝生化の事業に対する疑問は多々いただいているのと正反対なんです。警備員さんの件で疑問や問題のご指摘はありませんでした。多くの方が必要だと思っているのです。もちろん警備員配置だけで警備が100%大丈夫とは言えないことも理解できますが、機械警備とは違う安心感があります。また、その警備員さんの姿を見て、子どもを守らなければという思いもさらに伝わります。 大阪府は、先ほどの芝生の問題ですが、一方で、岸和田の中学校では保護者がはがしてしまうというほどもめている芝生化の事業をまだ続けるとしながら、なぜこうして必要とされる事業の補助を削除するのか、大阪府の姿勢が理解できません。 このように、箕面市が独自財源でできるから意見書を出さなくていいというものではなく、大阪府内全体を考え、私はこの補助の継続を求めることは必要だと考えております。 先ほどの離島の振興策を求める意見書には賛成しました。これは、箕面とは直接は関係ありませんが、私としては一部ひっかかる点もあるのですが、離島に住む人たちの生活を大切にするということは、こういう災害があったときだからこそ後回しにしてほしくないと思い、賛成をしました。箕面市議会も、大阪府に何を求めるのか、そして大阪府として子どもの安全をどのように考えるのかと、大阪府の姿勢を問うためにも必要な意見書だと考えております。 以上の理由で賛成といたしますが、最後に、最近のこういう議員提出議案の意見書の提案の仕方について提案したいと思います。 今回は、一度送付をされてから、提案者がかわったり、この意見書のように取り下げ、そして再度提出と変化がありました。私は、これは議会にとって悪いことだとは思っておりません。いろいろと議員が調査し、検討し、そして模索した結果、対応が変わるのは、それだけ真剣に取り組んでいるからだと思います。会派提案だとしても、会派の中でもさまざまな意見が違うことでしょう。それをまとめるには時間がかかります。そしてまた、新たな事実があれば考え方は変わります。 それは認めますが、しかし問題は、なぜそうなったかということを明らかにされないことです。議案として送付されながら意見が変わるとき、それは市民の人がわかるようにしなければいけません。意見書についても、きっちりと議員がどんな考えで臨んでいるのかを示す必要があるんです。離島の意見書も、提案者は3人いれば提案できるのですから、別に提案者にならなくても賛成すればいいにもかかわらず、あえて提案者になった理由など説明が必要です。しかし、討論もありませんでした。 また最近は、先ほどのように意見が分かれるようですが、これは活性化として、いいことだと思いますが、それについてもなぜかという説明は必要です。そのためには、まずそれぞれの委員会で、提案説明を読み上げだけではなく内容を説明し、それに対して議論を行い、それぞれの判断を示すべきです。この意見書の次にあります決議ですが、これは緊急性と、そして全員が賛同できる内容にと議長のリーダーシップで出され、こういう緊急性のあるものは納得いたしますけれども、それ以外は委員会付託すべきだと考えます。 また最近は、幹事長会議で全会一致となるものも少なくなっているのですから、なおさら意見書を委員会で議論する必要があると思います。 昨今の議会の形骸化が叫ばれるのは、議員定数や報酬の削減だけが議会改革ではないのです。先ほどの当初予算の修正案などに質疑がありました。これは、本会議の質疑として、これも活性化として、いいとは思いますけれども、意見書に関しましては時間があるのですから、委員会付託することが必要であると思います。議会の透明性を高めるためにも、意見書に対して委員会付託することを求め、賛成討論といたします。 ○議長(上田春雄君) 以上で通告による討論は終わりました。ほかに討論はありませんか。   (“なし”の声あり) ○議長(上田春雄君) ないようでございますので、これにて討論を終了いたします。 よってこれより議員提出議案第3号「大阪府に学校警備員補助の継続を求める意見書」を採決いたします。 本案を原案どおり採択することに賛成の諸君の起立を求めます。   (賛成者起立) ○議長(上田春雄君) 起立者少数であります。 よって本案は不採択と決しました。 次に、日程第63、議員提出議案第4号「東北地方太平洋沖地震対策に関する緊急決議」を議題といたします。 提案者を代表して、稲野議員から提案理由の説明を求めます。1番 稲野一三君 ◆1番(稲野一三君) ただいま上程されました議員提出議案第4号「東北地方太平洋沖地震対策に関する緊急決議」につきまして、提案者を代表して、提案理由のご説明を申し上げます。 なお、説明につきましては、まことに勝手ながら本文朗読をもってこれにかえさせていただきますので、ご了承賜りますようお願い申し上げます。 議員提出議案第4号 「東北地方太平洋沖地震対策に関する緊急決議」 さる3月11日午後2時46分に発生した、国内観測史上最大のマグニチュード9.0の巨大地震「東北地方太平洋沖地震」は、東北地方を中心に、港湾、道路、鉄道、空港などの交通機関や通信、電気、ガス等のライフラインに甚大な被害をもたらし、死傷者や行方不明者の数は、いまだ正確に把握できない状況である。人命救助と行方不明者の捜索及び、高齢者、子ども、妊産婦を始め、障がい者、外国人への対応も含めた被災者の救済に全力を挙げなければならない。 箕面市議会は、犠牲となられた方々に謹んで哀悼の意を表するとともに、被災地の方々に心からのお見舞いを申し上げるものである。 この間、箕面市においては、緊急消防援助隊の派遣を始め、支援物資の輸送、被災住民の受入れなどの支援に取り組んでおり、我々市議会としては、市民の皆様とともに被災地の早期復興を願い、今回の大震災に対する支援に全力を挙げて取り組むことを決意する。 また、今回は地震と津波だけでなく、原子力発電所の放射能漏れ事故により、住民生活に壊滅的な打撃を与えている。原発災害は予断を許さない事態であり、これ以上の被害が広がることのないよう、対策や正確な情報開示が求められている。 よって本市議会は、国に対し、速やかな情報の共有化を図るとともに、早急に被害の実態把握に努め、被災者・被災地への強力な救済及び安全対策に関するあらゆる措置を講じられること、並びに補正予算の編成も含め、万全の対策を講じられるよう、強く要請する。 平成23年3月28日 箕面市議会 以上のとおりですので、何とぞよろしくご審議の上、ご採択賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(上田春雄君) これより質疑に入ります。質疑はありませんか。   (“なし”の声あり) ○議長(上田春雄君) ないようでございますので、これにて質疑を終了いたします。 お諮りいたします。本件については委員会付託を省略いたしたいと存じます。これに異議ありませんか。   (“異議なし”の声あり) ○議長(上田春雄君) 異議なしと認めます。 よって本件については委員会付託を省略することに決定いたしました。 これより討論に入ります。討論はありませんか。   (“なし”の声あり) ○議長(上田春雄君) ないようでございますので、これにて討論を終了いたします。 よってこれより議員提出議案第4号「東北地方太平洋沖地震対策に関する緊急決議」を採決いたします。 本案を原案どおり採択することに異議ありませんか。   (“異議なし”の声あり) ○議長(上田春雄君) 異議なしと認めます。 よって本案は原案どおり採択されました。 なお、本日採択されました意見書2件、決議1件につきましては、直ちに関係行政庁等に送付いたしたいと存じますが、送付先につきましては議長にご一任願いたいと存じます。 次に、日程第64、「常任委員会の所管事項に関する事務調査の件」を議題といたします。 本件については、各常任委員長から別紙お手元に配付いたしております常任委員会の所管事項に関する調査事件一覧表のとおり、平成24年3月31日まで、閉会中も調査いたしたい旨の申し出があります。 お諮りいたします。各常任委員長の申し出のとおり決定することに異議はありませんか。   (“異議なし”の声あり) ○議長(上田春雄君) 異議なしと認めます。 よって常任委員会の所管事項に関する調査事件一覧表のとおり、閉会中も調査に付することに決定いたしました。 次に、日程第65、「一般質問」を行います。 質問の通告書が議長の手元まで提出されておりますので、順次発言を許します。 まず、10番 神代繁近君 ◆10番(神代繁近君) 行動する政策集団、自民党市民クラブの神代繁近でございます。 議長の許可をいただきましたので、大綱2項目について質問をさせていただきます。 まずもって、3月11日に東北地方、関東地方を襲った巨大地震、巨大津波で、たくさんのとうとい命が失われました。いまだたくさんの方が行方不明、安否確認がされていない状況であります。亡くなられた方には心からのご冥福を、また被災された方には心からのお見舞いを申し上げるとともに、一日でも早い復興を願うばかりであります。 それでは、質問に入ります。 まず1項目めは、新しい教育の取り組みについてであります。 平成23年度より、箕面市立小学校において民間人校長が登用されます。民間人校長は、平成12年度に学校教育法施行規則が改正され、教員免許を持たなくても校長への登用が可能となり、スタートした制度であります。民間で培ってきた経営感覚やリーダーシップなど、新しい発想を取り入れることで、従来の学校運営に新風を送り込む画期的な仕組みであり、民間人校長が配置された学校にとどまらず、周りの学校にもそのノウハウを広げていくことのできる仕組みだと思っています。 今回、箕面市では初めての制度導入です。複数の応募があったと聞いています。選考の基準、選考された一番の要因は何だったのでしょうか、お聞かせください。 また、制度導入以来、全国各地では、その思いが達成されることなく、挫折されたケースも数多く聞いています。長年一つの枠の中で仕事をされてきた先生方に対し、新たな問題意識を持たせ、改革に立ち向かわせることは、相当に困難なことだと考えます。校長として必要な対応を求めるも、これにどうしても応じない先生がいた場合、どのような方策が許されるのか。校長にどのような権限を与えるのか、明確な指針を示すことは教育委員会の責務であります。強力なサポート体制を期待するとともに、教育委員会としての覚悟が要ると思います。見解をお聞かせください。 今一番注目されている民間人校長は、東京都立新宮小学校の成瀬誠一郎校長です。持ち前の熱血漢と建築現場で養われたリーダーシップで、次々と起こる難題を解決していきます。これは、関西テレビで放送されていた「スクール」という民間人校長のドラマです。ドラマのようにとは言いませんが、新校長には、民間企業で培ったリーダーシップを存分に発揮され、周りに染まることなく、初心を貫き、魅力ある学校づくりに取り組んでいただくことを念願しています。 2点目は、新年度から導入される小学校の英語教育についてであります。 学習指導要領の改定に伴い、この4月から小学校の5、6年生で英語が完全必修化されます。中学校では、平成24年度から授業時間が週3時間から4時間となり、学ぶ語数も900語から1,200語程度にふえます。高校では、平成25年度から随時英語の授業は英語で行われるようになります。また、英語を社内公用語とする企業があらわれるなど、各企業も社員の英語教育に力を注いでいます。 しかし、全国に約40万人いる小学校の先生で、英語の教員免許を持っておられるのはわずか3%、ほとんどの先生は英語の授業についての経験がありません。箕面市では、どのような体制で取り組まれるのでしょうか、お聞かせください。 また、小学校5、6年生の英語の授業で、その目的が達成されるのかは疑問に感じます。どうせやるなら1年生からというお考えはないのでしょうか。国際人の育成や国際競争に勝つため、英語教育は必ず必要なものとなってきます。しかし、もっと大事なことは、母国語である日本語の力、国語、道徳、日本の正しい歴史をしっかりと教えることだと思っています。 先月、西小学校では、劇団四季の団員の方々が講師として来られ、美しい日本語の話し方教室をされました。母音や子音の発音に注意しながら表情豊かに話される姿に、子どもたちは大きな魅力を感じていました。このような取り組みをぜひ広げてほしいものであります。 大綱2項目めは、新しい地域創造についてであります。 1点目は、止々呂美ふるさと自然館についてお伺いします。 旧止々呂美小・中学校跡地に設置される本館は、平成14年度に地元の総意で策定された箕面市止々呂美地域まちづくり基本構想に基づき、地域資源の活用による地域振興策、活性化、住民のコミュニティーの充実を図るため整備するもの、一方で、余野川ダム計画の事実上の中止決定で、ダム湖予定地を野外活動緑地として有効活用し、本館とあわせて止々呂美地域の魅力づけを図るものと認識しています。 いま一度、確認の意味で、設立の経緯と運営についてお聞かせください。 本館において気になるのは、地域とのつながりです。地域産業の振興や市民との交流を図っていくには、地元の皆さんの協力が不可欠です。ふるさと自然館を核とした地域振興策について、どのように進めていこうとされているのかをお聞かせください。 箕面市の一番の魅力である自然、その自然を最大限に活用し、箕面に人を呼び込む施設として大いに期待しています。ぜひ箕面市民の皆さんにもPRしてください。箕面の新しい魅力ある施設の一つとして利用していただけるものと確信しています。 2点目は、箕面駅前駐車場、駐輪場についてであります。 箕面駅前第一駐車場及び駐輪場は、昭和55年(1980年)に開設された駐車場法第20条に定められた附置義務駐車場です。開設以来30年が経過した駅前駐車場、駐輪場を、PFI事業、いわゆる民間活力を導入した手法などを活用し、整備について検討する予算が組み込まれています。どのように進めていかれるのかをお聞かせください。 平成18年に実施された駐車場、駐輪場の利用者アンケートでは、スペースが狭く駐車しにくい、入り口の幅が狭い、出口から外の見通しが悪く危険、バリアフリーに対応できていない等々、数多くの意見が寄せられています。そして、建物の外観の悪さも約7割の方が指摘をされています。また、観光客誘致において、大型バスが駐車できないのは致命傷であります。 箕面駅周辺整備は着々と進められています。昨日27日には、もみじの足湯もオープンし、大勢の観光客の皆さん、市民の皆さんでにぎわいました。駅前駐車場、駐輪場も、市民の皆さんが利用しやすく、親しみの持てる施設になるよう検討をお願いします。 平成23年度は、第五次箕面市総合計画の始まりの年です。さまざまな新しい取り組みは、すべて総合計画の描く箕面市の都市イメージに向かう一歩一歩だと理解しています。まちづくりは、市役所だけでは決してできるものではありません。第五次箕面市総合計画においても、市民や地域、行政が一緒になってまちづくりを進めるための役割を分担しましょうという考えを示しています。それが、自助、共助、公助であります。お互いに協力しながらまちづくりを進めること、目的を共有すること、平成23年度もチーム倉田哲郎が一丸となって行政を進めることを期待し、質問を終わります。 ○議長(上田春雄君) ただいまの質問に対する理事者の答弁を求めます。教育推進部長 森井國央君 ◎教育推進部長(森井國央君) ただいまの神代議員さんのご質問のうち、教育推進部所管の新しい教育の取り組みにつきましてご答弁いたします。 まず、民間人校長の登用についてですが、平成21年度から、大阪府教育委員会が民間企業経験者等を対象とした小・中学校の任期付校長の採用を実施しており、今回初めて本市も民間人の校長を起用すべく参加いたしました。本市には、全国から16名の応募があり、論文、集団討論、面接等による選考を経て、かつて全日空の元部長を務めていた人材を採用することに決定いたしました。 選考の基準として大阪府教育委員会が求める人物像は、教職員の意欲を引き出し、リーダーシップを発揮できる者、民間企業等で培われた柔軟な発想、企画力を有する者、組織マネジメントによる学校組織の活性化を推進できる者、地域との連携のもと開かれた学校づくりを推進できる実行力を有する者などでした。これに、本市が求める人物像として、児童の豊かな育ちのため、情報発信によって、地域、保護者の教育への関心を一層高め、小・中連携などつながりを大切にした学校づくりや、PDCAサイクルにより、さらなる教育の高みを求める意欲と牽引力のある者を追加いたしました。 また、面接では、特に民間企業での管理職経験が豊富で、教育に関するビジョンが明確であり、強い熱意とバイタリティーを持ち、人権感覚にすぐれていることと、そして何よりも子どもが好きであることをポイントに審査し、決定いたしました。 民間人校長には、民間企業等での豊かな経験や柔軟な発想、企画力を生かした学校運営や学校の課題解決に取り組んでいただくほか、小中一貫教育における校区連携や校長会の活性化、効率的な組織マネジメントや業務のスリム化による機能的な学校づくりなどを期待しています。民間人校長におかれては、その持てる力を存分に発揮し、これら期待する働きがしっかりとできるよう、去る1月4日から事前研修として、しっかりと箕面の教育を学んでいただいています。 しかし、議員ご指摘のような心配が全くないわけではありませんので、市教育委員会が全面的に支援するとともに、そのスタンスを明確に打ち出すなど、必ず成果を出す覚悟をしております。 次に、小学校の英語活動についてですが、新学習指導要領では、小学校外国語活動の目標を、外国語を通じてコミュニケーション能力の素地を養うこととし、具体には、言語や文化について体験的に理解を深めること、積極的にコミュニケーションを図ろうとする態度の育成を図ること、外国語の音声や基本的な表現になれ親しませることとしています。 そこで、本市の体制についてですが、議員ご指摘のように、小学校の教員のほとんどは英語科の教員免許を持っておりません。そのため本市では、平成23年度の導入前の事前準備として、平成18年度から各中学校区に配置している外国語指導助手とともに、クラス担任が実際に外国語活動の指導に当たれるよう、各小学校の教職員を教育センターの研究員として、授業の展開例や指導案、教材、教具の作成等、英語活動の本格実施に向けた準備を進めてきました。 小学校1年生からの英語活動につきましては、コミュニケーションの能力の素地を養うこと、言語や文化について体験的に理解を深めることなどを意識し、文法などの教育を前倒しするのではなく、子どもたちの発達段階を十分に踏まえ、国際理解教育の一環として取り組むなど、工夫してまいります。 また、平成24年度から全面実施されます中学校の新学習指導要領において、中学校英語科が週4時間となることに備え、中学校における英語の活用能力の指導力充実に向け、中学校の英語指導能力向上研修にも取り組んでまいります。 なお、議員ご指摘のとおり、国際舞台で活躍する人材は、単に外国語が話せるということではなく、日本語の力、国語、道徳とともに、歴史認識をしっかり持つことが大切で、そのため、学校においてこれらをしっかりと教えることが重要であると認識しており、国際的視野に立ち、世界の中の日本人、箕面っ子としての自覚を持つような教育を進めてまいります。 また、ご指摘の西小学校における美しい日本語の話し方教室については、大変効果的な取り組み事例と認識しており、今後も各学校においてゲストティーチャーや各方面の専門家を招き、子どもたちに意欲や感動を与える学習機会を提供できるよう取り組んでまいります。 以上、ご答弁といたします。 なお、ご質問のうち、他の部局の所管に係ります事項につきましては、所管部長からご答弁いたします。 ○議長(上田春雄君) 地域創造部長 小泉正己君 ◎地域創造部長(小泉正己君) ただいまの神代議員さんのご質問のうち、地域創造部所管の新しい地域創造に対しましてご答弁いたします。 まず、第1点目の箕面市立止々呂美ふるさと自然館についてのお尋ねですが、議員ご指摘のとおり、本施設は、かねてから地元要望がありました地域振興、地域活性化などを目的として、地元をはじめ各関係機関との協議を経て計画されたものです。ふるさと自然館本館は、止々呂美小・中学校の跡地を活用して整備し、野外活動緑地は、事実上中止が決定した国の余野川ダム計画のダム湖予定地を有効活用して、自然を生かしたキャンプ場を設置しました。 施設の管理につきましては、平成22年第2回定例会及び第3回定例会でご議決いただき、株式会社スノーピークが指定管理者として、本館並びに野外活動緑地の管理運営を担っていくこととなりました。まず、本館の運営についてですが、通称名はスノーピーク箕面自然館と命名されました。床面積は約630平方メートルで、アウトドア体験講習や地域特産品の紹介、そのほか箕面市立郷土資料館の協力も得て、地元の貴重な歴史的資料の展示や郷土史講座を実施する予定です。さらに、オープンスペースを利用して、カフェや地元産の野菜等を販売する朝市の開催も予定しています。 一方、かつてのダム湖予定地の単なる底地の管理ではなく、地域活性化を目的とする積極的な土地活用を図った野外活動緑地の通称名は、スノーピーク箕面キャンプフィールドとされました。ダム予定地79ヘクタールのうち約4.5ヘクタールと調整池などを利活用した緑豊かなキャンプ場です。利用者の方には、キャンプのほか、フィールドワークや飯ごう炊さんなどの自然体験や野外活動などを通じて自然と触れ合っていただこうと考えています。 なお、本施設のオープンは来る4月2日を予定しており、3月初旬からキャンプサイトの受け付けを開始したところ、既に予約が埋まってしまう日もあるなど、好調に推移しているとのことです。 次に、ふるさと自然館を核とした地域振興策についてのお尋ねですが、この施設が地域振興の中心として位置づけられていることは先ほども申し上げたとおりです。自然館を核とした地域活性化に関しては、昨年10月以降、これまでも、スノーピーク、地元まちづくり協議会、そして市の三者で議論を重ねてきました。具体的には、例えば市民等を対象としたキャンプ体験講習会や、地元の人々を講師に招いての自然学習会の開催などにより、地域の交流を進めていきます。 また、自然館本館の加工室におきましては、地元まちづくり協議会にその運営をゆだね、新たな地域特産品の開発、製造に活用していただく予定であり、地域の振興や魅力アップに寄与する取り組みを期待しているところです。さらに、止々呂美地区の既にある魚釣り、バーベキュー、自然農園、朝市など、止々呂美地域のさまざまな魅力を活用した事業展開を行うことで、地域全体の活性化を図ります。 今後も、地域住民との定期的な協議の場を設けるなど、地域に密着した、地域に愛される施設となるべく、連携の輪を広げ、地域の活性化をめざしていきます。 2点目の箕面駅前駐車場、駐輪場についてですが、ご指摘のとおり、箕面駅前第一駐車場及び箕面駐輪場は、昭和55年に建築され、約30年が経過していることから、利便性の向上、バリアフリー化、美装化などによる改善が必要です。平成19年に策定された箕面駅周辺整備計画案では、各種の整備メニューの一つとして、箕面駅前第一駐車場はリニューアル、箕面駐輪場は建てかえの計画が示されています。この計画に基づき、箕面駅前第一駐車場及び箕面駐輪場を事業化する場合は、概算で約5億5,000万円が必要となりますが、L型3階建てで駐輪場の使い勝手が悪いことや、駐車場もすべてのフロアでバリアフリー化が困難など、必ずしも効率的、効果的な整備にはなりません。 そのため、箕面駅前第一駐車場及び箕面駐輪場の一体化、そして民間活力の導入を含めたさまざまな計画案等、整備手法を検討した結果、民間に資金調達、設計、工事、運営も一体的にゆだねることにより、効率的で効果的で、市の負担額が少なくなるPFI事業の実現可能性を調査する方針を決定しました。このPFI事業の可能性調査においては、駅周辺の回遊性を向上するため、例えば1階部分の一部を商業利用とするなどの有効利用も考えられます。 今後、民間活力の積極的な活用によって、箕面駅前のさらなる活性化を図り、まちのにぎわいを創出するとともに、市民の皆さまが利用しやすく、親しみの持てる施設となるよう検討していきます。 なお、大型バスの駐車場を確保することに関しては、懸案事項として認識しており、可能性調査の中で対応を検討してまいりたいと考えています。 以上、ご答弁といたします。 ○議長(上田春雄君) 次に、21番 印藤文雄君 ◆21番(印藤文雄君) 自民党市民クラブの印藤文雄です。 議長の許可をいただきましたので、箕面グリーンロードと中央公園について、そう遠くない箕面の未来を想定いたしまして、またこの地域が箕面の玄関口との考えのもと、質問をいたします。 まず、私なりに、今後予想されます箕面市の地域整備の進め方と方向性について、少し整理をしておきたいと思います。 1、新名神高速道路、平成28年度開通予定、止々呂美地区にインターチェンジ計画予定の周辺整備事業の関連。2、北大阪急行線延伸、平成30年度実現の方向に対する関連事業として、萱野東西線道路整備とそれに伴う芝如意谷線道路、そして生産緑地地域を含む区画整理の推進等。3、彩都地区国文都市4号線延伸工事に関連した粟生外院地区区画整理事業の推進と、山麓線につなぐ道路の整備。以上のような今後予想されます事業には、それぞれの新駅を中心として周辺住宅の人口増が見込まれます。また、住宅のほかにも、企業や商業等、いろいろな計画実行がなされるものと思われます。 このような予想を考えてみますと、箕面の中心は、かやの中央地区と船場地区の新御堂筋線の周り、そしてその近隣地区が今後大きく変貌を遂げる予想がされます。そこで、箕面市が昭和45年ごろに計画されました如意谷、白島、石丸地区の山すそ一帯と池を含んだところのあたりを中央公園予定地と位置づけされました。その中にある旧犬飼家の跡地は、ネットや口コミによりお化けが出るとのうわさが飛び交い、若者たちが週末になると朝方まで騒ぎ、近くの住民に迷惑がありました。しかし、今は既に大宮寺の森として箕面市が保有をし、自然がそのまま残されています。これは、とても大切な先行投資であったと思っています。 平成7年ごろに、新御堂筋線が萱野の信号から延伸を計画決定され、そして箕面グリーンロードができたことにより、止々呂美、箕面森町、そして豊能、能勢からも短時間で箕面に来られるようになりました。また一方で、大阪市内から箕面船場商業地区を通り、国道171号線を超えてくる、そこが箕面の玄関口、かやの中央です。そこに見えてくる箕面の山なみ景観は、緑あり、そして田んぼがあります。その山なみの中でも、唯一真正面に森が残されているところ、ここが中央公園予定地であります。 そこで、以下3点、質問いたします。 1、中央公園予定地計画の概要とこれまでの進捗状況をお聞かせください。 2、そして今後の中央公園実現に向けた考えを聞かせてください。 3、箕面有料道路は、今後ますます利用者がふえていくことが予想されます。そこで、今の暫定措置による料金割引社会実験を、固定料金にするのか、さらに新しい値下げの料金設定を考えられないのかお尋ねします。 箕面森町は、これからますます家が建ち並び、商業施設もできる予定です。そして、オートキャンプ場、ふるさと自然館、朝市など魅力豊富です。日に何度も往復する利用者が出てくることが予想されます。そこで、大阪府に対して、地元箕面から、料金の値下げも視野に入れて要望していただきたいと思っています。 質問は以上の3点です。 私が萱野小学校に通っていたころ、学校の門を出ると、山麓線より上にある家が近くに見えていましたが、今はたくさんの住宅が建ち並び、さま変わりをしております。昔の面影はありません。しかし、唯一トンネル入り口あたり、中央公園予定地とされている場所には、昔のままの竹やぶや池がたくさん点在し、気軽に山歩きに出かけてみたい景観を残しています。 本年は、向こう10年、箕面市第五次総合計画の始まりの年であります。新しい総合計画のもと、よりよい生活に向けて、箕面市は倉田市政の方針とともに進んでまいります。私も一市民として、子どもたちから高齢者に至るまで、住みやすいまちづくりをめざしていきたいと願っています。中央公園ができ、そこに上がれば、子どものころに見られた神戸の港、その先の淡路島、伊丹空港の離着陸、そして大阪城が天気のよい日には一望に見渡せます。子どもから大人の方まで、少し山を登れば大自然の空気に触れる、そのような中央公園を早く実現していただきますよう切望いたしまして、質問を終わります。 理事者の真摯なお答えを期待しております。 ○議長(上田春雄君) ただいまの質問に対する理事者の答弁を求めます。みどりまちづくり部長 山田 学君 ◎みどりまちづくり部長(山田学君) ただいまの印藤議員さんのご質問に対しましてご答弁いたします。 まず、1点目の中央公園予定地の概要とこれまでの進捗状況についてですが、中央公園は、本市で唯一の総合公園として、昭和45年3月に都市計画決定された計画面積約17.3ヘクタールの本市で最も規模の大きい都市計画公園です。中央公園は、本市の重要な景観資源である市街地からの山なみ、いわゆる緑のびょうぶの中央部に位置しており、背後には、明治の森箕面国定公園を中心とする森林空間が広がり、自然を享受できる総合公園としての整備が期待されています。 一方、船場繊維団地あたりから見たかやの中央のまち並みを全面に配した緑のロケーションは、だれもが感じる箕面のシンボル的な風景であり、中央公園はその正面に位置しています。また、中央公園は、箕面グリーンロードや北大阪急行の延伸により、緑豊かな北摂山系へのエントランスにも位置することとなり、まさに北大阪のシンボルとなり得る重要な景観的要素を兼ね備えた公園であると認識しています。 中央公園の整備に関する進捗状況についてですが、これまで工事には着手していませんが、緑の保全を担保するために、平成16年に一部用地の先行取得を実施しており、平成15年に区域編入した池ノ谷緑地を含めて、現在全体の約3割を公有化しています。このうち、平成16年に取得した土地は、かつての大宮寺の跡地で、樹齢数百年と見られるヤマモモやクロガネモチなどの巨木が数多く生育しており、自然や歴史資源を後世に継承していく鎮守の森として、山麓部の緑景観のランドマークとなっています。残る7割に当たる公園予定地には、大宮寺池、五藤池、薩摩池など、数多くのため池や樹林地が占められ、いずれも豊かな自然環境を残していることから、土地所有者の理解を得ながら、将来にわたってしっかりと保全していきたいと考えています。 次に、第2点目の今後の中央公園実現に向けた考えについてですが、本来、公園整備は事業用地の取得から始める必要があります。現状においては、計画区域内に農業用ため池が多数存在することもあり、樹林地、ため池の所有者並びにため池を用水として活用されている農業者など、大変多くの関係権利者の合意形成が必要で、さらには用地取得等に要する事業費も莫大なものになることから、中央公園の本格的な整備には、本市の財政状況を踏まえると長期的な視点での対応になるものと考えています。 当面は、市民の皆さんが既存の里道や市道をハイキング道として歩きながら、ため池や樹林地などの広大な自然に触れ合えるよう、現在の自然環境の保全に努めてまいります。 次に、第3点目の箕面グリーンロードの料金についてですが、今月末までの期限として実施されている料金割引の社会実験は、平成24年3月末まで1年間延長されることになりましたので、まずはご報告いたします。 お尋ねの割引料金の固定化についてですが、本市といたしましては、以前から料金割引社会実験の期間延長とあわせて、恒久的な料金割引を大阪府に要望してきました。割引料金を固定化するには、有料道路事業の償還計画に影響を与えないことが原則であるため、さらなるトンネル利用者の増加が必要なことから、今後とも大阪府や周辺市町と連携し、啓発チラシの配布など、より一層の利用促進を図る取り組みを進めてまいります。 また、新しい料金設定については、大阪府は、地域みずから利用者の視点に立った料金体系を決定し、整備や維持管理を行うハイウェイ・オーソリティー構想として、京阪神都市圏の高速道路料金の一元化などの取り組みを進めていると聞き及んでいます。本市といたしましても、大阪府と連携し、グリーンロードの利用しやすい料金設定の実現に努めてまいります。 以上、ご答弁といたします。 ○議長(上田春雄君) お諮りいたします。本日の会議はこの程度にとどめ延会とし、明3月29日午前10時から本会議を再開いたしたいと存じますが、これに異議ありませんか。   (“異議なし”の声あり) ○議長(上田春雄君) 異議なしと認めます。 よって本日の会議はこの程度にとどめ延会とし、明3月29日午前10時から本会議を再開することに決しました。 本日はこれをもって延会いたします。     (午後6時48分 延会)----------------------------------- 地方自治法第123条第2項の規定により、ここに署名する。               箕面市議会議長   上田春雄               箕面市議会議員   稲野一三               箕面市議会議員   西田隆一...